ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【古本屋】難波先生より

2013-06-15 12:17:41 | 難波紘二先生
【古本屋】博多に本社があった古本屋「」が、三原の店舗に40万冊の文庫本古書を残したまま社長が雲隠れしたと、6/8の「毎日」が報じている。
 http://mainichi.jp/select/news/20130608k0000e040136000c.html
 JAの店舗兼倉庫の建物だそうで、家主は「いくらの価値があるか、まったく見当がつかない」と述べている。
 カメラマンのアングルが悪く、通路を真ん中にもってきているので、書名が読めないがソフトカバーであり、文庫だと推測がつく。それならまとめて売れば一冊10円、全部で400万円ぐらいにしかならないだろう。多くの会社が文庫本には、安い硫酸紙を使っているから、経年劣化が起きる。紙がボロボロになる。保管していればかえって商品価値がなくなるだけだろう。




 6/12の「中国」が広島市の中心部、中央郵便局の前に古本屋6軒が協同して、「古本交差点」という新店舗をオープンすると報じている。店舗床面積が43.3坪。そこに6店舗が入り、各店舗の最大冊数が1000冊。全部で6000冊以下だ。
 http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn201306120051.html
 ここは昼間はビジネスの客があるが、夜はダメだ。それにたった「6000冊」とは…


 私のEXCELLの「蔵書目録」は6月に入り、やっと4,000番台に到達した。名古屋の伊藤先生から、「秘書を雇って入力させたら」とアドヴァイスされた。が、私の目録は図書館のそれと異なり、入力項目がA~Nと14項目もあるうえ、使いやすい独自分類を採用しているので、他人にはこの仕事はできないだろうと思う。
 4000冊入力しても、まだ蔵書の一割に達したかどうか。(引き抜いた本に蔵書印があるかどうかで、だいたい見当がつく。)
 在庫6000冊以下の古本屋では、魅力に乏しい。「掘り出し物」の本はまず見つからない気がする。


 入力に手間はかかるが、使い込むほどに便利になってくる蔵書目録なので、最近では使うのが楽しみなってきた。目次データや索引の有無、参考文献リストの有無、本のある棚の位置まで書き込んであるから、調べものをするときにどの本を抜けばよいか、目録からわかるようになった。


 それにしても、日本語の本はまだ索引なし、文献なしという、まるで裏取りせずに書いた新聞記事みたいなのが多いと思う。
 どちらもインターネットに負けて退場だろう。


 「中国」の記事中の「神鳥書店」は、広島大が東広島市に移転する前は、広島市千田町の大学正門を出て、左にちょっと行ったところにあった。左翼系の古書を多く置いていた。大学移転により、千田町にあった3軒の新刊書店、4軒の古書店はすべて潰れた。
 もともと大学紛争が激しい頃、「大学は出て行け」と千田町商店街が大学にクレームをつけたのが、移転のきっかけだった。出て行ったら、真っ先に本屋が潰れ、居酒屋、食堂が続き、ついにこのほど「千田町商工会」が解散になった。
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