ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【書評】伊藤真・訳「現代語訳・日本国憲法」/難波先生より

2014-03-10 19:10:20 | 難波紘二先生
【書評】エフロブの「買いたい新書」書評に、No.207伊藤真・訳「現代語訳・日本国憲法」,ちくま新書を取り上げました。
http://www.frob.co.jp/kaitaishinsho/book_review.php?id=1394426988
 現行の「日本国憲法」は昭和22(1947)年5月3日に施行されたもので,67年間一度も修正されていません。
 「明治憲法」(大日本国憲法)は明治22(1889)年2月11日,天皇が国民に与える(欽定)憲法として施行されました。この日は「日本書紀」によると神武天皇が建国した日で,戦前は「紀元節」とされていました。戦後は「建国記念の日」とされています。明治憲法も一度も変えられることなく58年間持続しました。
 もっとも昭和の初めに憲法第11条(天皇の統帥権)、第12条(天皇の軍政権)に関する重要な解釈変更が行われ、これにより国家の中に軍人が支配する別国家ができ、「戦時国債」の発行により軍部が予算を確保して、全面戦争への道を歩んだわけです。
 最近、日本国憲法を改正しようという動きが活発化して来ました。文章は社会と共に変わりますから、成立後60年もすると理解が困難になります。まして分かりにくい法律文はそうです。改憲是か非かという議論の前に、まず日本国憲法がどういう内容のものか,その前の大日本国憲法とどこがどう違うのか知っておく必要があります。本書はその目的に最適な本だと思われます。
 改憲論議にかかわる報道等の理解を深めるためにも,手元に置いてたえず参照したい1冊だと思いました。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 3-10-2014:鹿鳴荘便り/難波... | トップ | 【千里眼事件】難波先生より »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

難波紘二先生」カテゴリの最新記事