ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【訂正】難波先生より

2014-01-07 12:34:41 | 難波紘二先生
【訂正】新年早々から訂正で相すみません。
 1)サカキという錯覚:前回「赤い実」としてお送りした画像のうち「サカキ」(添付1)としたものは、「ソヨゴ」の誤りであると、わが奥方から指摘を受けました。「サカキは黒い実がなる」そうです。(添付1の名前は間違ったままです。)
 念のために、信濃毎日新聞社刊「花実でわかる樹木」(馬場多久男著)を確認したら、赤くてサクランボみたいな長い果柄をもっているのは、ソヨゴでした。(添付2)
 サカキは果実がナツハゼみたいに黒く、実の先端部に雌しべの名残が突起になって飛び出していて、花柄は短く、葉の付け根から出ています。(添付3)舟状に尖った葉の表面が硬くて、光沢を帯びているので、ツバキ科の「サカキ」と思いこんでいました。基礎が出来ていないので、植物診断は誤診ばかりしております…。
 申し訳ありません。訂正してお詫び申し上げます。


 図鑑は、科別分類のものと、上記書のように体系的でない実用書を揃えてはいるのですが、「思いこみ」ないし「過信」があると、つい間違えてしまいます。自重自戒を念じます。


 それにしても、モチノキ科のクロガネモチは赤い実をつけ、モクセイ科のネズミモチは黒紫色の実をつけるなんて、植物学はさっぱりわからない。葉っぱを見ただけでは私にはとうてい区別がつかない。
 2)荻野と萩野:H先生から再度、ご指摘があった。「荻」と「萩」は字が違う、「萩野」は「はぎの」としか読まない、「荻野」は「おぎの」としか読まないと指摘され、私が漢字を混同していたことに気づきました。まったく赤面の至りです。


 で、「一つ家に遊女も寝たり、萩と月」という芭蕉の句で、「萩」は誰でも知っていますが、「荻」とはなんぞや?
と「藤堂明保・漢和大辞典」を調べてみたら、「オギ」は草の和名なのですね。「湿地に生え、ススキに似ている」とあり、イネ科です。
 近所に深田でマコモを栽培している農家があり、時々マコモタケ(菌がついて巨大化したマコモの茎=食用にする)を頂きますが、葉の生え方はマコモに似ている。


 田口卯吉編「日本人名辞典(5冊本)」(講談社学術文庫)を調べてみると、「荻」の字には「ヲギ」という読みが当てられており、「隠岐」、「奥田」、「奥平」などには「オ」の読みが当てられている。この辞書は明治34(1901)年の刊行なので、当時は「O」音と「WO」音とが並存していたと思われます。
 それにしても「薄(ススキ)」を含む姓は「薄田」くらいしかないのに、「荻」の方は、荻野、荻原、荻生とけっこう多いのはなぜだろう?と「日本名字家系大事典」(東京堂出版)を繰ったら、「荻」は地形由来の姓だそうで、「荻野氏」は「相模の国、愛甲郡荻野」が発祥の地で、先祖は頼朝と石橋山の合戦で戦い、負けて鎌倉で斬られたとのこと。その子孫は甲斐武田の家臣だった、とありました。
 ともかく「イタイイタイ病」の発見者は「萩野昇」先生です。荻野ではありません。訂正いたします。
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