「空を鳴らして」山本夏子
優しいやさしい、短歌が詰まっています。
兎を死を詠んだもの、子育てのもの、近所でなぜた猫のこと
どれもどれもよいです。
「眠いのに眠れない日が子にもありぐりとぐらまたカステラを焼く」
「焼きたてのアップルパイの色をして朝焼けのなか歩く柴犬」
「通知表い1でも5でも冬休み上履き入れをぶんぶん振って」
「「パンマン」が「アンパンマン」へと変わる秋夕ぐれがもうこんなに早い」
あー、じんわりじんわり。
空を鳴らして (白珠叢書―gift10叢書) | |
山本夏子 | |
現代短歌社 |