ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【年賀状の統計学】難波先生より

2014-01-06 19:05:49 | 難波紘二先生
【年賀状の統計学】ハガキ印刷には「宛名職人Ver.13」という1993年のソフトを使っている。もとWINDOWS機のソフトだったのだが、どうやってiMACに移植したのか記憶にない。12月に「喪中ハガキ」のデータを入力するのだが、昨年はめっきり枚数が減った。


 来たのを見ると親の場合はほぼ90歳代、兄弟でも70歳、80歳代。一休の歌に「正月や冥土の旅の一里塚、目出度くもあり目出度くもなし」というのがあるが、だんだんわが身につまされる。


 沢山の方からいろいろな賀状を頂戴した。その印刷様式に4つのパタンがある。試みにランダムに抽出した50枚を見ると、
 1)通信面が縦書き印刷で、
  a=差出人が宛名面に縦書き印刷 or 手書きしてあるもの(在来型):9枚
  b=差出人が 通信面に縦書き印刷してあるもの: 23枚


 2)宛名面が縦書きで、通信面に本文、差出人が横書き印刷してあるもの。
 (マレにハガキをヨコに利用したものがある。):14枚


 3)通信面が横書きで、差出人が宛名面に縦書き印刷してあるもの。
 (これはハガキをタテに利用したものと、ヨコに利用したものがある。): 2枚


 4)宛名面が横書き印字 or ラベルで、差出人が通信面に横書きしてあるもの。
  (マレにハガキをヨコに利用したものがある。):2枚


 となっている。ハガキは100%「日本郵便」の年賀ハガキだが、普通紙、スーパーファイン用紙、写真用厚手紙と、厚さがいろいろあり、腰が硬いのが混じっていると、枚数を数えるのに苦労する。本文、差出人の縦横記載、差出人の表裏記載、ハガキの縦・横使用が入り混じっていて、混乱することおびただしい。
 本文の縦書き表記は、32枚(64%)とまだ多数派だが、その数は近年急速に減少しているように思う。


 差出人名を宛名面に書くのは11枚(22%)と確実に少数派になった。通信面に差出人が書いてないと、いちいち宛名面を見ないといけないので面倒だ。
 西洋のハガキも封書も、表に宛名と発信人を書くようになっているが、どうして日本はその合理性を学ばないのだろうか。


 私は封書も表下部に発信人の住所氏名を書くことにしている。
 (本当はタックシールに印字したラベルを貼り付けるのがいちばん良いと思う。これなら封筒のその部分を切り取れば「仮住所録」として使える。封筒は捨てればよい。)
 上記カテゴリー4に属するのはまだ2枚(4%)と少数派である。


 また通信面には最近は美事な写真や絵をあしらった力作が多いが、そこにゴチャゴチャ文字が書き加えられているために、せっかくの構図や雰囲気が台なしになっているものもある。
 そこで私は、最近は年賀ハガキを使うのを止め、葉書サイズのスーパーファイン用紙を買ってきて、まず裏面印刷を行い、それから住所録から賀状を送る先を選び、宛名印刷をする。

 昔のFAXみたいに用紙をセットする向きが、プリンタにより異なるから、うっかりすると宛名面に本文を印刷してしまうこともある。失敗した郵便葉書は交換してもらえるが、それを待っていては賀状が手遅れになる。
 だったら用紙はムダになるものと考えておいた方がよい。


 写真と本文は横配置で、ジェネラルに言いたいことはそこに目いっぱい書く。宛名面を横印刷すると下半分に余白ができるから、個人的なメッセージはそこに書くことにした。
 あと仕上がったものに「年賀切手」を貼って投函する。


 思うに今、日本語は横書きへの過渡期にあると思う。1行が全角で40字ある文章は縦でも横でも読みづらい。行間余白が十分にないと、隣の行と混同しがちだ。これは英文でも同様だ。


 キンドルの英語電子ブックは横置き1行になっているが、小さい字だとちょっと読みにくいから文字を大きくして、1行の字数を減らすと読みやすい。スマイルズの「セルフ・ヘルプ」は150年以上前の英文だから、黙読では読みにくいので朗読しながら読んでいる。なかなかの名台詞が散りばめられている。
 他の読者の何人がそこにアンダーラインを引いたか分かるので、そのうち順位の高い文句を自分で現代語に訳してみたいと思っている。(乞うご期待)
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