ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

2-20-2014:鹿鳴荘便り/難波先生より

2014-02-20 18:46:45 | 難波紘二先生
 昨日は夕方久しぶりに高屋のショッピング・モールに出かけた。
 食品店で梅昆布茶やカシューナッツなどを買った後、「広文舘」をのぞいて見たら、店が一団と本屋らしくなくなっていた。何しろ、前に新刊書の売れ筋を並べてあったところに、インスタントラーメンの特売場ができている。入口から1/3は文房具売り場になっており、雑誌や新刊書売り場がその奥になっている。


 雑誌売り場も週刊誌、月刊誌、季刊誌、不定期刊行誌の区別がない。
 だから客は探すのが大手間である。まるで「買ってくれるな」といっているようだ。
 この前、講談社ブルーバックスが並んでいた棚がなくなっている。代わりに創価学会本、幸福の科学本が並んでいる。
 結局、何も買う本がなかった。これはもう末期症状だ。


 COCO'Sでいつもの「ビーフハンバーグ・トリオ」を注文し、ビール中ビン1本を飲んだ。家内は何を食ったのか忘れた。
 帰りに個人店の「森書店」により、数冊買った。


 倉山満「嘘だらけの日韓近現代史」(扶桑社新書)
 この人は1973年生まれだから41歳か。こういう比較的若い世代に急速な右傾化が見られるのが昨今の風潮だろう。


 山極澄夫「すべては朝日新聞から始まった<慰安婦問題>」(ワック出版)
 1950年生まれ、産経政治部出身。
 非常に扇情的な記述で、事実を淡々と積み重ねて「朝日」の報道姿勢を追求するというものでない。ネタはよいだけに残念である。感情的応酬からは建設的なものは生まれない。


 鹿島茂「悪の引用句辞典」(中公新書)
 仏文学者・評論家の鹿島が古今東西の名著・名言からセレクトしたものに、彼独特の「辛味」をつけて「悪」としたもので、ビアズ「悪魔の辞典」を意識しているのだが、ちょっと風味が足りない。真面目すぎる。


 この店には「岩波現代文庫」と「岩波新書」はあるが、「岩波文庫」はない。
 店主に聞くと、これらは返品可能だが、岩波文庫は買い取り制で返品できないのだそうだ。やっぱりね…
 岩波文庫1冊平均800円として100冊を8掛けでそろえて6万4000円。
 年間金利が1,280円。万引き2冊されたら吹っ飛ぶ金額だ。
 絶対に売り切る自信がある文庫だけを仕入れればよかろうにと思う。
 結局、個人書店主は「委託販売制」に飼い慣らされてしまって、自己変革の意欲がないのだな、と思った。
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