行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

山田無文老師 『花を見て笑え』

2011年04月29日 | 禅の心
○花を見て笑える心は、食欲、色欲、財欲、名誉欲、睡眠欲などの強烈な人間の五欲のほかの心です。
○そのほかの心が花を見てにっこりと笑わせる。人間にとって一番純真な心、清らかに澄んだ心が笑わせる。
○なんぼ花を見ても銭もうけにはならん。デートの代わりにもならん、腹もふくれん。が、それでも花を見て笑える。どんな貧乏のどん底におっても花を見て笑える。こういう素晴らしい心が人間にはあるのです。それが人間の本心だとわかる心が仏教じゃ。
○その心があればこそ、仏様に花を捧げる心もおこる。

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藤井日達師が文明について語る

2011年04月26日 | 禅の心
文明とは
文明とは電灯のつくことでもない、飛行機の飛ぶことでもない。原子爆弾を製造することでもない。
文明とは人を殺さぬことである、物を壊さぬことである、戦争しないことである、お互いに人間が親しむことである、お互いに人間が敬うことである。

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関牧翁老師が苦楽を語る

2011年04月22日 | 禅の心
○苦をへだてては楽を見、楽をへだてては苦を見、苦はこれ楽の種なることを知り、楽はこれ苦の種なることを知る。

○勤勉を見ては成功あることを知り、放逸を見ては窮苦あることを知る。

○日常のささいなことをおろそかにするな。
○日々、迷いと悟りとの闘いの中に在る。
○良いこと、悪いことをまともに受けとめる。
○死は死に任せて、無理な死に方をするな。
○死ぬときには死ねばよい。
 死ぬときに生きようとするからつらくなるし、
 生きるときに死のうとするからつらくなる。
○よく死ぬには一日一日をよく生きること。


関 牧翁(1903〜1991)臨済宗天龍寺派管長をつとめる。

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梶浦逸外老師が人生の極意を語る

2011年04月19日 | 禅の心
「そうかこの四年は運が無いか。しかしそれは良いことだ。窮すればこそ変じて通じるものだよ。本当の幸福とはこういうときに生まれるものだ。わき目をふらず命がけで、三昧でやりきることだよ。」

「窮して変じ、変じて通ずる」

「何の仕事も命がけである。人を笑わす落語家は厳冬の夜、泣きながら、笑いの稽古をしている。光は闇を通じて美しく輝く。迷いを離れて悟りもない。」

「野球は、野球野球と呼び捨てではないか。野球道を極めてみてはどうか?」

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高田好胤先生が人生を語る

2011年04月15日 | 禅の心
○やたらと忙しいのはどんなものでしょう。
「忙」という字は「心が亡びる」と書きます。

○いまの世の中は報恩感謝の気持ちの籠(こも)ったまつりごとという先祖孝行と、親孝行という縦の人倫の道をおざなりにしているところに混乱と混迷の原因があると思います。
子供は親のする事を真似て学ぶものです。
親が身をもって親にお仕えする親孝行、また、亡くなられたご先祖に対してはまつりごとをする──そんな親の後ろ姿を子供はじっと見ていて、いつとはなしに縦の人倫の道を学んで身につけていくのです。

○かたよらない、こだわらない、とらわれない心。ひろく、ひろく、もっとひろく。

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