9月初め、柿の実が大きくなる頃啼きはじめた鹿も、もう呼子のような声がしなくなった。戸外の物音はまったくなく、室内にはただ石油ストーブの炎の音がするだけだ。
12/8の朝は6時半に起きたので、まだ日の出がなかった。
仕事場の入口から空をみると、眉月が明けの明星に向かいあうように配置していた。珍しい光景なので撮影した。(添付1,2)


「枕草子」239段に「星はすばる、ひこぼし、夕づつ、夜ばい星」とあり、「夕づつ」は「宵の明星」のことだが、「あさ星」が書いてない。平安王朝の宮廷人は朝寝坊だったのか?
ローマ人は美の女神「ビーナス(Venus)」と名づけていて、朝方と夕暮れに見られる星が同一だと知っていた。天動説でもこれは証明できるのである。これを「金星」と日本で呼ぶのは中国の「陰陽五行説」によるもので、太陽に近い方から惑星は「すいきん・ちかもく・どってん・かいめい」だったが、最近、冥王星は小惑星に格下げされた。
ラテン語では、
水星=Mercurius(ジュピターとマイアの息子、商業の神。水銀)
金星=Venus(ギリシアのアフロディテ。息子がキューピッド)
火星=Mars(戦争の)
木星=Juppiter(ギリシアのゼウス)
土星=Saturnus(わが子を食らう)
天王星=Uranus(ガイア=地球の女神の夫)
海王星=Neptunus(ギリシアのポセイドン。海の神)
冥王星=Pluto(冥界の、ネプツヌスの弟)
このようにすべて人名に由来している。
まだある。悪魔サタンはサツルヌス由来であり、原子番号92のウラニウムはウラヌス由来、93のネプチニウムはネプツヌスに、もっとも恐ろしい元素94のプルトニウムは地獄の神ネプツヌスに由来する。
このように西洋の科学はギリシア・ローマ神話とつながっているから、英語で考えるととても理解しやすい。
日本の科学は用語の直訳で分野により言葉が違う。サイエンスをラテン語scindo(切り裂くの意で、ハサミScizorと語源は同じ)に由来する由来と考えている人が多いが、それは大間違いだ。本当の教養とはそういうものではない。
ちなみに、硫黄島の戦いで戦死した男爵、西竹一陸軍中佐は馬術の名手で、中尉だった1932年、ロサンゼルス・オリンピックで金メダルを獲得し、「バロン・ニシ」と呼ばれた。その愛馬がウラヌスという名前だった。西が指揮する「戦車第二六連隊」は北満州から硫黄島に送られ、守備隊長栗林忠道中将の指揮下に入った。左胸ポケットには切り取ったウラヌスのたてがみを入れていた。ヨーロッパで買った気の荒い雄馬で、西が調教してオリンピックの馬術個人障害の乗馬となった。
西は満州から東京に戻った時、世田谷の「帝国獣医学校」にあずけてあった25歳のウラヌスに会いに行っている(R.F.ニューカム「硫黄島」光人社NF文庫)。西男爵はウラヌスが天を、ガイアが地を支配する神であることを理解していたと思う。
目次
1.書評など(写真1枚)
2.ミトコンドリア病,
3.既視感,
4.貴方とは違うんです,
5.カルデラ,
6. 酪農家の自殺,
7. 仲畑流川柳
12/8の朝は6時半に起きたので、まだ日の出がなかった。
仕事場の入口から空をみると、眉月が明けの明星に向かいあうように配置していた。珍しい光景なので撮影した。(添付1,2)


「枕草子」239段に「星はすばる、ひこぼし、夕づつ、夜ばい星」とあり、「夕づつ」は「宵の明星」のことだが、「あさ星」が書いてない。平安王朝の宮廷人は朝寝坊だったのか?
ローマ人は美の女神「ビーナス(Venus)」と名づけていて、朝方と夕暮れに見られる星が同一だと知っていた。天動説でもこれは証明できるのである。これを「金星」と日本で呼ぶのは中国の「陰陽五行説」によるもので、太陽に近い方から惑星は「すいきん・ちかもく・どってん・かいめい」だったが、最近、冥王星は小惑星に格下げされた。
ラテン語では、
水星=Mercurius(ジュピターとマイアの息子、商業の神。水銀)
金星=Venus(ギリシアのアフロディテ。息子がキューピッド)
火星=Mars(戦争の)
木星=Juppiter(ギリシアのゼウス)
土星=Saturnus(わが子を食らう)
天王星=Uranus(ガイア=地球の女神の夫)
海王星=Neptunus(ギリシアのポセイドン。海の神)
冥王星=Pluto(冥界の、ネプツヌスの弟)
このようにすべて人名に由来している。
まだある。悪魔サタンはサツルヌス由来であり、原子番号92のウラニウムはウラヌス由来、93のネプチニウムはネプツヌスに、もっとも恐ろしい元素94のプルトニウムは地獄の神ネプツヌスに由来する。
このように西洋の科学はギリシア・ローマ神話とつながっているから、英語で考えるととても理解しやすい。
日本の科学は用語の直訳で分野により言葉が違う。サイエンスをラテン語scindo(切り裂くの意で、ハサミScizorと語源は同じ)に由来する由来と考えている人が多いが、それは大間違いだ。本当の教養とはそういうものではない。
ちなみに、硫黄島の戦いで戦死した男爵、西竹一陸軍中佐は馬術の名手で、中尉だった1932年、ロサンゼルス・オリンピックで金メダルを獲得し、「バロン・ニシ」と呼ばれた。その愛馬がウラヌスという名前だった。西が指揮する「戦車第二六連隊」は北満州から硫黄島に送られ、守備隊長栗林忠道中将の指揮下に入った。左胸ポケットには切り取ったウラヌスのたてがみを入れていた。ヨーロッパで買った気の荒い雄馬で、西が調教してオリンピックの馬術個人障害の乗馬となった。
西は満州から東京に戻った時、世田谷の「帝国獣医学校」にあずけてあった25歳のウラヌスに会いに行っている(R.F.ニューカム「硫黄島」光人社NF文庫)。西男爵はウラヌスが天を、ガイアが地を支配する神であることを理解していたと思う。
目次
1.書評など(写真1枚)
2.ミトコンドリア病,
3.既視感,
4.貴方とは違うんです,
5.カルデラ,
6. 酪農家の自殺,
7. 仲畑流川柳
冬はつとめて
>最近、冥王星は小惑星に格下げされた。
冥王星は準惑星
>すべて人名
神だと思っていたが。
>もっとも恐ろしい元素94のプルトニウムは地獄の神ネプツヌスに由来する。
うーん、校正ミスか?
サイエンスの語源はscireかな?
でも、ナンバクンも、「本当の教養とはそういうものではない。」って言われそうな事をたくさんしてるよ。注意しないと。