「ロートケプシェンこっちにおいで」相沢沙呼
短編ミステリーの中に長編が隠されていて
おー、それかぁ。。
名前かぁ。
と納得、面白い。
でも、これはミステリーというよりは
思春期の女子の憂鬱を、
もの凄く普通に現わした作品だとも思う。
時代は変わるし、私たちの頃にはない
メールや携帯電話があるけれど、
心と友達関係の基本は、変わっていないことがよくわかる。
一人でいることは、決して怖いことではないけれど、
誰かと仲間だと安心する。
たいして仲良くない子とも、普通に過ごせる。
一人でいるよりは、マシだから。
そういう人とは卒業とともに連絡とらなくなるんだけど、
卒業してから男子に○○どうしてる?と聞かれて
全く連絡を取り合っていないというと
「女子ってこれだから怖いよなぁ、あんに仲良かったのに」
と言われたことがある。
男子からはそう見えていたんだね。
でも、連絡を取り合わないことは
彼女も私も傷ついてはいないのだよ。
その時だけの仲間と私も彼女もわかっていた。
多分それは、男子にはないことなのかもしれないね。
心が苦しくなるなるような、
高校生の会話に
メアドが変われば、それだけで、簡単に連絡が取れなくなってしまう
今の時代に、
彼女達は泣きながら、叫びながら大人になっていく。
そうだ、ポチ。いいじゃん。
初が肉食だったら押し倒されてそうだけど。