【詐欺師?】森口尚史という東京医科歯科大看護学科卒で、医師免許のない男が、東大准教授になりハーヴァード大講師を語って、「アメリカでiPS細胞を用いて患者を治療した」と虚偽発表をし、「読売」がまんまと騙されて一面トップで報道したらしい。
http://news020.blog13.fc2.com/blog-entry-2741.html
「産経」も一面で報道していた。
http://sankei.jp.msn.com/science/news/121011/scn12101112370002-n1.htm
昨日、作家の井伏鱒二を取り上げたばかりだが、世の中にはこういう男がいる。天性の詐欺師だ。騙された東大と読売がアホである。ことに800万部も出している新聞なら、きちんと臨床試験が行われた病院や患者にウラをとってからにしてもらいたい。そうでなくても、メディア不信はたかまっているのだから。
ハーヴァードに1ヶ月行って、小便してきてそれが「留学」か。それでハーヴァードが講師にするわけがない。
GOOGLE SCHOLARで検索しても、英語論文がなく、これしか見つからん。よくもこんな男が東大病院に潜り込めたものだ。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsmbe/49/5/49_5_685/_article/-char/ja/
東大先端研のHPでは「特任助教授」になっている。もう「助教授」という名称はなく、「准教授」のはずだが。
http://blog-imgs-44.fc2.com/n/e/w/news020/Screenshot_4_20121012080651.jpg
最終学歴が「東京医科歯科大・大学院医学系研究科」となっている。だから「医学博士」号は持っているのだろう。日本では医師免許がなくても「医学博士」になれ、たんなる称号だ。しかし米語では「ドクター」あるいはMDとは医師免許があるものをいう。アメリカに「医学博士号」はない。論文で博士になれば、理科系はすべて「Ph.D.」である。
英国ではドクターとは内科系の医師をいう。外科系はミスターである。
ややこしいが、それぞれ歴史があることなので、致し方ない。
この男、英語ではHisashi Moriguchiと発音するらしい。PubMedを検索すると27本の論文がヒットするが、同姓同名があるから全部この男のものかどうかわからない。しかし、これは共著者に「佐藤」教授が含まれているので間違いない。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22844578
内容は、「卵巣の皮質(卵子がある部分)を急速超低温冷凍して、卵巣機能を保つことができた」というものだ。直接にはiPS細胞と結びつかない研究だ。
ハーバード大もMGHも「うちと無関係な研究で、ウソだ」と言っている。さて、報じた側はどうする?
この森口という男、本属とされている「医療経済研究機構」には名前がない。
http://www.ihep.jp/about/
それにここは所長が経済学者の伊東光晴であり、「幹細胞研究」とはなんのかかわりもない。
どうも、あちこちで経歴詐称を繰り返しているようだ。ことによると「研究費」名目で多額の詐欺を働いている可能性もある。
片やノーベル賞、片や国際的恥辱。メディアは名誉挽回のために、きちんと後追い報道をしてほしい。それとも週刊誌にまかす?
自作自演の「朝日」サンゴ礁事件ほどではないが、大虚報の汚名は免れませんぞ。
「読売」は早速「調査します」というアナウンスメントを出していて、好感がもてる。誤報はときに仕方がない。問題は迅速にそれを正すかどうかだ。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121012-OYT1T00860.htm?from=main5
昔、NIHにいたときに、大阪から来たという短期滞在の医者に会ったことがある。彼氏曰く「3年に一度ここにくれば、研究の進展状況がわかるので、日本に帰れば当面はトップグループにおられる」だと。
「こりゃペテン師すれすれだな」と思った。
問題の「ニューヨーク幹細胞財団」の第7回学会というのは、これだろう。
http://www.nyscf.org/events/upcoming-events
演題申し込みは、ノーベル賞発表の前に行われているはずで、要はニセの発表をして、この財団から助成金を騙し取ろうとしたものだろう。
演題発表だけなら、学会プログラムに抄録が載るだけで、査読がないから、インチキはばれない。
ところが山中受賞で、メディアが殺到し注目の的になった。それでハーバードとマサチューセッツ総合病院の方から、「そんな講師はいない、そんな患者はいない」とクレームが付きばれたものであろう。
この男はもちろんアメリカの医師免許もないわけで、下手をするとFBIとORIの両方からやられるだろう。
http://news020.blog13.fc2.com/blog-entry-2741.html
「産経」も一面で報道していた。
http://sankei.jp.msn.com/science/news/121011/scn12101112370002-n1.htm
昨日、作家の井伏鱒二を取り上げたばかりだが、世の中にはこういう男がいる。天性の詐欺師だ。騙された東大と読売がアホである。ことに800万部も出している新聞なら、きちんと臨床試験が行われた病院や患者にウラをとってからにしてもらいたい。そうでなくても、メディア不信はたかまっているのだから。
ハーヴァードに1ヶ月行って、小便してきてそれが「留学」か。それでハーヴァードが講師にするわけがない。
GOOGLE SCHOLARで検索しても、英語論文がなく、これしか見つからん。よくもこんな男が東大病院に潜り込めたものだ。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsmbe/49/5/49_5_685/_article/-char/ja/
東大先端研のHPでは「特任助教授」になっている。もう「助教授」という名称はなく、「准教授」のはずだが。
http://blog-imgs-44.fc2.com/n/e/w/news020/Screenshot_4_20121012080651.jpg
最終学歴が「東京医科歯科大・大学院医学系研究科」となっている。だから「医学博士」号は持っているのだろう。日本では医師免許がなくても「医学博士」になれ、たんなる称号だ。しかし米語では「ドクター」あるいはMDとは医師免許があるものをいう。アメリカに「医学博士号」はない。論文で博士になれば、理科系はすべて「Ph.D.」である。
英国ではドクターとは内科系の医師をいう。外科系はミスターである。
ややこしいが、それぞれ歴史があることなので、致し方ない。
この男、英語ではHisashi Moriguchiと発音するらしい。PubMedを検索すると27本の論文がヒットするが、同姓同名があるから全部この男のものかどうかわからない。しかし、これは共著者に「佐藤」教授が含まれているので間違いない。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22844578
内容は、「卵巣の皮質(卵子がある部分)を急速超低温冷凍して、卵巣機能を保つことができた」というものだ。直接にはiPS細胞と結びつかない研究だ。
ハーバード大もMGHも「うちと無関係な研究で、ウソだ」と言っている。さて、報じた側はどうする?
この森口という男、本属とされている「医療経済研究機構」には名前がない。
http://www.ihep.jp/about/
それにここは所長が経済学者の伊東光晴であり、「幹細胞研究」とはなんのかかわりもない。
どうも、あちこちで経歴詐称を繰り返しているようだ。ことによると「研究費」名目で多額の詐欺を働いている可能性もある。
片やノーベル賞、片や国際的恥辱。メディアは名誉挽回のために、きちんと後追い報道をしてほしい。それとも週刊誌にまかす?
自作自演の「朝日」サンゴ礁事件ほどではないが、大虚報の汚名は免れませんぞ。
「読売」は早速「調査します」というアナウンスメントを出していて、好感がもてる。誤報はときに仕方がない。問題は迅速にそれを正すかどうかだ。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121012-OYT1T00860.htm?from=main5
昔、NIHにいたときに、大阪から来たという短期滞在の医者に会ったことがある。彼氏曰く「3年に一度ここにくれば、研究の進展状況がわかるので、日本に帰れば当面はトップグループにおられる」だと。
「こりゃペテン師すれすれだな」と思った。
問題の「ニューヨーク幹細胞財団」の第7回学会というのは、これだろう。
http://www.nyscf.org/events/upcoming-events
演題申し込みは、ノーベル賞発表の前に行われているはずで、要はニセの発表をして、この財団から助成金を騙し取ろうとしたものだろう。
演題発表だけなら、学会プログラムに抄録が載るだけで、査読がないから、インチキはばれない。
ところが山中受賞で、メディアが殺到し注目の的になった。それでハーバードとマサチューセッツ総合病院の方から、「そんな講師はいない、そんな患者はいない」とクレームが付きばれたものであろう。
この男はもちろんアメリカの医師免許もないわけで、下手をするとFBIとORIの両方からやられるだろう。
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