行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

烏鷺滝禅話集(8)

2018年08月14日 | 仏の心
〇先祖が大事じゃあ言うが、10代遡っただけでも1024人のご先祖様がおるんじゃ。この中には徳のある人もいれば一人くらいは極悪人もおるじゃろ。聖も邪も併せ持っておるのが自分なんじゃよ。

〇本居宣長は並の人間にはできないことをする者を迦美(カミ)と定義したんじゃ。だから自然は神なんじゃ。

〇賭け事は中毒ではのうて毒じゃよ。人間性を破壊するぞ。子どもの頃に極貧という地獄を見ているのでワシは賭け事には手を出さんのんじゃ。

〇自分は善人じゃあ思うて疑わん人より、自分の悪を自覚しとる人の方が仏の慈悲にすがることができるのじゃ。



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妄信するな

2018年08月10日 | 仏の心
〇人間は弱いものじゃから、何かにすがろうとするのじゃ。

〇カリスマ的な宗教家やカリスマ的な政治家にすがろうとするのじゃ。

〇自分は洗脳されとらんと思っておっても、わからないんじゃよ。

〇お釈迦様は「自灯明」「法灯明」という言葉を遺された。

〇拠り所にするのは、自分であり、真理であると。

〇政治家でも宗教家でも、おかしなものに騙されんようにせんとのう。



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戦争は絶対にいけない

2018年08月07日 | 仏の心
お釈迦様の国(カピラヴァストゥー)の隣にコーサラ国という国があったんじゃ。

コーサラ国のパセーナディー王は、お釈迦様の国から高貴な后を迎えたいと思っておったんじゃ。

しかし、お釈迦様の国からは高貴でない娘をパセーナディー王に差し出したんじゃ。

やがて、パセーナディー王とお釈迦様の国の娘の間に瑠璃王という男の子が生まれたんじゃ。

瑠璃王は、お釈迦様の国に留学されたんじゃが、お母さんが高貴じゃないもんじゃけえ、カースト制度によって差別されたんじゃ。

瑠璃王は、屈辱を覚えて、お釈迦様の国を攻めることにしたんじゃ。

お釈迦様は釈迦族のシンボルの枯れ木の下で座禅されておったんじゃ。

瑠璃王は「なして、暑かろうにこんな枯れ木の下で座禅しとんさる?」と聞いたんじゃ。

お釈迦様は「自分の国の木の下は涼しいもんじゃ」と答えられた。

瑠璃王は、尊敬するお釈迦様の手前、その場で軍を引き返したんじゃ。

瑠璃王は3度お釈迦様の国に出兵したんじゃが、同じようにお釈迦様は木の下で座禅されとった。

そして、4度目出兵したときにはお釈迦様がおられんかったので、お釈迦様の国は滅ぼされてしもうたんじゃ。

お釈迦様は国は滅ぼされても、武器を持って争い合うのは絶対にいかんと思っておられたんじゃ。

お釈迦様の教えというのは、絶対に人を殺してはならんし、戦争してはならんいうもんなんよ。

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烏鷺滝禅話集(7)

2018年08月03日 | 仏の心
○「念」は「今の心」と書くように、今に集中することなんじゃ。

○他人に「甘えるな」という人が甘えの中に生きておるものじゃ。

○他人を決めつけないこと、レッテルを貼らないことじゃ。レッテルを貼る方が楽じゃしわかりやすいからの。

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