ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【書評など】広島テレビ放送編「オバマ大統領がヒロシマを訪れた日」/難波先生より

2016-08-16 10:43:43 | 難波紘二先生
【書評など】
「買いたい新書」書No.334に、広島テレビ放送編「オバマ大統領がヒロシマを訪れた日」,ポプラ社を取り上げました。
http://www.frob.co.jp/kaitaishinsho/book_review.php?id=1470114880

 本年5月27日, 現職の米大統領としてバラク・オバマが初めて広島の原爆慰霊碑に参詣した。これは同日夕刻, 彼が原爆死没者慰霊碑前で行った17分間の演説の英語全文とその対訳, オバマ大統領を広島に来させた原動力でもある森重明氏の感想と評論家手嶋龍一氏の解説を収めたものだ。付録のDVDには, ①演説の日本語字幕入り画像, ②同英語字幕版, ③広島TV番組「オバマからのメッセージ」が収められている。
 英語原文は20ページほどだから, 朗読した。読みながら涙が出るほど感動した。これほどの感動を味わった政治家の演説は, リンカーンの「ゲティスバーグ演説」以来である。あの短い演説は「アメリカの建国は, すべての人は平等であるという信条に基づいて行われた。…人民の, 人民による, 人民のための政治を, 地上から絶滅させないために, 戦死者の死を無駄にしてはならない」と北軍の団結と一層の奮戦を呼びかけたものだ。
 日本メディアは報じなかったが、演説には, 被爆死した米兵とその遺族を探り当てた森氏への言及もある。
 「ここで殺されたアメリカ人の家族を訪ねあてた男性がいます。というのも彼は家族を失った悲しみは, 自分の場合と変わらないと考えたからです。」(拙訳)
 DVDで英語演説を聴いて,「ゲティスバーグ演説」にあるアメリカ建国の精神が巧みに取り入れられているのに気づいた。オバマの「ヒロシマ演説」は歴史を意識して練りに練った演説だったのだ。平易な語り口の名演説であり, 高校英語の教材にもなるな, と思った。
★★【献本お礼】
 麻野涼(高橋幸春)さんから「死の臓器2:闇移植」(文芸社文庫)の献本を受けた。お礼申し上げます。
 「沼崎恭太」が主人公になっており、前作「死の臓器」(WOWOWでドラマ化)の続篇だと思うが、目下他事に追われてとても読む暇がない。
 近藤先生から「麻野涼さんの『死の臓器2』、面白く読みました」という、好意的な書評が伝えられた。
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