【書評など】
1)エフロブ「買いたい新書」の書評No. 266に、ニュートン別冊「あらゆる単位と重要原理・法則集」を取りあげました。
先日,ある文芸誌同人の集まりで「アインシュタインの有名な数式E=mc2の正式な名称は何というか?」と聞かれて立ち往生しました。そんなこと教わったこともないし,考えたこともない。
昔,医学部の皮膚科の授業で,教授から「世の中で一番怖いのは素人の質問だ。専門家ならしない,予想もしない質問をしてくる」と教わったのを,あとになって思い出した。
この式は彼が1905年に発表した「特殊相対性理論」から導き出されるもので,質量に光速の2乗を掛けたものが,その質量が持つエネルギーと等価であることを示している。
質量と光速がともにエネルギーであることを示す有名な関係式には,やはり特別な名称はないようだ。
私は,この有名な方程式が大学町ハイデルベルグの中心部にある教会で,ステンドグラスのモチーフに使われているのを見た記憶があります。
ヒロシマで生徒544人,教師8人と,学校最多の死者を出した「広島市立高女」(現舟入高校)の慰霊碑にもこれが使用されている。
続きはここでお読み下さい。
http://www.frob.co.jp/kaitaishinsho/book_review.php?id=1428538328
最近,応用面での進歩が著しい生物学についても,基本となるメンデルの法則,集団の遺伝子を扱う「ハーディ・ワインベルグの法則」,脳や神経科学の基礎になる興奮伝達の「全か無かの法則」について,図解でわかりやすく説明してあり有益です。索引が充実していているうえ,英語略号にも該当ページ番号があり,辞書としても使えると思います。
2)神戸の生体肝移植病院「KIFMEC」での手術について、「肝移植研究会」による報告書が同病院宛に送付され「毎日」は全文を入手したと、4/25(土)の朝刊では、産経だけが「送付4/23(郵送)、4/24配達、4/26院長による記者会見の予定」、と報じている。
報告書の概要はすでに4/24「読売」が表として報じているが、ネットでより詳しい内容を知ろうとJ-CAST NEWSを見ていたら、なんと「楽天」が『誰がアレクサンドロスを殺したのか?』(2007)の広告を載せていて、びっくりした。
1)エフロブ「買いたい新書」の書評No. 266に、ニュートン別冊「あらゆる単位と重要原理・法則集」を取りあげました。
先日,ある文芸誌同人の集まりで「アインシュタインの有名な数式E=mc2の正式な名称は何というか?」と聞かれて立ち往生しました。そんなこと教わったこともないし,考えたこともない。
昔,医学部の皮膚科の授業で,教授から「世の中で一番怖いのは素人の質問だ。専門家ならしない,予想もしない質問をしてくる」と教わったのを,あとになって思い出した。
この式は彼が1905年に発表した「特殊相対性理論」から導き出されるもので,質量に光速の2乗を掛けたものが,その質量が持つエネルギーと等価であることを示している。
質量と光速がともにエネルギーであることを示す有名な関係式には,やはり特別な名称はないようだ。
私は,この有名な方程式が大学町ハイデルベルグの中心部にある教会で,ステンドグラスのモチーフに使われているのを見た記憶があります。
ヒロシマで生徒544人,教師8人と,学校最多の死者を出した「広島市立高女」(現舟入高校)の慰霊碑にもこれが使用されている。
続きはここでお読み下さい。
http://www.frob.co.jp/kaitaishinsho/book_review.php?id=1428538328
最近,応用面での進歩が著しい生物学についても,基本となるメンデルの法則,集団の遺伝子を扱う「ハーディ・ワインベルグの法則」,脳や神経科学の基礎になる興奮伝達の「全か無かの法則」について,図解でわかりやすく説明してあり有益です。索引が充実していているうえ,英語略号にも該当ページ番号があり,辞書としても使えると思います。
2)神戸の生体肝移植病院「KIFMEC」での手術について、「肝移植研究会」による報告書が同病院宛に送付され「毎日」は全文を入手したと、4/25(土)の朝刊では、産経だけが「送付4/23(郵送)、4/24配達、4/26院長による記者会見の予定」、と報じている。
報告書の概要はすでに4/24「読売」が表として報じているが、ネットでより詳しい内容を知ろうとJ-CAST NEWSを見ていたら、なんと「楽天」が『誰がアレクサンドロスを殺したのか?』(2007)の広告を載せていて、びっくりした。
全く違うと思います。質量はエネルギーと等価として扱えますが、光速はエネルギーではありません。
E=mc^2は、質量とエネルギーを等価として扱える事を示した数式であり、その変換には光速の自乗を係数として用いる、というのが正しい表現です。
因みに、E=mc^2は特殊相対論における物体が運動していない時のエネルギーを示す式であり、運動しているときは下記のように運動量ベクトルpを用いた少し複雑な形になります。
E^2=(mc^2)^2+(pc)^2
質量m=0を代入すると、光の運動量とエネルギーの関係を表す式E=pcが得られます。