「ブラック・ジャック・キッド」 久保寺健彦
少年はブラック・ジャックになりたかった。
みたいに、でなくそのものになりたかったのだ。
服装も髪型もメス投げもそして黒いマントも。。
ブラック・ジャックはあまりにも有名な漫画だ。
少年の日々は面白いばかりではない
痛かったり、辛かったり、親と別れたりする。
やがて少年は少年でなくなる時がやってくる。
いろんな人や漫画や小説と出会う。
少年のおもしろ切ない感じがとてもよく現されていた。
眼鏡をとると美少女の泉ちゃんが
「君はブラック・ジャックにはなれないよ。
手塚治虫はブラック・ジャックになれるけどね。
ならないとブラック・ジャックを描けない」というのは
なるほどぉである。
単行本の装幀がブラックジャック走りでかわいい。
面白かったぁ、ありがとう
ブラック・ジャック・キッド (新潮文庫) | |
久保寺健彦 | |
新潮社 |