【修復腎移植審議会の再開】
3/9(木)厚労省で「先進医療審議会」が開かれ継続審議になっている「修復腎移植」の審議が再開される。米国が「治療的臓器移植(Therapeutic Organ Transplantation)」という用語を採用した。京大がやったアミロイド肝のドミノ移植もTODに含まれる。これから英語論文ではTOTという用語を使わざるをえないだろう。それなのに腎臓だけ禁止するというのは理不尽な話だ。
私は悪性リンパ腫という病気の分類を国際分類に合わせるよう、仲間たちと全力投球したので、診断基準の国際的統一が必要なことはよくわかる。病理診断が正しくなければ、正しい治療は受けられないのだ。
今、昨年8月末の審議会の録音を聞いているが、確かに厚労省の方が積極的で、委員はすべてが反対ではない。すでに日本泌尿器科学会と日本腎臓学会は修復腎移植の学会発表を受理している。抵抗の本丸は日本臨床腎移植学会(理事長吉村了勇、京都府立医大病院長)だ。
だが元移植学会理事長田中紘一(京大名誉教授)の神戸KIFMEC病院が破綻し、府立医大の学長と病院長が暴力団組長との癒着が問われている現在では、2007/3の「病腎移植禁止の5学会共同声明」(日本病理学会は、調査委員は出したが、声明には参加せず)学者の方も、態度を軟化させるかもしれない。あれは賢明な選択であった。さもないと和田心臓移植の時のように、移植医療への不信を煽るものになっていただろう。
2015年6月末までの「生体腎移植」の累積実績を見ると中四国では、
1位:宇和島徳洲会病院 532件(修復腎移植を含む)
2位:国立岡山医療センター 263件
3位:広大消化器・移植外科 238件
となっており、驚いた。中四国のトップなのだ。患者は日本中からやって来る。
万波さんの病院では毎週水曜日が腎移植の日で、「瀬戸内グループ」の医師たちが前日夕方から集まって来る。術後のアフタケアは原則として全国にある徳洲会病院がやる。
3/15には「親族間・修復腎移植」の5例目が実施されるそうだ。
これが最後の「臨床研究」になることを祈る。
3/9(木)厚労省で「先進医療審議会」が開かれ継続審議になっている「修復腎移植」の審議が再開される。米国が「治療的臓器移植(Therapeutic Organ Transplantation)」という用語を採用した。京大がやったアミロイド肝のドミノ移植もTODに含まれる。これから英語論文ではTOTという用語を使わざるをえないだろう。それなのに腎臓だけ禁止するというのは理不尽な話だ。
私は悪性リンパ腫という病気の分類を国際分類に合わせるよう、仲間たちと全力投球したので、診断基準の国際的統一が必要なことはよくわかる。病理診断が正しくなければ、正しい治療は受けられないのだ。
今、昨年8月末の審議会の録音を聞いているが、確かに厚労省の方が積極的で、委員はすべてが反対ではない。すでに日本泌尿器科学会と日本腎臓学会は修復腎移植の学会発表を受理している。抵抗の本丸は日本臨床腎移植学会(理事長吉村了勇、京都府立医大病院長)だ。
だが元移植学会理事長田中紘一(京大名誉教授)の神戸KIFMEC病院が破綻し、府立医大の学長と病院長が暴力団組長との癒着が問われている現在では、2007/3の「病腎移植禁止の5学会共同声明」(日本病理学会は、調査委員は出したが、声明には参加せず)学者の方も、態度を軟化させるかもしれない。あれは賢明な選択であった。さもないと和田心臓移植の時のように、移植医療への不信を煽るものになっていただろう。
2015年6月末までの「生体腎移植」の累積実績を見ると中四国では、
1位:宇和島徳洲会病院 532件(修復腎移植を含む)
2位:国立岡山医療センター 263件
3位:広大消化器・移植外科 238件
となっており、驚いた。中四国のトップなのだ。患者は日本中からやって来る。
万波さんの病院では毎週水曜日が腎移植の日で、「瀬戸内グループ」の医師たちが前日夕方から集まって来る。術後のアフタケアは原則として全国にある徳洲会病院がやる。
3/15には「親族間・修復腎移植」の5例目が実施されるそうだ。
これが最後の「臨床研究」になることを祈る。
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