「盤上の向日葵」柚月 裕子
休む間なく引っ張られるように読了。
身元不明の白骨死体、胸に抱かれているのは将棋の駒。
この駒はこの世に7つだけ存在する名駒だった。
駒がたどった過去を探り、
白骨死体の身元を探る。
行き当たったのは
異色の経歴をもつ棋士と真剣師。
桂介をとりまく環境と彼の生きた人生が悲しく切ない。
幸せでいてほしい、なってほしいと願いながら読み進めた。
追う二人の刑事も魅力的だった。
クセのある中年刑事、元棋士の若い刑事、いいコンビ。
迫るような気迫に満ちた文章に読了後も
呆然としてしまった。
柚月さん、さすが!!
これ、いい、絶対!
盤上の向日葵 | |
柚月 裕子 | |
中央公論新社 |