ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【Frenemy】難波先生より

2012-09-13 13:08:29 | 難波紘二先生
【Frenemy】という新語を、NEWSWEEK9/10号の横田記事のおかげで知った。WIKI英語版で調べると、1958年頃に冷戦下のソ連に対して米国の一部メディアが用いたのが始まりだそうだ。Friendでありながら、Enemyである関係の相手(人、国、会社)をいうのだそうだ。手許の英語辞書には載っていない。


 日本から見ると韓国は「やっかいな隣人」くらいにしか見えないが、「朝鮮日報」日本語版を読むと、まさに彼らにとって日本という国はFrenemyなのだということがよくわかる。また実際「近親憎悪」と他国からいわれても仕方がないほどよく似ている。


 例えばこの年間自殺率。韓国の人口10万人当たり31.2人は世界最高で、2位がハンガリー、3位が日本。もっとも実数では日本は韓国の2倍以上あり、世界一である。いずれにせよ、日本海の両岸が世界一の自殺多発地帯なわけだ。韓国の一位は8年間連続である。
 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/09/11/2012091100683.html?ent_rank_news


 韓国はキリスト教徒が多く、それが臓器提供率の高い理由だとかいわれるが、今の李明博大統領の前の大統領はカトリックでありながら、投身自殺した。http://ja.wikipedia.org/wiki/盧武鉉
 だからキリスト教のせいで臓器提供が多いとは言えないのではないか、と思う。カトリックは何よりも自殺を禁じる宗教だ。


 <格付け逆転:韓日、良きも悪しきも「日本化」>という記事を読むと、国債の格付けをめぐり、非常に強く日本経済が意識されているのがわかる。
 http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2012/09/08/2012090800419.html


 記事の内容を文字どおりに受けとめてはいけない。添付されている日本と韓国の経済ファンダメンタルズのグラフを拡大して見る必要がある。
日本人はチョン髷をして描かれている。韓国人が帽子をかぶって描かれるのは勝手だが、日本は明治4(1871)年に「断髪廃刀令」を出している。明らかに日本人を侮蔑しているが、日本人は大人だから気にもしないだろう。


 「夜郎自大」という言葉がある。出典は「史記」にある。南蛮の「夜郎国」の王が漢帝国の広大なことを知らず、自分を強大だと思いこんで、漢の使者に対して横柄に接したことに由来する。今の韓国がまさにそれだ。首相の親書を突き返すなど言語同断だ。


 グラフを見れば、韓国経済の弱点は、1)外貨準備高が少ないこと、2)社会の腐敗度が高いこと、3)まだ経済が成熟していないのに、高齢化率が日本と1ポイントの差しかないことにある。1人あたりGDPも日本の1/3しかない。「フィッチェ・レーティングス社」の国債格付けなど、「瞬間風速」でしかないのである。


 1997年のアジア通貨危機では、自国通貨がIMFの管理下におかれたことを忘れたらしい。あの時日本は多額の通貨援助をしたのに。
 当時、韓国のウォンは1ドル1,000ウォンになり戦後最安となった。


 今、NEWSWEEK1冊はグアム・サイパンで5ドル、日本で800円、韓国で7,900ウォンである。1ドル1,580ウォンの計算になる。
(私は5年契約の前払いだから、1冊100円以下で入手している。預金利息がゼロだから、前払い割引が得なのだ。)


 つまりウォンには円の1/10の値打ちしかない。対ドルでもさらに50%ウォン安になっている。輸出しやすいわけである。
 今でも日韓の間には通貨協定があって、外貨準備高がほとんどない韓国を日本が助けることになっている。


 外貨準備高がないとハゲタカ・ファンドにウォンを空売りされたら、買い支えることができないから、前と同じことが起きるだろう。
 ファンドの方は暴落したウォンを、安く買い戻せばよいのである。


 2011年のJETRO統計によれば、一人当たりGDP世界ランキングは以下のようになっている。(1人あたりGDP=GDPを人口で割った値)
 1位:ルクセンブルグ, 11万3,535ドル
18位:日本, 4万5,920ドル
26位:香港, 3万4,049ドル
35位:韓国, 2万2,100ドル
40位:台湾, 2万0,100ドル
89位:中国, 5,413ドル


 ちなみに私の地理病理学的研究によれば、GDP per Capita(1人当たりGDP)が1万ドルを超えた国では平均寿命の延長が目立ち、高齢化、がん、糖尿病などの「生活習慣病」が表に出はじめる。14億人の人間の1人あたりGDPを1万ドルにもって行くには、中国政府は共産党を解党するしかない。だから中国は恐れるに足りないし、まして「夜郎自大」の国など、「助けてくれ」というまで放っておけばよいのである。


 日本支配の時代、朝鮮総督府は鉱物資源のある北朝鮮に主な工場を建設した。火力発電所もそうである。南朝鮮は主に農業地帯であり、漁業や商業の基地があった。釜山は日本本土との交通の門戸でもあった。
 「日帝」の社会インフラはそのまま朝鮮に残され、北の金日成と南の李承晩が継承した。兵器工場を無償で受け継いだ北朝鮮軍が強大になったのは当たり前だ。


 1950年の朝鮮戦争では、北朝鮮軍はソウルを占領し、韓国軍を釜山まで追いつめた。マッカーサーに指揮された国連軍の仁川逆上陸がなければ、韓国軍は完全に海に追い落とされていただろう。
 ともかく北から南へ、南から北へのローラー運動により、膨大な人命だけでなく、工場、発電所、浄水場、学校、道路、鉄道など、日本が残した社会インフラのほとんどが破壊された。


 この内乱が韓国にもたらした直接的損害と間接的損害ははかりしれないほど大きいが、それをしも韓国人は「日帝のせい」にしたいようだ。


 社会腐敗度の高さ、高齢化の進行、自殺率の高さ。これらは何か内的な要因で結びついているような気がする。年間1万人という在日コリアンの帰化も尋常ではない。
 韓国社会が閉塞しており、その憂さ晴らしに「Hate Japan!」と叫んでいるような気がする。Frenemyであるゆえんである。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【NEWSWEEKの竹島報道】難波... | トップ | 【朝鮮日報の社説】難波先生より »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

難波紘二先生」カテゴリの最新記事