行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

破草鞋(はそうあい)

2021年06月29日 | 禅の心
修行して人徳と教養に溢れているのに、
それを表に出すことなく、
黙ってニコニコしながらお菓子を勧めてくれる禅僧に一度だけ会った。
破れた履き物のように一見役に立たなそうに見えるが、優れた人格者はそういうものだ。

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莫妄想

2021年06月25日 | 禅の心
現実は思い通りにならず苦しいものだから、妄想の世界に逃げ込もうとするのが人間

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実践できなければ

2021年06月25日 | 法句経
下劣なしかたになじむな。怠けてふわふわと暮らすな。邪な見解をいだくな。世俗のわずらいをふやすな。(法句経167)自分の頭で自分勝手なことを考えて陰謀論やニセ科学、カルトに陥らないこと

奮い立てよ。怠けてはならぬ。善い行ないのことわりを実行せよ。ことわりに従って行う人は、この世でも、あの世でも、安楽に臥す。(法句経168)仏教の知識があっても実践できなければ何の意味もない。

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もう一人のジブンがみてござる

2021年06月22日 | 法句経
愚かにも、悪い見解にもとづいて、真理にしたがって生きる真人、聖者たちの教えを罵るならば、その人には悪い報いが熟する。カッタカという草は果実が熟すると自分自身が滅びてしまうように。(法句経164)陰謀論者や「コロナはただの風邪」には自分で自分の首を絞めることになる。

みずから悪をなすならば、みずから汚れ、みずから悪をなさないならば、みずから清まる。清いのも清くないのも、各自のことがらである。人は他人を清めることはできない。(法句経165)お天道様が見ていなくても、お地蔵様が見ていなくても、悪いことをすれば自分の中のもう一人のジブンが見ていて裁かれるよ。

たとい他人にとっていかに大事であろうとも、自分でない他人の目的のために自分のつとめをすて去ってはならぬ。
自分の目的を熟知して、自分のつとめに専念せよ。(法句経166)他人に支配されるのではなく、自分を生きる。他人を支配するのではなく、他人を活かす。

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錆は鉄より出て鉄を滅ぼす

2021年06月18日 | 法句経
自分がつくり、自分から生じ、自分から起こった悪が知慧悪しき人(自分自身)を打ちくだく。金剛石が宝石を打ちくだくように。(法句経161)サビは鉄より出て鉄を滅ぼす。

極めてたちの悪い人は、仇敵がかれの不幸を望むとおりのことを、自分に対してなす。蔓草が沙羅の木にまといつくように。(法句経162)怒りや嫉妬などの悪意は自分自身から生まれて自分自身を破滅に追いやる。人を呪はば穴二つ。

善からぬこと、己のためにならぬことは、なし易い。ためになること、善いことは、実に極めてなし難い。(法句経163)「仏界入り易く 魔界入り難し」は逆説的表現

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