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moon

おとなのはなし

  「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」万城目学

かのこちゃんのとっても大好きなお友達、
フンケイノトモ、すずちゃんとの出会いとお別れ。

1年生ながら、彼女達の出会いは非常に
理性的てオシャレ。
彼女達がお茶会で交わす言葉など、
究極だ。
「夏休みも終わりでござるなぁ」
「あっという間でござった。」
「宿題終わったでござるか?」
「大大ピンチでござる」
うむ、素晴らしい会話でござる。


そして、彼女達の別れは大人も顔負けの
大人でオシャレ。
絶対泣かない約束を守り
一生、刎頚の友でいることを誓い、
「さらば」と別れる。
美しい、お別れの仕方だと思う。

そして、玄三郎とマドレーヌ。
美しい夫婦愛である。
玄三郎は優しい、包容力のある夫だ。
マドレーヌは彼がいるから家に帰る。
互いを大切に想い合うのは、
出会ったときもこの世を去るときまでも
きちんと貫かれ、大人の出会いと別れを思わせる。
ま、犬と猫なんだけど。

玄三郎とかのこちゃん、かのこちゃんとマドレーヌも
また、出会い別れる。

あー、面白かった。
クール。

1年生の女の子が二人で、「はなてふてふ」する姿も
また、クール。

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コメント一覧

u-mi
それは
楽しみですねぇ。

来年のお楽しみです^^
根無し草
どれも
面白いですよ。

『こなもん屋馬子』は人情モノなんでいいです。
以前『UMAハンター馬子』というのが出てるんですけど、馬子とイルカが出てくる以外は別モノ
なんですけどね。
u-mi
鹿とお話
したって、ありました。
お、きたきたって思いました。

ほのぼのとも、深くとも読める、面白い作品でした。

大阪舞台作品、面白そうですね。
独立願望は強そうだなぁ(笑)

すでに、独特のルールあるし。
世界中で大阪弁聞けそうだし。
根無し草
かのこちゃんの
お父さん、鹿にかのこという名前にしろと
言われたという話言出てきたでしょ??

万城目氏、こういう正統派の作品も書けるんです。

悲しいかな筑摩書房では広く浸透しないんです。

最近出た本でお勧めをば。

『天王寺クイーン』野崎雅人
戦国時代がら続いてる闇の勢力が大阪を占領、
伊丹空港を閉鎖云々というどこかで聞いた事が
あるような話ですが正月に読むにはいいと思います。

『こなもん屋馬子』田中啓文
大阪のおばちゃんのコテコテの話ですが、こなもんの店をやってる馬子が、客が抱えてる様々な問題を弟子のイルカとともに解決していくという連作ミステリーです。

あと、作家名忘れましたが『大阪は踊る』というのも面白いですよ。
道頓堀川から石油が沸き、国が利権を渡せ、いや大阪は独立するといったような話です。
これだけ2年前の作品ですが。

こう見てみると大阪人というのは独立願望があるのではないでしょうかね(笑)
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