みりんの徒然声

日々、感じたことを日記や詩でお届けします

みりんの徒然声 ざらりとした皮膚

2016-11-24 16:42:15 | 日記
また地震だ。しかも雪まで降ってきた。例年より早い雪。ささくれだった神経が逆撫でされる。ファンヒーターの匂いが余計苛立たせる。一人暮らしの頃あたしの部屋はエアコンしかないわりと冷えた部屋だった。初めてあの人の部屋に行ったときファンヒーターがあって暖かさに驚いた。この匂いはあの人の部屋のものだ、と思うとまた情けなく涙が出てくる。何だってこう地震が多いのだ。あたしを追い詰めるのだ。勿論、つらい気持ちになるのはあたしだけじゃない。分かってはいる。でも人の数だけ悲しみも多重なのだ。小さい子供がただをこねるように、夜明け前の暗い部屋で何度も床や壁を殴り付ける。母親にうるさいと叱られる。手が腫れてああ、これも自己満足なのだとまた苛立つ。なんで上手く色々消化できないんだろう?仕事でペンを持つと手が痛んで、また左手にすればよかったと苛立つ。寒くて肌も乾燥している。ボディケアを怠っているせいで身体中かさついて痒い。爪なんてほとんどないのにかきむしった肌にみみず腫が浮かび、それかかさぶたになってざらざらする。タトゥーの上までみみず腫が出来て、どうしてだろう?腕を切るより、ファブリーズを呑むよりタトゥーに傷がついたら自分を粗末にしている気持ちになる。傷が消えずにタトゥーに残ったらどうしようと考える。他はどうでも良いのに。多分タトゥーがあたしから唯一、一生離れない一緒に年をとってくれる相棒だからだろう。母親の嫌う沢山のタトゥー。でもそれがあって生きてこれたあたし。いずれにしても甘えだな、とがっかりする。早くここから出ていきたい。あたしの部屋ではファンヒーターは使わない。決して。皮膚をなでる、ざらりとする。まるであたしの心そのものみたいだ。