moon

年末読書

                 「青い鳥」 重松 清

今年は26日に早々に仕事納めを勝手にした私。
今日は天気が悪いと予報がでていたので、
昨日までに全ての買い物をすませた。

で、息子と娘と3人であわせて
総歩行数2000歩に満たないかと・・・
もう、お尻に根が生えたか思った。
でも、はえずに本を読んだのだ。
合間にM-1のVTRも見たり、泣き笑いな感じで読んだ。

重松さんの本はいつもちょっとつらい。。
悲しいと哀しいと切ないとの融合の中に優しさがあって、
だからつらい。

村内先生は吃音だ。
だから大切なことしか話さない。
大切なことを特定の子どもに伝えにやってくる。

中学生で、思春期の子ども達の心を開くというよりは
寄り添いにやってくる。

それだけで、もう、十分すぎるじゃないか。

イジメにあう女子も、イジメをする女子も、
父が自殺する男子も、
イジメで自殺を図った子がいるクラスの子も
親に愛されずに育った男子も
みんな村内先生に寄り添ってもらって答えの糸口を見つける。
そして歩き出す。

なんて、優しくて、強くて、切ないのだろうか。
生きていくことは切ないことの連続だ。

息子が小学校を卒業する時に、懇談会で
「子ども達が成長するときに良い大人に出会うことがとても大切」
といった母がいた。

本当にそうだなと、その話を思い出した。

いつでも、悩みながら、心のバランスをとりながらも
いろんな人を認める価値観を持つことは
大人達が教えるとても大切なことだと思う。

数字や見た目で現される評価だけで、
人間の価値など決まらない。
そんなこと、みんな、知っているはずなのに。

優しくなるのには勇気がいる。
村内先生は勇敢だ。

 

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