【不思議な日本人】ネットで「レコードチャイナ」を見ていて、不思議な記事に出くわした。
「中国人から見た日本のおかしなところ10選」というタイトルの記事で、これが何と中国メディアによる記事を台湾メディアが転載して報じたもの。
http://www.recordchina.co.jp/b181070-s0-c60.html
大陸の中国人が日本人の生活様式で「おかしなところ」と報じたものであり、親日色がつよい台湾人から見たら、逆に中国本土に対する皮肉になっているのか、と思った。
中国メディアによると、以下が「日本生活における10大怪奇現象」だそうだ。
1) 「後ろ向きでトイレから出る」(出る時に次の人のためにスリッパをそろえる)
2) 「家族全員が同じ浴槽の湯につかる」
3) 「返信用の封筒やハガキにあらかじめ書かれている『行』を『御中』に書き換えて送る」
4) 「家具や家電製品を捨てる際、お金を払って引き取ってもらわねばならない」こと
5) 「トイレで食事をする」こと。これは駅やコンビニなどの公共トイレのことだと思う。
台湾メディアは「日本のトイレに喫煙、落書きとともに食事を禁止するという注意書きがあることに、中国人は驚く」としている。
6) 「電車や道路を含む公共スペースで飲食が禁止されており、飲み食いできるのはコンビニの前くらい」
7) 「会社で地位の高い人を見送る時にはお辞儀をし続ける」
8) 「学校には清掃員がおらず、生徒自ら掃除する」
9) 「自分の箸で食べ物を取り分けない」(取り箸と食い箸が存在すること)
10) 「ありとあらゆる類の自動販売機が存在する」
人間は自分を物差しにして他人を測る。換言すれば、今の中国にはこの10現象が存在していないということだろう。
2)は江戸時代の「五右衛門風呂」以来の風習で、日本の風呂は浴槽と別に「洗い場」があり、お湯を桶に汲んで身体を洗った後、浴槽に入り暖まるように風呂を使ってきた。風呂桶が洋式になっても、日本人の多くは省エネと節水のため合理的な従来の風習を維持している。また銭湯や温泉に行けば、どこでも洗い場と大浴槽は別になっている。
中国人観光客の中には、温泉の大浴槽内でタオルを使って身体を洗う人もいて、ひんしゅくをかうことがあるのは、「郷に入りては郷に従う」ことを忘れているからだろう。
7)については面白い話がある。俳優で歌手の高田浩吉(1911-1998)は一度会った客の顔と名前を絶対に忘れなかったそうだ。客が帰る時、門まで見送り、姿が見えなくなるまでずっと礼をして、その間に顔と名前を記憶したという。この話は山田風太郎が随筆集の中に書いている。(書名は失念した)
「記事転載は事前にご連絡いただきますようお願いいたします」
「中国人から見た日本のおかしなところ10選」というタイトルの記事で、これが何と中国メディアによる記事を台湾メディアが転載して報じたもの。
http://www.recordchina.co.jp/b181070-s0-c60.html
大陸の中国人が日本人の生活様式で「おかしなところ」と報じたものであり、親日色がつよい台湾人から見たら、逆に中国本土に対する皮肉になっているのか、と思った。
中国メディアによると、以下が「日本生活における10大怪奇現象」だそうだ。
1) 「後ろ向きでトイレから出る」(出る時に次の人のためにスリッパをそろえる)
2) 「家族全員が同じ浴槽の湯につかる」
3) 「返信用の封筒やハガキにあらかじめ書かれている『行』を『御中』に書き換えて送る」
4) 「家具や家電製品を捨てる際、お金を払って引き取ってもらわねばならない」こと
5) 「トイレで食事をする」こと。これは駅やコンビニなどの公共トイレのことだと思う。
台湾メディアは「日本のトイレに喫煙、落書きとともに食事を禁止するという注意書きがあることに、中国人は驚く」としている。
6) 「電車や道路を含む公共スペースで飲食が禁止されており、飲み食いできるのはコンビニの前くらい」
7) 「会社で地位の高い人を見送る時にはお辞儀をし続ける」
8) 「学校には清掃員がおらず、生徒自ら掃除する」
9) 「自分の箸で食べ物を取り分けない」(取り箸と食い箸が存在すること)
10) 「ありとあらゆる類の自動販売機が存在する」
人間は自分を物差しにして他人を測る。換言すれば、今の中国にはこの10現象が存在していないということだろう。
2)は江戸時代の「五右衛門風呂」以来の風習で、日本の風呂は浴槽と別に「洗い場」があり、お湯を桶に汲んで身体を洗った後、浴槽に入り暖まるように風呂を使ってきた。風呂桶が洋式になっても、日本人の多くは省エネと節水のため合理的な従来の風習を維持している。また銭湯や温泉に行けば、どこでも洗い場と大浴槽は別になっている。
中国人観光客の中には、温泉の大浴槽内でタオルを使って身体を洗う人もいて、ひんしゅくをかうことがあるのは、「郷に入りては郷に従う」ことを忘れているからだろう。
7)については面白い話がある。俳優で歌手の高田浩吉(1911-1998)は一度会った客の顔と名前を絶対に忘れなかったそうだ。客が帰る時、門まで見送り、姿が見えなくなるまでずっと礼をして、その間に顔と名前を記憶したという。この話は山田風太郎が随筆集の中に書いている。(書名は失念した)
「記事転載は事前にご連絡いただきますようお願いいたします」