行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

誰家長不死(寒山詩50)

2019年12月31日 | 仏の心
誰家長不死  誰が家か長(とこしえ)に死せざらん

死時旧来均  死の事は旧来均(ひと)し
  
始憶八尺漢  始め八尺の漢と憶(おもい)しに

俄成一聚塵  俄(にわかに)に一聚(いっしゅ)の塵(ちり)となる            

黄泉無暁日  黄泉(こうせん)暁日(ぎょうじつ)なきも

青草有時春  青草時に春あり

行到傷心処  行きて傷心の処に到(いた)らば

松風愁殺人  松風人を愁殺(しゅうさつ)す



どこに死者の出ない家があろうか

死ということは昔から誰にでも平等に訪れるものなのだ

朝には八尺もある大男と思っていたのに

夕方には一塊の骨灰になってしまう

死者の世界は朝日が昇ることはないが

(墓地)には青草が生い茂るのである

故人の墓場に行ってみれば

松風の音に無常を感じてお参りする人を憂えさすばかりである



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烏鷺滝禅話集(137)

2019年12月27日 | 仏の心
〇友達は多いほうがいいわけでもないし、友達はいなくたっていいんじゃよ。

〇尾崎放哉の「咳をしてもひとり」は、寂しがっておるんじゃないんじゃよ。孤独を楽しんどるんじゃよ。

〇「友達なんかいらないんじゃよ」と言うてやれば救われる子どもはたくさんおるよ。

〇ワシは群れるのが大嫌いじゃけ、一匹オオカミが心地よい。寺もいりゃあせん。名利もいりゃあせん。

〇独りにならんとものをしっかりと考えることはできんよ。

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烏鷺滝禅話集(136)

2019年12月24日 | 仏の心
〇電池のなかでも一番簡単な仕組みの「ボルタ電池」についても実はようわかっとらんのんじゃよ。

〇ありのままに生きたらええ

〇ほどほどに心配することは大事じゃね。

〇「正常性バイアス」というが、妙な楽観が命を奪ってしまうこともある。不安な気持ちというのは大事なんじゃよね。

〇腹が立っても老害と言うてはならんぞ。自分もやがてそう言われるよ。

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烏鷺滝禅話集(135)

2019年12月20日 | 仏の心
〇信仰はタダでできるもの。

〇わかりやすいことはいいことなんじゃが、反面ワシはわかりやすいものには警戒しとる。わかりやすいものは正確でないことが多いからじゃ。

〇陰謀論はわかりやすいし、心のもやもやが晴れるから人を酔わせて、虜にするんじゃね。

〇ワシは自分では護憲でリベラルで平和を好むと思っておるが、自分の中の好戦的な部分もわかっておる。ワシはそれをスポーツで燃焼させてきた。宮沢賢治しかり、ダライラマ14世しかりで、平和主義者と言われる人も心のどこかに攻撃的、好戦的なものはあるものじゃ。

〇ノーベル賞の吉野彰先生の「科学でわかっていることは1パーセントか2パーセントに過ぎん」という言葉が印象的じゃ。

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烏鷺滝禅話集(134)

2019年12月17日 | 仏の心
○間違った健康法を広めないことじゃ。自分が不利益を被るだけではすまんからのう。

○陰謀論とか〇〇の利権という噂はわかりやすいから人々の心を虜にするんじゃ。わかりやすさというのんは要注意なんじゃよな。

○弱くたっていいじゃないか。仏は弱い人の味方じゃ。

○「忙」も「忘」も心が亡くなると書く。こわいね。

○生・老・病・死のうち、若い人にはわからん苦しみが「老」なんじゃ。当り前じゃがね。

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