【インスタントの成分】「食品標準成分表(五訂版)」で、インスタント・コーヒーの成分を調べてみました。薬理作用をもつ物質を多い順にあげます。(100グラムあたり)。( )内は浸出液100ml中の濃度。
1)タンニン= 12.0g (0.25g)
2)カフェイン=4.0g (0.06g)
3)ニコチン酸(ナイアシン)=47mg (0.8mg)
あと、ビタミンB1, B2, B6, B12も含まれていますが、いずれもマイクログラム(μg)のオーダーで、無視できます。
こうしてみると、コーヒーの苦味はタンニンによるもので、覚醒作用がカフェインによることがよくわかります。(薬局で売っているカフェイン錠は苦くありません。タンニンが含まれていないのでしょう。)
意外だったのは炭水化物が56.5g、タンパク質が14.7gも含まれていることで、100グラムの粉末を摂取すれば、微量の脂肪もあわせて、総計288Kcalになるということです。カフェインの致死量は10gですから、もし遭難してそばに食うものがなく、インスタント・コーヒーだけあったとしたら、これをお湯に溶いて飲んでいれば、1週間くらいは生きられますね。
ニコチン酸はニコチンからできるのかと思っていましたが、日本生化学会編「代謝マップ」を調べると、L-トリプトファンから出発して、キノリン酸をへてニコチン酸ができ、タバコ科の植物だけがこれをニコチンに変える能力をもっている、とあります。ニコチンは中間生成物でなく、最終産物なのですね。医学用の「代謝マップ」には動物のことしか書いてありませんが、このマップは全生物を含んでいるので便利です。
1)タンニン= 12.0g (0.25g)
2)カフェイン=4.0g (0.06g)
3)ニコチン酸(ナイアシン)=47mg (0.8mg)
あと、ビタミンB1, B2, B6, B12も含まれていますが、いずれもマイクログラム(μg)のオーダーで、無視できます。
こうしてみると、コーヒーの苦味はタンニンによるもので、覚醒作用がカフェインによることがよくわかります。(薬局で売っているカフェイン錠は苦くありません。タンニンが含まれていないのでしょう。)
意外だったのは炭水化物が56.5g、タンパク質が14.7gも含まれていることで、100グラムの粉末を摂取すれば、微量の脂肪もあわせて、総計288Kcalになるということです。カフェインの致死量は10gですから、もし遭難してそばに食うものがなく、インスタント・コーヒーだけあったとしたら、これをお湯に溶いて飲んでいれば、1週間くらいは生きられますね。
ニコチン酸はニコチンからできるのかと思っていましたが、日本生化学会編「代謝マップ」を調べると、L-トリプトファンから出発して、キノリン酸をへてニコチン酸ができ、タバコ科の植物だけがこれをニコチンに変える能力をもっている、とあります。ニコチンは中間生成物でなく、最終産物なのですね。医学用の「代謝マップ」には動物のことしか書いてありませんが、このマップは全生物を含んでいるので便利です。
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