ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【文明の滴定】難波先生より

2015-12-29 12:10:48 | 難波紘二先生
【文明の滴定】
 「金星」のことで、探していたニーダムの本が出て来た。これはまだExcelに入力してなく、著者検索で引っ掛からなかった。書名は
 ジョゼフ・ニーダム(橋本敬造訳)「文明の滴定:科学技術と中国の社会」(法政大学出版局,1974/6)だった。
 原題「The Grand Titration: Science and Society in East and West (大いなる滴定:東西の科学と社会)」の意味を訳者がわからず、こういう邦題にしたようだ。書名を記憶ちがいしていた。東の科学が西に滴下し、やがて飽和して西から東に影響を及ぼすようになった、というのが著者の論旨だ。
 「科学史」で検索したら、
 藪内清「中国古代の科学」(講談社学術文庫,2004/4)
が見つかったので、これも開いてみた。藪内本は、金星の食を記したという「天文要録」にも著者の陳卓撰にもまったくふれていない。ニーダムも同様だ。ただ彼は「星の食」について、「メトン、カリポス、サロスなどの食の周期は早くから認識された」と書いているが、訳注にはこの星についての説明がない。訳者の怠慢だろう。
 掲載された図版は1964年の角川出版本からの複製で汚いし、地図の文字が読めない。
 メトン等は音からはギリシア語と思われるが、調べるのが面倒だ。「ギリシア神話と星座」というような本を調べればすぐにわかるだろうが…。
 思いついて英和中辞典をひいたら、これは日食や月蝕の周期のことで、「メトン周期、カリポス周期、サロス周期」というのがあるそうだ。単に「月蝕、日食」と呼ばないで、部分食や皆既食や金環食の周期を計算していたということであろう。
 後は関西大学からの「天文要録」についての研究論文を読むしかないか…
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