みりんの徒然声

日々、感じたことを日記や詩でお届けします

みりんの徒然声 眠りばばあと孤独とあたし

2016-11-08 20:57:23 | 日記
最近眠ってばかりいるくせに、夢を見なくなった。眠りばばあと共存していると豪語しても得体の知れないもの、お化けかな、も見えなくなった。勿論化け猫、みりんにも会えない。一人暮らしの部屋では毎晩眠れなくて、沢山お酒を呑んで色々なものを見た。あたしにとって得体の知れないもの、お化けは恐怖の対象ではなかった。むしろもうひとつの日常と言うか、何かを見て何かを感じ、言葉にする。感性を磨くツールだったように思う。もはや夢やお化けにすら見放されたのか?それとも不眠症が孤独とか不安というなら、あたしの不眠症悪化は震災のあとなのだが、今のあたしは昔より寂しくないのか?誰とも話せず、誰とも出かけずただいたずらに食物を消費してしまうあたしが。何かを見ないので何かを書こうにも何も浮かばない。作家になりたいなど言って言葉が足りない。こうして感性もどんどん鈍って行くのか?眠い。なんで何も見えないんだ?毎晩のような金縛り、それも楽しかったのに。お酒と薬が見せた幻覚だったのか?でもあの生々しいまでの猫の毛並みや目を開けたときに近くに座るおばあちゃんの懐かしい感じ。あれも幻だと言うの?昨日久しぶりに吐くまで呑んでみたが胃痛で目覚めるだけで何も見えなった。また大切なものを失ったようにすうすうした。吐き気で洗面所に立つ爪先だけが冷たくてあとは闇しかなかった。何もかも、もうないや。感性も鈍くなり続けたらもう言葉も書けなくなるだろう。誰もいないのに。幻でいい。ラリった幻覚でもいい。得体の知れないものが見たい。もう一度。これも方法が分からない。あたしの毎日みたいに。またも突破口は見当たらない。はあ、また今日も眠ってしまう。何も産み出せないまま。笑う人や町行く仲の良い人を見ると泣けるし、たまに苛立つ。なんてちっさいあたし。眠りばばあさんよ、どうか姿を見せて下さい。あたしを置いて行かないで。つまんない毎日やいなくなる人みたいにあたしを置いて行かないで。この世以外のあなた達にまで置いていかれたらあたしはどうしたらいいのでしょうか