今日は朝から晴れ渡り、夏そのものを感じる。気温がどんどん上がり、日差しもきつい。だが、湿度がそれほど高くなく、爽やかだ。
梅雨の晴れ間を無駄にしないよう、朝から自転車で出かけた。目的地はさいたま市見沼区にある染谷菖蒲園。これまで数回行ったことがある場所だ。初めての孫を連れて行った思い出もあるところだ。
綾瀬川沿いを走ると堤防の草刈りをしていた。草を刈った後にムクドリが群れなしていた。枯れた蘆にカワラヒワがいた。カメラを向けていると、通りがかった人が「何か、いるんですか」と聞く。「カワラヒワがいるんです」と言うと、「スズメじゃないんですか」と言う。野鳥にあまり関心の無い人からすれば、スズメもカワラヒワも同じに見えるのだろう。
途中、埼玉スタジアム近くを走る。浦和レッズの本拠地だ。空には夏雲が出ている。スタジアム周辺は土地開発の真っ最中だ。やがて、大きな街になることだろう。
スタジアム先で122号線を越え、さぎ山記念公園に入る。木陰でコーヒータイム。
休憩後は東縁用水に沿って走り、染谷菖蒲園に行く。菖蒲園に着くと、車が並んでいる。駐車場が満杯だ。天気がよいので大勢の人が来ていた。入園料500円を払い中に入る。
様々な種類の菖蒲の花が満開だ。カメラを向けている人もたくさんいる。暫し、ベンチに腰掛けて眺める。花を愛でるという言葉があるが、花の美しさに時を忘れる思いだ。
菖蒲の花に満足して見沼自然公園に行く。池の傍で昼食。今日も、途中のセブンイレブンで買ったおにぎりとサンドイッチ。食べていると、傍の木にシジュウカラがやってきた。撮ろうかと思っている間に飛んで行ってしまった。また、池にカワセミが飛んで来た。あの青く光る羽は、いつ見ても素晴らしい。これまた、カメラを準備する間もなく飛び去ってしまった。残念。
帰りは芝川沿いを走る。途中でホオジロと出会う。名前はホオジロだが、顔は黒い。体はスズメと同じような色をしている。ホオジロは「一筆啓上仕候(いっぴつけいじょうつかまつりそうろう)」と啼くそうだが、鳴き声を聞いてもよく分からない。
田んぼの脇にコチドリがいた。肉眼ではよく分からないが、望遠レンズで見ると実に可愛らしい姿をしている。これまで何回も出会っているが、今日も出会えたことに満足する。
芝川遊水池に行くと、カワウに混じってヒドリガモが1羽いた。仲間において行かれてしまったのだろうか。また、オオバンも1羽いた。見ていると、何となく哀れを感じる。
通船堀で休憩し、家に帰ると33.2km走っていた。今晩も、ぐっすり眠ることができそうだ。