ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【カプラン=マイヤー法】難波先生より

2013-07-17 12:13:49 | 修復腎移植
【カプラン=マイヤー法】今朝、火曜日は朝5:00に目が覚めて、すぐ仕事場に行き、昼過ぎまで一気に働いた。「味の素」の「パルスィート」を入れた コーヒーを飲むだけで 何も食べないが、空腹感はない。そろそろ医者に行って、HbA1cを計らないといけない。


 ブランチを食べて、リビングのソファーに横になり少し、キンドルで読書してそれから昼寝した。
 昨日、今日と、2008年3月18日に 衆議院議員会館で行われた「腎移植移植を考える超党派の議員の会」と移植学会などの「病腎移植禁止」学会の幹部との 話しあい速記録を読んでいる。素人が録音起こししたらしく、間違った用語や 意味不明の箇所があるので、判読作業に手間取る。


 米ユタ州にいまおられる 元フロリダ大藤田士朗先生が、阪大の高原史移植学会理事長と ボストンの学会で出会ったとき、「先生、1000例の腎移植をおやりになったそうですが、本当ですか?」と聞いたところ、巧みに話をそらされたそうだ。
 単なる噂かと思っていたが、なんと医系議員もいる この会合で はっきりとしゃべっている。


 「私は大阪大学の高原といいます。泌尿器科医です。腎臓移植の経験はだいたい1,000例ほどありますけれども、今日は癌のところをまとめて、特に腎癌について話します。」


 2006年の「腎移植施設別統計」によると、日本の1位は 東京女子医大(138例)、2位 名古屋第二日赤病院(69例)、3位 九州大学(43例)、4位 千葉東病院(37例)、5位 宇和島徳洲会病院(35例)であり、大阪大は15例しかない。
 これで何年腎移植をやると「1000例」の大台に達するのだろうか?


 同じ速記録に大阪市大医学部仲谷達也教授の発言があるのを見つけた。病腎移植42例のうち、尿管がんの腎臓を用いた8例についての成績評価である。


 「今回、問題となっている尿管癌8名。その後の経過を見てみますと、術後5年経って生きている方が3名で37.5%になります。不明の方も2名あられます。この2名がもし生存していたとしても62.5%です(注1)。こちらに8名の方のステージ分類を書いております(PTA)、ほとんど死ぬ事がない方が3名(PT2)、生存率が72%期待できる方が3名、ですから調べてみますと70%以上のところで8分の1と7名の方がきている。1名は40%。これは低く見積もっても生存率が80%以上の生存率が期待できるじゃないかと…。」
 
 一部、意味不明の箇所があるが、以下は私が付けたコメント。


 <注1:尿管がんを用いた腎移植移植の成績が悪いことを強調している。実際には市立宇和島Hで実施例が5例、呉共済Hが3例であり、2010/11追跡調査で死亡例が3例、生着生存中が4例、透析生存中が1例であり、生着生存のうち2例は岡山の林秀信弁護士のように10年を超え、通常の社会的生活を送っている。

 この仲谷の発言から移植学会調査委の調査は不十分であり、不明例を「死亡」として計算していることがわかる。正規の「カプラン=マイヤー(K-M)法」では、5年後の調査で3名が生きており、3名が死亡しており、2名が行方不明の場合、「5年生存率」は3/(8-2) = 50%となるが、仲谷の計算法では3/8=37.5%となる。

 正規のK-M計算法では、症例数8例、生着5年未満3例、生着5年以上10年未満4例、10年以上生着4例であるから、5年生着率4/8=50%、10年生着率4/8=50%となる。追跡不能例はなし。15年以上生着が2例(25%)である。移植後5年未満で死亡したのは3例で、5年生存率は5/8=62.5%、10年生存率は5/8=62.5%となる。

 これで高原一派は「カプラン=マイヤー法」を知らず、市立宇和島病院25例の修復腎移植データをもとに、「病腎移植の成績はきわめて悪い」という記者会見発表を2007/3/30に厚労省で行い、翌31日の病腎移植を認めないとする「三学会共同声明」につなげたのである。

 われわれの計算データとの大きな格差については、4/16「産経」が「病腎移植 なぜ違う生着率」として大きく報道した。私が疑っていたように、追跡調査が不十分で、やはり正規でない恣意的な計算法を採用していたことを、この仲谷発言は証拠づけてくれる。>


 結局、2007年3月30日の「高原発表」の元データの計算をしたのは、大阪市大の仲谷だったことが明らかになった。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【訂正】骨髄移植(BMT)のドナ... | トップ | 【セセリチョウ・ヤマアリ】... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

修復腎移植」カテゴリの最新記事