ある宇和島市議会議員のトレーニング

阪神大震災支援で動きの悪い体に気づいてトレーニングを始め、いつのまにかトライアスリートになってしまった私。

【ライフ】難波先生より

2013-11-25 12:26:52 | 難波紘二先生
【ライフ】という英語の写真週刊誌が昔あった。学生の頃、英語の勉強を兼ねて、定期購読していた。ともかく名カメラマンがそろっていて、戦場写真から医学・医療写真まであらゆる種類の写真で「世界」を感じさせてくれた。


 デンバーでDr. スターズルがヒヒの肝臓を人間に移植する写真も、これで初めて見た。「とんでもない時代になった」と思った記憶がある。


 いま、日本ではキャロライン・ケネディ駐日大使が人気を集めている。JFKが暗殺されたのは1963年の11月22日で、日米間にテレビの宇宙中継が可能になった日だった。その記念すべき第一報は「ケネディ暗殺」のニュースが占めた。


 もちろん、「ライフ」にも多くの写真報道が載ったが、バックナンバーは保存していない。
1983年9月に「The Best of Life」という精選写真集がタイム・ライフ社から出たので、とても高かったが購入した。いま見ると、表紙に、たぶんライフの終刊号と思われる、1972年12月29日号の表紙だけが挿んである。「定価50セント」とある。A4サイズより大ききく、新聞半折りよりも小さい。


 写真集にはいろいろな名場面が載っているが、中でも感動的なのはこれだ。当然、「ケネディ暗殺50周年」で新聞やテレビが報道すると思ったが、どこも取り上げなかった。
 撮影はライフのエドワード・クラーク。
 ジョン・ケネディ JR.が父親の棺に敬礼しているところ。当時3歳だ。(写真C)
 この写真は当時、多くの人の涙をさそった。


 本当はこの写真は横長で、左手に姉のキャロラインが写っているのだが、なぜか写真集ではその部分がカットされている。彼女は敬礼していないからだろうか…。


 キャロラインはJFKが上院議員時代に生まれた。その当時の写真で、生後3ヶ月。写真Cの下側に説明があるように、すでに首がすわり、はじめカメラマンの方を向いてポーズを取っていたが、横から父親が顔を出すと、首は動かさずに眼だけを横に向けている。(写真D)
 つまり、二つのことを同時にやっている。普通の赤ん坊なら、首を父親の方に向ける。


 これは大変な能力で、小児科医が診たら「これはただ者ではない」と言うだろう。
 果たしてただ者でなく、政治経験も外交経験もゼロなのに、駐日大使に起用された。
 もちろん本人の後天的な努力や周囲の環境の影響は大きいだろうが、かなりの先天的な才能に恵まれていたのも疑えないと思う。
 微笑むような表情筋と睨みつけるように見つめる眼が解離していて、どこかモナリザの表情を思わせる。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【写真】慰安婦問題について... | トップ | macが来た »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

難波紘二先生」カテゴリの最新記事