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ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【電子マネーバブル】難波先生より

2018-02-05 11:34:50 | 難波紘二先生
【電子マネーバブル】
 史上有名なバブルはオランダの「チューリップ・バブル」と英国の「南海会社バブル」だが、他にも「南米金鉱バブル(後の蔵相高橋是清もこれに関与している)」や日本の「1980年代バブル」も起こっている。

 ポイントは、中央銀行発行券が「兌換制」を失った後は、「信用(クレジット)」が交換価値を保証するだけだ、という点にある。
 中央銀行が倒産した例は、歴史上も現代でも山ほどある。国債を山ほど買いこんだ日銀がいつ倒産しても、私はちっとも驚かない。戦後の「新円発行」は実質的には日銀倒産だった。
 年始に夫婦で挨拶に来た息子から、ビットコインについて一応の説明を聞いたが、肝心の「価値保証システム」については、彼も理解していなかった。

 1970年代に、幼い娘と息子と妻を連れて留学した私が、お金についてまずやったのは「政府貯蓄・ローン銀行」に当座預金の口座を開設することだった。クレジットカードはまだ普及しておらず、買物は小切手でした。
 この小切手の信用は「政府銀行」であることと、当座預金の残高により保証されている。
2年後に帰国し、広島の都市銀行に「当座預金」口座を開設して、アメリカと同じように小切手にサインして買物をしようとしたが、「不渡り」を恐れてどこも受け取らない。
(大学は最長6ヶ月手形で業者に支払っているが、不渡りの恐れがないので喜んで受け取る。)

 よって仕方なしにクレジットカードに移行した。
 クレジットカードの決済日は40日後で、受取人(商店)には4%の手数料が請求される。小切手ならその銀行のどの支店に持っていっても即時換金できるし、その店の口座に振り込むこともできる。
そういうメカニズムを、日本人の多くは知らない。それを知った。

 息子から現在の相場で「1ビットコイン100万円」と聞いて、腰を抜かすほど、魂消た。同時に「これはバブルで、長続きするはずがない」と直感した。

 ビット(bit)というのは、コンピュータの計算上の単位(0 or 1)で、NECの最初のパソコンは8ビット機だった。CPU(中央演算素子)が一度に8ビットの計算しか出来なかったからだ。(今の私のMacはCPUが3ギガビットある。これが技術の進歩というものだろう。)

 果たしてその後1ヶ月もしないうちに、ある会社からビットコイン約580億円が盗まれたという。
 投機というものは、「信用の原理」を理解しないで行うと極めて危険だ。盗まれた方も損したほうも、「バカに付ける薬はない」とあきらめた方がよかろう。
 その後、
★佐藤航陽「お金2.0」(幻冬舎, 2017/11)
★野口悠紀雄「入門・ビットコインとブロックチェーン」(PHPビジネス新書, 2018/1)
を入手したが、忙しくてまだ読む暇がない。

(追記:野口悠紀雄は私より1歳年上だが、東大工卒後に大蔵省に入省し、米イェール大で経済学のPhDを取得している。
上記書で「日本人の仮想通貨に対する関心は<値上がりする新しい投資対象>という面に偏りすぎている。半面で、値上がりの背後にある<技術革新>には関心がない」と序章で述べている。私も同感だ。)

まあ、読んでも私の疑問は晴れないと思うが…

体調不良が精神科の薬「リーマス」(炭酸リチウム)の過剰摂取(リチウムイオンの骨格筋攣縮=こむら返り)にあることを「集合知の会」の豊田先生から教えて頂き、精神科医の指導とは別に、服用量を調整したら、体調が戻りました。よって今号を発行します。


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