ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【二番煎じ】難波先生より

2015-12-28 17:15:54 | 難波紘二先生
【二番煎じ】
 買ってきた「落語名人寄席」DVD40枚の中に、六代目春風亭柳橋「二番煎じ」があった。テレビが年末特番に入り、晩酌の時に見る番組がないので、ノートPCでこれを再生した。映像はなく音声だけだが、久しぶりに「話芸」というものを楽しんだ。
 「落語百選(冬)」(ちくま文庫)に入っているものは正味14頁だが、高座演目の場合はアドリブによる「枕」がついて、一話が30分弱になっている。たぶん音源はNHKの番組だろう。観客の反応をふくめ背景雑音がまったくない。
 噺の構造は「起承転結」型というよりも「序破急」型にちかい。
 夜回りで冷え込んだ町内の旦那連中が番小屋で猪肉を肴に、土瓶で暖めた酒を湯飲みで飲んでいるところに役人があらわれる。そこから噺が急展開して、意外な「下げ(オチ)」が来る。
知った噺ながら、話術の巧みさに思わず笑ってしまった。
 「二番煎じ」の語源はたぶんこの落語だろう。後に意味のズレが生じたのでは?
 「アノニマス」氏の書き込みのおかげで、「薬食い」と「二番煎じ」の知識があったから、店頭安売りの落語DVDセットが目に入り、「二番煎じ」を聴くことができた。感謝します。
 だれか上方落語「池田の猪買い」が載っている手頃な本を教えてもらえないかな…

 DVDは一枚入りケースから10枚入りケースが発明されて、きわめてコンパクトになった。(厚さが10枚17cmから3.5cmに減少。)
 新聞広告で洋画(「ドラマ(ロマンス・ミュージカル・歴史物)」と「西部劇・戦争」物のDVD70枚組の2セット(合計140枚)を見つけ、電話で注文した。昔、「風と共に去りぬ」(1939、カラー作品, 231分)はLD2枚(両面使用)で、2万円近くしたが、いまやたったの1,080円。(これは中村修二の青色レーザー発明のおかげだ。)140本の洋画が幅70cmに収納できるので、新書/文庫用の本棚が、まるごと空くことになる。整理学の基本は縮小化にある。古い商業ビデオや1枚物DVDはダンボール箱に収納して撤去しよう。
 広告の作品リストを読むと、もっとも古いのが1930年製作の「モロッコ」(ゲイリー・クーパー主演)と「西部戦線異状なし」(レマルク原作)のようだ。最も新しいのが「アラバマ物語」(1962, グレゴリー・ペック主演)「シャレード」(1963, オードリー・ヘップバーン主演)「CCライダー」(1970ジョー・ネイマス主演)のようだ。「CCライダー」は未見だ。140作品のうち80くらいはすでに見ているから、届いたら残り60作品をじっくり楽しもうと思う。
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1 コメント

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二番煎じ (アノニマス)
2015-12-29 15:28:30
DVD古今帝志ん朝全集(上)「TBS落語研究会・上・下各8枚組」にこの噺が収録されておりますが、劇作家の榎本滋民氏が、この噺の原典は元禄時代の小噺であると解説しています。また付録の解説書で、この全集をプロデュースした京須偕充氏が次のように書いています。
「今、二番煎じということばはあまりよい意味には使われないが、元来は和漢の生薬を煎じる--白湯で煮詰める場合に再度、あるいはそれ以上煎じるのが普通だったところに語源がある。」ただし、根拠は記載がなく、これ以上はわかりません。
「池田の猪買い」については、私自身の好みが江戸落語なので、以前この噺を聞いたことがあるだけで、特に資料に心当たりがありません。申し訳ありません。
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