ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

3-10-2014:鹿鳴荘便り/難波先生より

2014-03-10 18:54:29 | 難波紘二先生
 この間「STAP細胞疑惑」について、新聞社、雑誌社(週刊誌、月刊誌)、テレビ局から問い合わせがさらにあった。
 が、何にも勉強しないで電話してくる記者が多い。私は「病腎移植」事件の時に、メディアに殺到されて困惑した経験があるから、少しは利口になったし、困惑しないですむ。
 私が意図して公表したものではないが、
 1.武田元介さんのブログ
 http://blog.goo.ne.jp/motosuke_t/e/553f7593435966e3426c5fc75b70d20e
 2.11次元さんのブログ「小保方晴子のSTAP細胞論文の疑惑」
 http://stapcells.blogspot.jp/
 の中の「参考サイト」

 3.ダイナモ氏の「疑惑深まるSTAP細胞」
 http://www.asyura2.com/13/nature5/msg/210.html
 にメルマガから転載された私のコメントが載っているので、まずそれらを読んで、重複しない質問をしてほしいと思う。(それが主体的な取材というものです。)
 私の意見を論駁・批判できるような予備知識をまずもってからにしてもらいたいと思う。そういう取材なら喜んで応じます。


 私は2006年11月に、「病腎移植(修復腎移植)」を実施していたとして「瀬戸内グループ」の医師たちが、あまりにひどいメディアバッシングを受けているのを見過ごせず、「第三の移植」として評価する賛成意見を表明した。幸い、その後世界で修復腎移植が相継ぎ、いまや中国でも「死刑囚臓器の利用」をやめるために、修復腎移植に力を入れ始めた。
 徳洲会の「先進医療再申請」も予定され、3/18松山地裁の最終審理で証人に立ったら、この件は9年もかかって、一応の結論が出る。


 判決の内容が勝訴になるかどうかわからないが、私が今恐れているのは、STAP細胞疑惑について、軽率な発言なり書き込みをして、スキャンダルになることだ。

 個人的な信用失墜は構わないが、二次的に修復腎移植公認のために努力している他の人たちや、より速やかな福島原発事故処理のために、高齢にもかかわらず奔走しておられる江口先生のような人たちにも迷惑がかかるのは、ぜひとも回避したい。


 「病腎移植」の時は擁護したのに、今回は「批判」するという逆の立場に回ったわけだが、それはネイチャー論文が「盗用」という証拠が見つかったからで、まず論文を撤回した後、(つまり発表論文はなかった)ことにして、外部委員を委員長とした調査委員会の調査(小保方氏の過去のすべての論文を含め)を徹底的に行うべきだというのが、私の基本的スタンスである。
 これなら世界の幹細胞研究者にかける迷惑を最低限に抑えられる。
 考古学遺跡捏造事件では、考古学会は全遺跡発掘調査というバカなことを時間と金をかけて行ったために、かえって信用を失い、今は書店にアマチュア向けの考古学の雑誌や本を見かけなくなった。私は「馬場壇遺跡の石器に付着していた脂肪酸は、現代人の手の脂だ」と述べたのに、彼らはメッセージを読み取れなかった。
 http://www.asahi-net.or.jp/~xn9h-hysk/godhand/sibousan.htm 


 3/3のメルマガで「ネットの威力」に触れた。
 西垣通「集合知とは何か:ネット時代の<知のゆくえ>」(中公新書)
 を読んだ。索引はないが、当初IT技術にメインの関心があった西垣氏が、生物学や大脳生理学、認知心理学、哲学までも勉強の幅を拡げて、インターネットが産んだ「集合知」について、説明しているのに感心した。
 これはエフロブの書評で取り上げたい。


 日本生まれ日本人による「アホ韓論」が盛んだが、呉善花「侮日論:<韓国人>はなぜ日本を憎むのか」(文春新書, 2013/1)もよい本だ。私がメルマガで書きつつあることがそっくり書いてある。
 日本に帰化した韓国済州島生まれの呉善花氏は、日本と韓国の人たちの相互理解のために努力している人で、本のタイトルは文春編集部が勝手につけたものと思った方がよいだろう。(自体験あり)
 これも書評で取り上げたい。
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