【言葉狩り】「ポリティカル・コレクトネス(PC: Political Correctness=政治的正当性)」という妙な言葉は1970年代に米国で登場した。黒人差別に反対する公民権運動から派生したもので、非白人系のマイノリティを優先的に州立大学に入学させる定員枠を設ける等の政策(ポリシー)がそうだ。議長をチェアマンでなく、チェアパーソンと呼び、飛行機内の乗客担当員を、スチュワーデス(女召使い)から . . . 本文を読む
【文盲】大学にAO入試が導入された頃、文学部が「大理石病のため全盲になった学生」を入学させたことがある。私がいた総合科学部には何の相談もなかった。「大理石病」は遺伝的に骨を成長させる破骨細胞に機能障害があり、骨が異常に硬く緻密になり骨折しやすくなる。
多くの人は、骨はただ成長して大きくなり、成人に達するとそこで止まると考えているが、成長するにも維持するにも、絶えざる改築・補修が必要となる。そこ . . . 本文を読む
【落ちた偶像】英国の作家グレアム・グリーンの原作を、キャロル・リードが監督・製作した映画(1948)だ。約90分のモノクロ作品だ。NTSCのビデオ信号からDVDを製作したのか、画像と音声にノイズが多かった。(後でラベルをよく読むと「韓国製」とあった。)
サスペンス映画なので、前半は不安感を高めるためか音楽が不協和音に満ちていて、不快だった。タイトルを見ると、「音楽:ウィリアム・オルウィン」とあっ . . . 本文を読む
【朴槿恵と「徳川家康」】拘留中の韓国の朴槿恵前大統領が、山岡荘八『徳川家康』を読んでいるという10/12「朝鮮日報」の記事には驚いた。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2017/10/12/2017101200638.html
これは、1950〜1967まで18年間にわたり、「東京」ほか4ブロック紙にわたり連載された小説で、文庫本( . . . 本文を読む
【テグスとクスサン】今年の4月初め、「広島ペンクラブ」専務理事の吉村淳さんの三次市の実家で会合があり、トイレの窓の外の植木の枝に網俵状の大きなマユがあるのを見つけ、もらって帰った。それはこんなマユだった。(図1)
(図1=WIKI:クスサンより)
中にはこんなサナギがいた。巨大な蛹で、いままで見たことがない。(写真1)
(写真1)
体長の半分を占める巨大な羽根を見ると、かなり大きな蛾でヤマ . . . 本文を読む