【訂正】新年早々から訂正で相すみません。
1)サカキという錯覚:前回「赤い実」としてお送りした画像のうち「サカキ」(添付1)
としたものは、「ソヨゴ」の誤りであると、わが奥方から指摘を受けました。「サカキは黒い実がなる」そうです。(添付1の名前は間違ったままです。)
念のために、信濃毎日新聞社刊「花実でわかる樹木」(馬場多久男著)を確認したら、赤くてサクランボみたいな長い果柄をもっているのは、ソヨゴでした。(添付2)![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/4d/db/343e5c7b4af6d13e70908dd45279a18a_s.jpg)
サカキは果実がナツハゼみたいに黒く、実の先端部に雌しべの名残が突起になって飛び出していて、花柄は短く、葉の付け根から出ています。(添付3)
舟状に尖った葉の表面が硬くて、光沢を帯びているので、ツバキ科の「サカキ」と思いこんでいました。基礎が出来ていないので、植物診断は誤診ばかりしております…。
申し訳ありません。訂正してお詫び申し上げます。
図鑑は、科別分類のものと、上記書のように体系的でない実用書を揃えてはいるのですが、「思いこみ」ないし「過信」があると、つい間違えてしまいます。自重自戒を念じます。
それにしても、モチノキ科のクロガネモチは赤い実をつけ、モクセイ科のネズミモチは黒紫色の実をつけるなんて、植物学はさっぱりわからない。葉っぱを見ただけでは私にはとうてい区別がつかない。
2)荻野と萩野:H先生から再度、ご指摘があった。「荻」と「萩」は字が違う、「萩野」は「はぎの」としか読まない、「荻野」は「おぎの」としか読まないと指摘され、私が漢字を混同していたことに気づきました。まったく赤面の至りです。
で、「一つ家に遊女も寝たり、萩と月」という芭蕉の句で、「萩」は誰でも知っていますが、「荻」とはなんぞや?
と「藤堂明保・漢和大辞典」を調べてみたら、「オギ」は草の和名なのですね。「湿地に生え、ススキに似ている」とあり、イネ科です。
近所に深田でマコモを栽培している農家があり、時々マコモタケ(菌がついて巨大化したマコモの茎=食用にする)を頂きますが、葉の生え方はマコモに似ている。
田口卯吉編「日本人名辞典(5冊本)」(講談社学術文庫)を調べてみると、「荻」の字には「ヲギ」という読みが当てられており、「隠岐」、「奥田」、「奥平」などには「オ」の読みが当てられている。この辞書は明治34(1901)年の刊行なので、当時は「O」音と「WO」音とが並存していたと思われます。
それにしても「薄(ススキ)」を含む姓は「薄田」くらいしかないのに、「荻」の方は、荻野、荻原、荻生とけっこう多いのはなぜだろう?と「日本名字家系大事典」(東京堂出版)を繰ったら、「荻」は地形由来の姓だそうで、「荻野氏」は「相模の国、愛甲郡荻野」が発祥の地で、先祖は頼朝と石橋山の合戦で戦い、負けて鎌倉で斬られたとのこと。その子孫は甲斐武田の家臣だった、とありました。
ともかく「イタイイタイ病」の発見者は「萩野昇」先生です。荻野ではありません。訂正いたします。
1)サカキという錯覚:前回「赤い実」としてお送りした画像のうち「サカキ」(添付1)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/40/5e/67b78b616d1750c5aaa831d7c251dabf_s.jpg)
念のために、信濃毎日新聞社刊「花実でわかる樹木」(馬場多久男著)を確認したら、赤くてサクランボみたいな長い果柄をもっているのは、ソヨゴでした。(添付2)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/4d/db/343e5c7b4af6d13e70908dd45279a18a_s.jpg)
サカキは果実がナツハゼみたいに黒く、実の先端部に雌しべの名残が突起になって飛び出していて、花柄は短く、葉の付け根から出ています。(添付3)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/55/2e/a573120f8d4c9416e58fb222fabe0a1f_s.jpg)
申し訳ありません。訂正してお詫び申し上げます。
図鑑は、科別分類のものと、上記書のように体系的でない実用書を揃えてはいるのですが、「思いこみ」ないし「過信」があると、つい間違えてしまいます。自重自戒を念じます。
それにしても、モチノキ科のクロガネモチは赤い実をつけ、モクセイ科のネズミモチは黒紫色の実をつけるなんて、植物学はさっぱりわからない。葉っぱを見ただけでは私にはとうてい区別がつかない。
2)荻野と萩野:H先生から再度、ご指摘があった。「荻」と「萩」は字が違う、「萩野」は「はぎの」としか読まない、「荻野」は「おぎの」としか読まないと指摘され、私が漢字を混同していたことに気づきました。まったく赤面の至りです。
で、「一つ家に遊女も寝たり、萩と月」という芭蕉の句で、「萩」は誰でも知っていますが、「荻」とはなんぞや?
と「藤堂明保・漢和大辞典」を調べてみたら、「オギ」は草の和名なのですね。「湿地に生え、ススキに似ている」とあり、イネ科です。
近所に深田でマコモを栽培している農家があり、時々マコモタケ(菌がついて巨大化したマコモの茎=食用にする)を頂きますが、葉の生え方はマコモに似ている。
田口卯吉編「日本人名辞典(5冊本)」(講談社学術文庫)を調べてみると、「荻」の字には「ヲギ」という読みが当てられており、「隠岐」、「奥田」、「奥平」などには「オ」の読みが当てられている。この辞書は明治34(1901)年の刊行なので、当時は「O」音と「WO」音とが並存していたと思われます。
それにしても「薄(ススキ)」を含む姓は「薄田」くらいしかないのに、「荻」の方は、荻野、荻原、荻生とけっこう多いのはなぜだろう?と「日本名字家系大事典」(東京堂出版)を繰ったら、「荻」は地形由来の姓だそうで、「荻野氏」は「相模の国、愛甲郡荻野」が発祥の地で、先祖は頼朝と石橋山の合戦で戦い、負けて鎌倉で斬られたとのこと。その子孫は甲斐武田の家臣だった、とありました。
ともかく「イタイイタイ病」の発見者は「萩野昇」先生です。荻野ではありません。訂正いたします。
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