「ツバキ文具店」小川糸
先代から引き継いだ、
古い家で営む文具店。そして代書屋。
場所は鎌倉。
観光客とは一線をひいた
地元民の主人公ポッポちゃん。
この感じはやや苦手なタイプだ、
と読み始めは思ったのだ。
主人公が完璧すぎる、
お洒落過ぎる。
参ったなぁと思っていると、
ポッポちゃんは、
元ガングロのコギャルで、
祖母との折り合いが悪くて
そのことを後悔していて、
大人になって祖母にに叩き込まれた字を書くことで生きていて、
祖母の心の中がつづられた手紙を見て
いろいろ考えちゃう。
いいなぁ、人間ぽいなぁ。
全然由緒正しくないし。
古い手紙を供養するときに焚火と勘違いしたバーバラ夫人といろんなものを
アルミホイルに包んで焼いちゃう適当さ、好きです。
大好きです。人間らしくて大好き。
数々のお手紙も文具のお話も楽しかった。
ポッポちゃんに幸多かれ!!!
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