ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【書評など】百田直樹「カエルの楽園」/難波先生より

2016-05-30 15:01:53 | 難波紘二先生
【書評など】
1)エフロブ「買いたい新書」の書評No.323に百田直樹「カエルの楽園」(新潮社)と取り上げました。なんとも痛烈な「寓話」である。扱われているのは戦後の「憲法」と日本国そのもの。
 アマガエルのソクラテスは母国がダルマガエルに占領され,仲間たちと放浪の旅に出る。同行したアシュケナージらは,ヒキガエルの王クセルクセスが支配する国で定住を決める。残った数匹はソクラテスと共に旅を続け,ヤマアカガエルの国を通過した後は,多くの仲間が食われて,ロベルトと二匹だけになる。高い岩壁を登る難行苦行の後,二匹はツチガエルの「カエルの楽園」にたどり着いた。物語は二人の会話を挟んで進行する。
 その国「ナパージュ」は,かつては王国だったが王が退位し,今は「三戒」という憲法の下に,選挙で選ばれた元老たちが統治する立憲代議制になっている。「三戒」とは①他のカエルを信じろ,②他のカエルと争うな,③争うための力を持つな,の三条である。ナパージュはかつて軍事強国で,隣の崖下にあるウシガエルの国を侵略し,ツチガエルに近縁のヌマガエルの国「エンエン」を植民地としていたことがある。この国には帰化したり,国籍は変えないまま在留しているエンエンのカエルが沢山いる。かつてナパージュは,世界一の軍事大国で鷹の国「スチームボート」と戦い,完敗して占領され,「三戒」の元になる憲法草案を押しつけられた。「カエルの楽園」独立後も,鷹はナバージュ領土内に基地を維持し,ナパージュの独立だけでなく,「カエルの国々」の争いを見張っている。以下はこちらに、
http://www.frob.co.jp/kaitaishinsho/book_review.php?id=1463127183
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