【歯抜けじじい】
私は50代の半ばで総入れ歯になった。原因は口腔外科の専門医による治療を受けていたのに、一度も血糖値測定がなく、歯周囲炎のため抜歯だけが持続されたためだ。あれは「境界型Ⅱ型糖尿病」の副徴候だったのだと、今にして思う。
同じく50代で総入れ歯になった寺田寅彦が随筆に「ピーナッツが噛めるようになったのが嬉しい」と入れ歯ができた日に書いているが、私の場合はせいぜいカシューナッツまでだ . . . 本文を読む
【アクセルとブレーキ】
立体駐車場の3階あたりから、出る時にアクセルとブレーキを踏み間違えて、車止めを乗り越えフェンスをぶち破って転落した、という新聞記事をときおり見かける。バック駐車ならこれは絶対に起きないから、ヘッドイン駐車していたものであろう。それにしてもアクセルもブレーキも右足で踏むのに、なんで右と左を間違えるのか?アクセルだけで車止めを乗り越える駆動力がなぜ出るのか不思議に思っていた。 . . . 本文を読む
【広島弁】
12/10土曜日、買物があるという家内と久しぶりに一緒に広島市内に出かけた。広島駅から乗った市中心部行きの電車の中で、「ほいじゃけん」(だから)、「◯◯しちょる」(している)などの広島弁が若い女学生の間で普及しているのに驚いた。東広島市は、広島大学移転後に形成された「新興学園都市」なので、広島弁はここではいまや死語に近い。会合は広島市内ANAホテル内の料亭で開かれた出身教室同門会の忘 . . . 本文を読む
【異名同書】
私は山本七平の本はイザヤ・ベンダサン名のものを含めて大抵読んでいる。ところがある新聞広告で彼の「田中角栄の時代」という新刊(祥伝社)を認めた。さっそくAMAZONに注文したところ、扉見返しに「本書は1986刊行の「ご時世の研究」(文藝春秋)を改題・再刊するものです」とあった。「ご時世の研究」はすでに所蔵している。つまり同じ本を2冊買ったわけだ。
しかも最初のハードカバー本は10 . . . 本文を読む
【2016出版事情】
TBS系(ヤフーで閲覧)が、「41年ぶりに雑誌の販売が書籍下回る、電子出版が影響」と報じていた。いま新聞広告を見ると、「産経」は右派の雑誌広告、「毎日」も右派の書籍広告が主体で、「日経」はビジネス書、「中国」は何でもありと、見ただけで本と雑誌が売れていないことがわかる。
「今年出版された紙の書籍と雑誌の販売額は推定で1兆4500億円となり、12年連続で減少する見通し」だそ . . . 本文を読む