【考古学】「アルカ考古学研究所」の角張さんが若くして死んで、困っていた。糖尿病がひどくてインシュリンを打ちながら、ワインを愛用していた。それで寝ている間に心筋硬塞をおこした。
日本の考古学は公共事業による「行政発掘」のおかげでブームになっていたので、学問それ自体の内在的発展があったわけではない。だから「コンクリートから人へ」という時代の変わり目に「遺跡捏造」が明るみに出ると、一挙に「冬の時代」に入った。
告発した角張さんも、これは想定外のことでたちまち会社の営業実績が落ち込み、経営に苦しんだ。それも酒に走らせた原因のひとつだ。
この間、角張さんを支えてきた考古学者の竹岡俊樹氏が、アルカの顧問として技術指導にあたるそうで頼もしく思う。
「季刊邪馬台国」を拠点として「捏造事件の反省不十分」と日本考古学会批判を続けるとともに、次の「人類史」の著作を準備するそうだ。
竹岡俊樹『旧石器時代人の歴史:アフリカから日本列島へ』(講談社選書メチエ, 2011/4)の献本をいただいた。
従来の日本考古学は人類の進化について「多中心説」をとっていて、北京原人からアジア人が生まれたという20世紀前半の形質人類学説を鵜呑みにしていた。
それというのも、日本では考古学が文学部にあり、学者に自然科学的な素養がまったくないからだ。だから帯広畜産大学の中野益男みたいなインチキ学者にころっと騙される。
竹岡さんの本は現生人類の「アフリカ起源説」を取り入れ、彼らが日本にたどり着いたところから「旧石器時代」が始まるとするもので、実はそれより古いとされる「岩宿遺跡」の見直しも含まれている。まだ疑惑としかいえないが、教科書に載っている「岩宿遺跡」にも疑惑がある。発見の状況が藤村遺跡と酷似しているのである。
「発掘捏造」事件以来、日本考古学の若手の一部に真剣な反省が生まれ、岡山大の松木武彦『列島創世記』(小学館、2007/11)のようなアフリカ起源説を中心に、日本列島における人類の活動を説明しようとする動きが出て来ているが、ここでも邪魔しているのは古い学会ボスである。
日本の考古学は公共事業による「行政発掘」のおかげでブームになっていたので、学問それ自体の内在的発展があったわけではない。だから「コンクリートから人へ」という時代の変わり目に「遺跡捏造」が明るみに出ると、一挙に「冬の時代」に入った。
告発した角張さんも、これは想定外のことでたちまち会社の営業実績が落ち込み、経営に苦しんだ。それも酒に走らせた原因のひとつだ。
この間、角張さんを支えてきた考古学者の竹岡俊樹氏が、アルカの顧問として技術指導にあたるそうで頼もしく思う。
「季刊邪馬台国」を拠点として「捏造事件の反省不十分」と日本考古学会批判を続けるとともに、次の「人類史」の著作を準備するそうだ。
竹岡俊樹『旧石器時代人の歴史:アフリカから日本列島へ』(講談社選書メチエ, 2011/4)の献本をいただいた。
従来の日本考古学は人類の進化について「多中心説」をとっていて、北京原人からアジア人が生まれたという20世紀前半の形質人類学説を鵜呑みにしていた。
それというのも、日本では考古学が文学部にあり、学者に自然科学的な素養がまったくないからだ。だから帯広畜産大学の中野益男みたいなインチキ学者にころっと騙される。
竹岡さんの本は現生人類の「アフリカ起源説」を取り入れ、彼らが日本にたどり着いたところから「旧石器時代」が始まるとするもので、実はそれより古いとされる「岩宿遺跡」の見直しも含まれている。まだ疑惑としかいえないが、教科書に載っている「岩宿遺跡」にも疑惑がある。発見の状況が藤村遺跡と酷似しているのである。
「発掘捏造」事件以来、日本考古学の若手の一部に真剣な反省が生まれ、岡山大の松木武彦『列島創世記』(小学館、2007/11)のようなアフリカ起源説を中心に、日本列島における人類の活動を説明しようとする動きが出て来ているが、ここでも邪魔しているのは古い学会ボスである。
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