ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【古雑誌の効用2】難波先生より

2017-12-31 14:37:10 | 難波紘二先生
【古雑誌の効用2】
 活字中毒だから、食べながら飲みながらでも、何か読んでいないと落ちつかない。それに「下を向いて食べよう」というように(外山滋比古)、下向きに呑みこむと「誤嚥」が起こらない。

 で、整理のために自宅に持ち帰った古雑誌、2016/1の「文藝春秋」の「日本を変えた平成51大事件」という特集に、
 須田桃子(毎日新聞・科学環境部)「平成26年、STAP細胞捏造:科学を貶めた理研と早稻田の大罪」という記事を発見した。
 彼女は早稻田・理工学部出身で、当初は小保方晴子のヨイショ記事を書いていたのに、そのことに対する反省とかお詫びがまったくない。彼女の名前は「毎日」では最近、さっぱり見かけない。どうしているのか、と思う。

 もう一つは、厚谷司(あつや・つかさ)(夕張市議会議長)「平成18年、夕張市財政破綻:閉山後の観光施設の誤算」という記事だ。
 1960年に夕張市には24の炭坑があり、人口も約11万7,000人いたという。
 ところが60年代に石炭から石油へのエネルギー変換が起こり、次々と炭坑が閉鎖になり、人口の急減が始まったという。それを挽回し、観光客を集めるために、箱ものに投資した。
 「石炭博物館」、「メロン城」、「ロボット大科学館」などだ。

 当初はそれなりに観光客もあったが、最後の炭坑が閉鎖になり、これにバブル破裂が重なり、観光客も激減、2015年末の人口は最盛期の1/12の9,136人で、日本で二番目に人口の少ない市になったそうだ。今、市の財政規模は100億円だが、うち25%は借金の返済に当てているという。

 広島県三次市が10億円だか、12億円だかをかけて、「妖怪博物館」を作る計画だという。
 「稲生の物怪」などを信じて、三次に行く観光客があるとは、私には思えない。
 夕張では、「市立総合病院」が維持できなくなり、民営化され職員が解雇されている。三次市も「市立病院」を持っているが、人口は約5万4,000人(2015現在)で、合併時から約2万人減少している。
 下手をすると、夕張市の二の舞になるのではないか、と密かに心配している。

 棄てる前に古雑誌を開いてみて良かった、と思った。これを「温故知新」というのかな。


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