「地の星 なでし子物語」伊吹 有喜
先に「なでしこ物語」読んでいてよかった。
大人になった燿子の、
「じりつ」の話。
あの幼少のころの数ヶ月の出来事が、
燿子を成長させるきっかけだったのだと
再確認できて嬉しかった。
どうして結婚した相手は龍治で立海でなかったのだろう。
でも、立海が燿子を大切に思っていたことは
本当だったようで
最後の蔵でのやり取りに胸が痛くなる。
燿子に「僕らの親のようなことを、きっとしない。だから君が好きになった」
という立海が、なんか切ない。
もう、切な過ぎる。
今の段階では龍治がひどい人に思えてしまうけれど
時間が逆戻りする次作が楽しみ。
燿子の秘めたる力強さには、
また、勇気づけられた。
「やらまいか」だなぁ。
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