ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【書評】北村亘「政令指定都市:百万都市から都構想へ」/難波先生より

2014-02-10 17:54:05 | 難波紘二先生
【書評】エフロブ「買いたい新書」の書評No.203に北村亘「政令指定都市:百万都市から都構想へ」を取り上げました。
 http://www.frob.co.jp/kaitaishinsho/book_review.php?id=1391746591
 都知事選が終わり、都民は「東電の営業域外の地方に置いた原発で発電した電力でぬくぬくと生きる」という身勝手な選択をしました。NHKの電波は開票速報のために延々と使われました。東京以外に住む日本人は怒っています。

 東京都は1943年に,従来の「東京府」と「東京市」を垂直に統合して「都」として誕生したものです。それ以前は政府が任命する東京府知事が東京市長を兼任していました。この統合により「都知事」が誕生しました。
 後藤新平は「東京市長」を経て、関東大震災の後「内相兼帝都復興院総裁」として壊滅した都市の再建に取り組みましたが,「虎の門事件」により内閣が総辞職したため、「大風呂敷」の計画は未完に終り、東京大空襲の悲劇が繰り返されました。

 百万都市に適応される「政令指定都市」が、いま全国に20ありますが、うち一番多くの矛盾を抱えているのが大阪市と名古屋市。いずれも「都構想」を市長が唱えています。大阪では出直し市長選挙が間もなく行われます。府/市、県/市の並存と「都」ではどう違うのか?かつての道州制構想はどうなったのか?
 戦後施行された「地方自治法」は1956年の改正で「政令指定都市」を認めましたが、50年以上が過ぎ、大きな問題をいくつもはらんでいます。「草の根の民主主義」を考えていく上で、お薦めの一冊です。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2月9日(日)のつぶやき | トップ | 【日本海】難波先生より »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

難波紘二先生」カテゴリの最新記事