ぽんぽこ狸

おばあちゃんに脳腫瘍が見つかり、おまけに介護をしてあげることも儘ならないショックで、カンちゃんのお母さんとお姉さんが夜の町をふらふらと歩いていたときのことです。

突然「フュヤー！(?)シャー！(?)」と、猫とは違う獣が喧嘩をする声が聞こえました。

声のするほうを見てみると、大きなお尻で、尻尾が立派な動物が２匹。
近づいて見てみると、それは狸！

初めて見ました。


ここに越して１７年、今まで一度も狸を見たことが無かったのに、きっと住んでいた場所を追われてきたのでしょう。
最近開発が進み、動物達は訳も分からず住み慣れた土地を追い出されているのだと思います。


数日後、夜寝る前に外へ出ると、カンちゃん家の駐車場から小動物が走り去った。

今度は「ぺしゃんこで、尻尾が太い小さめの獣」だとお父さんは言います。
狸ではないらしい。

カンちゃん家周辺では、いろんな動物が住処をなくして彷徨っているようです。

おばあちゃんの奪い合い

元気だったカンちゃんのおばあちゃんが、急に体調を崩した。

脳梗塞だと思っていたけれど、病院で詳しい検査をすると脳腫瘍だと分かりました。
左頭部の運動神経を邪魔するように腫瘍があるから、右側が動かなくて、日一日と悪くなるそうです。

高齢だし手術はしないだろうけれど、これから先、どんどん体が動かなくなるから、カンちゃんのお母さんは介護をしてあげるのだと心に決めていました。
それが、激しい兄弟の話し合いの後、お兄さんに「俺が見るんだ！」と連れ去られてしまったのです。

そのショックで立ち直れないお母さんに、周りの人は言います。
「今どき、親の介護の奪い合いで喧嘩するなんて珍しい！普通は押し付けあうものよ」と。

言われてみれば、そうなのだけど、一人だけ意欲満々だったのに義理の母の介護も出来なかったカンちゃんのお母さんは「私って、つくづく親の介護ができないのねぇ…」と嘆きます。


だから「モモちゃんだけは、誰にも渡さない！」と熱く語ります。

１６歳の高齢になったモモちゃん。

介護が必要になっても、ヘルパー資格を持つお母さんがいるから安心ね。

おかげ様でモモちゃんは、手厚い介護が受けられそうです。

アスパラ入りカルボナーラ

美味しそうなアスパラガスを頂きました。

春を感じる野菜です。

お母さんが「アスパラ＝高価」と思っているので、カンちゃん家では、食べても1年に片手で数えられるほど…。

そのまま茹でるだけでも美味しいけれど、滅多にお目に掛かれない食材に大喜びのカンちゃんのお姉さんは、少し手を掛けてアスパラ入りのカルボナーラを作りました。

サラダは、オイルサーディンとオリーブ、パプリカのピクルスを散らした普通のサラダ。

滅多に食べられないカンちゃん家では、当然初物のアスパラガス。
今回のは、今まで食べたものより美味しかったです。
新鮮だからなのかしら？

暖かくなって、調子が出てきた自家製焼きたてパンも一緒にいただきました。

気温が上がり、発酵に適した環境になったので、パンも美味しくなった気がします。
（腕が上がった！なんて思い上がったりしないところが謙虚でしょ。ほほほ。）

カンちゃん家だと、そのままかじるパンも、ペルちゃん家だとチーズやバターが添えられます。
パン好きのお母さんは、今日もパスタそっちのけでパンを食べていました。

ペルちゃんも、大好きなパンをたくさん貰ってご機嫌。

「写真撮るから、そこに座って可愛い顔してね」と言うと、ほら、この通り。

（目を細めるのが可愛いと、ペルちゃんは思っているようです）

これから蚊が出てくるまでの期間は、お外で食事する最高の時期。

花ぼうぼうのカンちゃん家の庭では到底無理なので、暫くはペルちゃん家にお邪魔する機会が増えそうです。

やっぱり春はチューリップ

春と言えばチューリップ。

開花時期が短いのが難点だけれど、カンちゃんのお母さんは毎年せっせと球根を買って植えています。

今年は寄せ植えが上手に出来たと、満足気なお母さん。

寄せ植えにした鉢の他にも、チューリップは庭の何ヶ所かにポツリポツリと植わっています。

チューリップと言えば、横から見るこの形。

子供が描く絵でも、チューリップは横から見た姿がほとんど。

だけどカンちゃんのお姉さんは、真上から見るチューリップが好きです。

万華鏡を覗いたような形が素敵なんですって。

だから、カンちゃんのお姉さんにとっては、咲き始めよりも散り際の花が見頃。

そろそろ、カンちゃんのお姉さん的見頃を迎えたチューリップ。
だけどそれは、もうすぐ散ってしまうということ・・・。

嬉しいような、淋しいようなカンちゃんのお姉さんです。

オダマキが咲いた

忘れな草の絨毯が敷き詰められる、カンちゃん家の庭。

コンパクトに収まっている今が、一番の見頃です。

毎年もう少しして丈が高くなると、忘れな草は間引かれて、切花や押し花に利用されます。

小さな青い花は、春の庭に欠かせない存在。

だから、来年用に種を撒き散らすまで残しておきます。

地面から少し高い場所では、待望のオダマキが咲き始めました。

今年、最初の花。

うつむいて咲く姿が、控えめで可愛らしいと思いませんか？

特に背の高い、このダブルの花はお気に入り。
カンちゃん家では、これから色々なオダマキの花が咲き始めます。
また、その時にはご紹介しましょうね♪

久々にカンちゃん登場！

お花、匂いますか？

「春の香りがします♪」

・・・・・とは、言っていません。