ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【訂正】骨髄移植(BMT)のドナー登録にについて/難波先生より

2013-07-17 12:11:01 | 難波紘二先生
【訂正】骨髄移植(BMT)のドナー登録にについて、どうやら思い違いをしていたようです。名古屋大の鈴木先生から再度のご指摘がありました。
 <日本造血細胞移植学会は、前身の日本骨髄移植研究会から数えると1978年の設立です。
学会に移行して現名称になったのが1996年で、その時に原田実根先生が会長をされています。土肥先生が提案をされたのも、この時です。それで、2000年からドナーの登録が始まりました。


原田実根先生が日本血液学会の会長をされたのは2003年で、既にドナー登録は始まっています。>

  http://www.jshct.com/meeting/



私は「博多の血液学会の評議員会で、土肥先生がBMTのドナー登録の話をした」という記憶があるのですが、それは2000年3月の仁保喜之会長の時で、原田実根会長(2003)の時ではありませんでした。記憶が間違っていました。

 http://www.jshem.or.jp/shukai/kako-shukai/2007/12/62.html
 これなら鈴木先生のお話(2000年登録開始)と合致します。この時の「会長講演」も、「G-CSFの基礎と臨床」で符合します。


 不正確な情報で、皆さまにご迷惑をおかけしました。お詫びいたします。
 それにしても次の段階で、骨髄移植登録と他の臓器移植登録(ドナー、レシピ、がん発生)をリンクさせることをぜひやっていただきたいと思います。


 ところで、「文藝春秋」8月号に、立花隆・中山敬一(九大教授)「がん治療の<ビッグバン>が始まった」という大型対談が載っています。ここで扱われている中心的なテーマは「がん幹細胞」です。
 要するに骨髄にある「造血幹細胞」は多潜能幹細胞であり、血液細胞以外の他の臓器の細胞に分化する能力を持っていて、「がん幹細胞」にきわめてよく似ている。よって「がん幹細胞」を殺し、がんの完全治癒を目指すなら、白血病細胞やその治療法から学ばなければいけない、という話です。


「がん幹細胞」は冬眠中の細胞ですが、G-CSFという、BMTの時に幹細胞を増やすために注射される薬は、幹細胞を冬眠から目覚めさせ増殖される効果がある。
 確か、土肥先生の提案は、G-CSFの安全性が不確かなので、登録制度を設けて 長期追跡しよう、という主旨だったと思います。
G-CSFに催白血病性がないことは 確認されたのでしょうか?G-CSFは、既存のがんを 悪化させることはないのでしょうか?
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