ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【アジサイの花】難波先生より

2016-05-30 15:11:39 | 難波紘二先生
【アジサイの花】
 庭の西端を流れる小川のほとりに野生のアジサイがあり、今年も地味な花を咲かせた。(写真1)
(写真1)
 毎年、アジサイが咲くようになると梅雨入りして、ホタルが飛ぶようになる。
 私は植物にうといので、房ないしボタン状に見えるものが、一つの花とばかり思っていた。
そこで今年は、超接写で一房の花の端を拡大して見た。(写真2)
(写真2)
PC画面で写真を拡大して観察し、驚いた。無数の集合花であり、マッチの軸状の雄しべも、中央にある雌しべも、それ自体は白い。ただ雄しべの軸が紫色をしており、これが光線の関係で周囲の白い花弁や雄しべに反射して、集合花全体が薄い紫色になっているのである。
 撮影したアジサイは「コアジサイ」ではないかと思うが自信はない。

 どうやらこれまで私が「アジサイ」と思って見てきたアジサイは園芸種か、それに近いがく片(装飾花)が花弁状で濃い紫色を呈する「アジサイ属アジサイ」だったようだ。「アジサイとはひろい紫色の花弁を付ける低木」という先入観(思い込み)があるから、コアジサイを見ても同じものと思ってしまっていたようだ。

 驚いて「アジサイ」の語源を調べたら「紫陽花」というのは漢名で、古い和名は「阿豆佐為(アヅサヰ)」ないし「集真藍(アヅサアヰ)」で、「藍色の花が集合したもの」という意味だそうだ(「三省堂・新明解語源辞典」)。「万葉集」にも「あぢさゐの八重咲くごとく八つ代にを いませわが背子見つつ偲はむ」という一首がある。(巻20:4448)
 それにしても昔の人は花をよく観察していたものだ、と感心した。
後はホタルの観察だな、
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