4/24はケトン食のおかげか安眠し、朝6時に起きた。裏庭に出ると車の屋根とフロントガラスに霜がが降りていた。まだ太陽は出ていない。
目下の関心は、1)フランス大統領選で、マロンがルペンを破ることができるかどうかと 2)北朝鮮情勢である。
欧州は第一大戦と第二次大戦により、短期間に二度も全面戦争の場となった。
いずれも米国の参戦がなかったなら、ドイツが勝っていただろう。
その苦い経験から欧州を統合する案が生まれた。基軸はフランスとドイツの握手である。最初、欧州経済共同体(EEC: 1957)として生まれ、長い交渉と実績の上に、欧州共同体(EC: 1967)が誕生し、ソ連崩壊(1991)後にマーストリヒト条約により欧州連合(EU: 1992)が誕生した。
この時に共通通貨ユーロの導入が決まったが、英国だけはこれに賛成せず通貨ポンドを維持した。これが英国のEU離脱の伏線となった。
「英国EU離脱(ブリクジット)」はEUへの多額の「手切れ金」の支払いが必要となり、同時に前からくすぶるスコットランドの独立と北アイルランドの独立・アイルランドへの合併運動に火をつけ、英国(イングランド)のいっそうの衰退を招くだろう。
北朝鮮情勢も緊迫している。これを特集した「正論」5月号は買おうと思ったら売り切れになっていて、注文してやっと4/23に入手した。これと最新の「週刊新潮」(自民党中川代議士のスキャンダルを掲載)が売り切れで、こんなことは初めてだ。中川俊直が私の選挙区選出の衆議院議員だという事情もあるのだろう。
米国は原子力空母カール・ビンソンがイージス艦や駆逐艦を伴って北上しており、いずれ同空母ロナルド・レーガンも横須賀を出向し日本海に向かうだろう。原子力潜水艦部隊もこれに合流すると見られている。
海上自衛隊の艦船も「合同演習」という名目でこれに加わっている。
すでに米国は1)北朝鮮核基地に対するピンポイント攻撃、2)核兵器発射を電磁波で失敗させる、という技術をもっており、先制攻撃はしないだろう。
日本海に「北朝鮮経済封鎖」の艦船ラインを構築し、北朝鮮の出方を待つ、というのが現実的な作戦ではないか。かつて米国がイランに対してとった方法だ。
驚くのが韓国メディアの論調だ。
4/21「ハンギョレ新聞」社説は、4/21「毎日」記事を引用し、<度を超した日本の“朝鮮半島危機説”煽り立て>と主張している。
http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/27140.html
朝鮮日報、中央日報、東亜日報も同様だ。彼らは「今そこにある危機」に気づいていないのか、知らないふりをしているのか。いま韓国は大統領選挙の最中で、韓国軍は総司令官が不在だ。セウォル号引き揚げに見るように、行政機構は麻痺している。国内には「親北派」がうじゃうじゃいる。
朝鮮戦争では、中国の人民解放軍に加わっていた金日成指揮下の朝鮮人部隊約7万人が鴨緑江を渡って北朝鮮に帰還したため、北朝鮮の陸軍は飛躍的に強化された。戦車、大砲などの装甲車両と重火器はソ連が提供した。
1950/6、この北朝鮮軍が38度線を突破し、破竹の勢いでソウルを占領し、一挙に南下して釜山を包囲できた理由である。李承晩の韓国軍にも駐留米軍にもなんの備えもなかった。この戦争で韓国軍は死者41万人を出している。
民間人の死者(餓死も含む)は200万人にも及ぶ。
「日帝の非道」を言い募る韓国は、同胞の朝鮮人が彼らに加えた非道はすっかり忘れている。脳天気なものだ。これを「ダチョウの平和」という。ダチョウは危機が迫ると、砂漠の砂の中に頭を突っ込んで「危機はない」というふりをするそうだ。
★「買いたい新書」書評に
No.370: 梶原哲郎(監修)「美しい人体図鑑」(笹倉出版社, 1000円)
を取り上げました。専門書ではなく、図が多くて、わかりやすい本です。
★メーリング・リストの整理は多忙のため未着手で、今回は従来のままでお送りします。
これまで反響が一切ない方は削除する方針で整理したいと思います。
わざわざ送らないでも宇和島の「武田元介ブログ」に転載されますので、それでよいかと思っています。
「記事転載は事前にご連絡いただきますようお願いいたします」
目下の関心は、1)フランス大統領選で、マロンがルペンを破ることができるかどうかと 2)北朝鮮情勢である。
欧州は第一大戦と第二次大戦により、短期間に二度も全面戦争の場となった。
いずれも米国の参戦がなかったなら、ドイツが勝っていただろう。
その苦い経験から欧州を統合する案が生まれた。基軸はフランスとドイツの握手である。最初、欧州経済共同体(EEC: 1957)として生まれ、長い交渉と実績の上に、欧州共同体(EC: 1967)が誕生し、ソ連崩壊(1991)後にマーストリヒト条約により欧州連合(EU: 1992)が誕生した。
この時に共通通貨ユーロの導入が決まったが、英国だけはこれに賛成せず通貨ポンドを維持した。これが英国のEU離脱の伏線となった。
「英国EU離脱(ブリクジット)」はEUへの多額の「手切れ金」の支払いが必要となり、同時に前からくすぶるスコットランドの独立と北アイルランドの独立・アイルランドへの合併運動に火をつけ、英国(イングランド)のいっそうの衰退を招くだろう。
北朝鮮情勢も緊迫している。これを特集した「正論」5月号は買おうと思ったら売り切れになっていて、注文してやっと4/23に入手した。これと最新の「週刊新潮」(自民党中川代議士のスキャンダルを掲載)が売り切れで、こんなことは初めてだ。中川俊直が私の選挙区選出の衆議院議員だという事情もあるのだろう。
米国は原子力空母カール・ビンソンがイージス艦や駆逐艦を伴って北上しており、いずれ同空母ロナルド・レーガンも横須賀を出向し日本海に向かうだろう。原子力潜水艦部隊もこれに合流すると見られている。
海上自衛隊の艦船も「合同演習」という名目でこれに加わっている。
すでに米国は1)北朝鮮核基地に対するピンポイント攻撃、2)核兵器発射を電磁波で失敗させる、という技術をもっており、先制攻撃はしないだろう。
日本海に「北朝鮮経済封鎖」の艦船ラインを構築し、北朝鮮の出方を待つ、というのが現実的な作戦ではないか。かつて米国がイランに対してとった方法だ。
驚くのが韓国メディアの論調だ。
4/21「ハンギョレ新聞」社説は、4/21「毎日」記事を引用し、<度を超した日本の“朝鮮半島危機説”煽り立て>と主張している。
http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/27140.html
朝鮮日報、中央日報、東亜日報も同様だ。彼らは「今そこにある危機」に気づいていないのか、知らないふりをしているのか。いま韓国は大統領選挙の最中で、韓国軍は総司令官が不在だ。セウォル号引き揚げに見るように、行政機構は麻痺している。国内には「親北派」がうじゃうじゃいる。
朝鮮戦争では、中国の人民解放軍に加わっていた金日成指揮下の朝鮮人部隊約7万人が鴨緑江を渡って北朝鮮に帰還したため、北朝鮮の陸軍は飛躍的に強化された。戦車、大砲などの装甲車両と重火器はソ連が提供した。
1950/6、この北朝鮮軍が38度線を突破し、破竹の勢いでソウルを占領し、一挙に南下して釜山を包囲できた理由である。李承晩の韓国軍にも駐留米軍にもなんの備えもなかった。この戦争で韓国軍は死者41万人を出している。
民間人の死者(餓死も含む)は200万人にも及ぶ。
「日帝の非道」を言い募る韓国は、同胞の朝鮮人が彼らに加えた非道はすっかり忘れている。脳天気なものだ。これを「ダチョウの平和」という。ダチョウは危機が迫ると、砂漠の砂の中に頭を突っ込んで「危機はない」というふりをするそうだ。
★「買いたい新書」書評に
No.370: 梶原哲郎(監修)「美しい人体図鑑」(笹倉出版社, 1000円)
を取り上げました。専門書ではなく、図が多くて、わかりやすい本です。
★メーリング・リストの整理は多忙のため未着手で、今回は従来のままでお送りします。
これまで反響が一切ない方は削除する方針で整理したいと思います。
わざわざ送らないでも宇和島の「武田元介ブログ」に転載されますので、それでよいかと思っています。
「記事転載は事前にご連絡いただきますようお願いいたします」
1957 ローマ条約調印
1958 EEC発足
1965 ブリュッセル条約調印
1967 EC発足
1992 マーストリヒト条約調印
1993 EU発足