モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

真夏の高峰高原(2015年8月9日)

2021年08月15日 | 信州の高原

(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしてアップ。その後、内容を少し改め、再アップしたものである。)


今年の夏休みは長野や群馬の高原を訪ねてみた。
足弱の家人と一緒なので登山しないで、
ひたすら水平方向に散策しただけ。それでも高原の花は満喫できた。
8月9日午前は高峰高原を訪ねている。この高原は長野群馬県境にある浅間山の噴火口から西4~5キロ付近に位置する。

長野県小諸市郊外から浅間山方面を望む。



高峰高原は上写真では車坂峠の裏側にあたるので厳密には群馬県ということになるか。


今回の非合法マップ。
南側の小諸からクルマで車坂峠へ。峠の狭い駐車場にクルマを置き、砂利道を高峰温泉まで散策した。



高峰高原の標高は約1970m。東北で言えば、月山山頂くらいの高さだが、そこは高山草原ではなく、
カラマツ林になっていた。なお近くの篭ノ登山の高さは鳥海山(2236m)とほぼ同じだが、
山頂まで樹木が生えていて、東北の高山とはだいぶ違う景観になっている。

高峰高原から見た篭ノ登山(左側、2228m)と水ノ塔山(右、2202m) 


ここではスキー場のゲレンデがお花畑だった。

 


一番多くよく目立つのはヤナギラン。




ヤナギラン                                  アカバナシモツケソウとヤナギラン
 
 


此処はピンク系の花が多いなと思った。

なおアカバナシモツケソウは東北ではほとんど見られない。

アカバナシモツケソウ


シオガマギク                                                                                           ハクサンフウロ
 


シャジクソウはクローバーの仲間。今回、初めて目にした。

シャジクソウ


メイゲツソウ                                                                                              ヤマホタルブクロ
 


イエロー系の花。

マルバダケブキとヤナギラン



マルバダケブキ
 
 


キオンとヤナギラン他                                   アキノキリンソウ
 


続いて、花色に関係なくシースルー効果を持つ花たちを集めてみた。

こういう花たち、主役にはなりにくいが、他の花や景色を透けて見せるのでそれはそれで重要な存在だと思う。



ワレモコウ                                      ツリガネニンジン
 




ノアザミ                                         シュロソウ
 


バイケイソウ                                                                                         ムカゴトラノオ

 


黒斑山(2404m) は浅間山の外輪山だ。

高峰高原から望む
黒斑山。


黒斑山の登山口付近で見た花たち。

ミネウスユキソウ



マツムシソウ                                  ハクサンオミナエシ(コキンレイカ) 
 


ホタルサイコとシャジクソウ、ハクサンフウロなど。
 


この高原では東北には無い花風景を満喫させてもらった。


霧ヶ峰、湯ノ丸高原」に続く。




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霧ヶ峰・八島ヶ原湿原トレッキング(2007/08/16)

2021年01月31日 | 信州の高原

(本頁は「車山トレッキングその2」の続きです。)

8月16日の午前中は霧ヶ峰の西側にある八島ヶ原湿原を一周してみた。




霧ヶ峰自然保護センターの(かつての)ホームページによると、

「霧ヶ峰の高層湿原は、南限に当り、特に八島ヶ原湿原は尾瀬ヶ原よりも泥炭層が発達していて、
8m以上にもなっている。
したがって学術的にも貴重であり、天然記念物に指定・・・」とあった。
高層湿原とは何ぞや、興味はあるものの保護の観点から湿原内に立ち入ることは出来ない。
外周に整備された遊歩道(木道)をトコトコ歩いてみる。


 


奥のピークは昨日登った車山(1925m)。


 


車山をめざして東進。

いきなり目に飛び込んできたのはコオニユリの朱赤。

コオニユリ                              ヤツガタケアザミだろうか。
 


シシウドのボーダーガーデン?

 


クガイソウに似ているが、これはヒメトラノオ(ヤマトラノオ)。      
アザミに似ているが、これはタムラソウ。
 



湿原の向こうの山は鷲ヶ峰(1798m)。



こんなに高い所まで植林されているとは、ちょっと吃驚! 
手前に咲くのはヨツバヒヨドリやノアザミ。手前のハンゴンソウが一斉に咲いたらみごとだろう。

咲き出したばかりのハンゴンソウ                       メタカラコウ
 



ヤナギランの群生が少しだけ有った。







クサフジ                                     ナンバンハコベ

 



これは花の終わったグンナイフウロだろう。

 



フシグロセンノウ                            
こちらはただのフシグロ
   



湿原を一周して振り返ると、
霧ケ峰の稜線の間から蓼科山が頭を出していた。


 


八島ヶ原よ。さらば。 




たまには私の写真も(当時のモウズイカは完全にメタボ体形だった)。




その後は美ヶ原に向かう。

途中のビーナスラインから北アルプス(槍穂高連峰など)。

厳密にはこの写真は8月16日の早朝、朝飯前のドライブで撮影。八島ヶ原湿原を見た後は霞んで見えなくなっていた。




美ヶ原から松本の街に下りて、その後は糸魚川街道(国道148号線)を北進した。

途中、北アルプス、特に後立山連峰の眺めを期待していたが、
残念ながら曇天になり、靄も濃くなって、山並みはほとんど見えなかった。

しかし新潟に抜けたら、天候が回復、次のような絶景を見ることが出来た。





この岩山の詳細は元祖my絶景(2)海谷山塊に驚く。(2007/08/16)」でどうぞ。

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霧ヶ峰・車山トレッキング(2007/08/15)その2

2021年01月30日 | 信州の高原

(本頁は「霧ヶ峰・車山トレッ・・・その1」の続きです。)
 

シモツケソウは東北の山ではとんと見かけない。
花は既に終盤モードだった。見頃は7月下旬か8月でも初め頃だろうか。

シモツケソウ(アカバナシモツケソウ)の群生



シモツケソウ(アカバナシモツケソウ)の穂花のアップ
 



シモツケソウはそのまんま園芸化されてもおかしくないほど綺麗な花だが、何故かそうはなっていない。

既に似たような別の園芸品種、キョウガノコが活躍しているせいだろうか。
 

シモツケソウの群生地はやや湿っている。そのせいかチダケサシやサワギキョウが混じっていた。
 

チダケサシ(ユキノシタ科)とサワギキョウ                   サワギキョウ
 



チダケサシを見たのは今回が初めてだ。秋田には近縁のトリアシショウマは有るが、チダケサシは無い。

霧ケ峰のニッコウキスゲ群落は有名だ。



しかし今回はほぼ完璧に終わっていた。 今回出会ったニッコウキスゲの開花シーンはこれだけ。
バックはアキノキリンソウ(ミヤマアキノキリンソウ?)。 
キスゲ(ユウスゲ)は昨夕、ビーナスライン沿いにホンの少し見かけたが、車を停められなかったので撮影は断念。


霧ケ峰をはじめとした信州の高原には何故こんなに綺麗なお花畑があるのだろう。 
これはずっと前から、不思議に思っていたこと。
お花畑のある場所の標高は1400mくらいから2000mくらいまで。
この高さは、中部地方では、亜高山帯に相当し、
通常はシラビソやコメツガなどの針葉樹林かダケカンバなどの落葉広葉樹林に覆われている。

それが草原となったのには理由がある。
大部分は長年にわたる刈り取りや放牧、火入れなど人間様が干渉した結果、出来上がったものと説明されている。

となれば、この山のお花畑は「半自然」であり、
数十~数百年の歳月をかけたガーデニングの成果と言えるかもしれない。

それを維持するにはそれなりの労力が伴うことだろう。

次いで花の種類や量が豊富な訳は・・・。
秋田の同じような草原(多くは標高数百mのスキー場など)を訪ねると、
遠めには草原のように見えるが、近くに寄ると必ずしもそうではない。

多くの場合、ススキやオオイタドリ、ササやハギの類、タニウツギなど強壮な草木にびっしりと覆われていて、
綺麗な花が咲くものは極めて少ない。

霧ケ峰や美ヶ原のお花畑は、標高が1600~2000mと高く、亜高山帯なので、低地の強壮な植物は生育しにくい。
遷移(例えば、裸地→草原→陽樹林→陰樹林)の進行も非常に緩やかである。
また中部日本に位置し、元々豊かなフロラ(植物相)が基盤にある。

そこに人為が加わり、出来上がったオープンエリアにいろいろな種類の草花が侵入、
互いに競り合いつつも共存している様が、

人間の目には「綺麗なお花畑」として映るのかもしれない((^^;)これは私の勝手な解釈)。

・・・と話が脇道にそれてしまった。


他のユリ科(現在は別科になっている)を二種。 

オオバギボウシ                                     コオニユリ
 



ヨツバヒヨドリやヤマハハコの地味なお花畑



下りになると、家内の足どりがいつも急に速くなる。

こちらとしては花の撮影があるので、ゆっくりと下りたいのだが・・・

車山からの下り道。背景は蓼科山や北八つの峰々。



家内は逃げ水のようにさっさと降りて行く。




ナンテンハギ
(ハギの仲間ではない。意外だがソラマメの仲間)            マルバハギ 
 


ママコナ




ウツボグサ                               オミナエシ。右奥のシルエットはハバヤマボクチか。
 
 

ウツボグサは花が終わる真夏に枯れるので、カコソウ(夏枯草)とも呼ばれる。

 

ノアザミ


ノアザミは平地では初夏の頃に咲いてそれっきりだが、ここではダラダラと真夏にも咲いていた。

高原にはキク科の草花が多い。既に何種か出ているが、残りを紹介してみる。 

マルバダケブキ                              コウリンカ

 


富士には月見草が似合うと高名な作家が言っていたが、霧ヶ峰にはシシウドの花が似合う




シシウドの花アップ。                            今一度、マツムシソウ。

 


と思ったがやはり
霧ケ峰には松虫草こそよく似合ふ。

霧ケ峰は、某社エアコンの名前にも使われるほどだから、真夏でも涼しくてたまらない場所のように思われている。
ところが、さにあらず。私の訪ねた(2007年)8月15日の霧ケ峰の気温は30℃近かった。
姫木平でも夜は寝苦しかった(ペンション・アルペンフロラにはクーラーが無かった)。

翌日(8月16日)は、熊谷(埼玉県)、多治見(岐阜県)で40.9℃と、これまでの国内最高気温記録を塗り替えた日。
さすがの霧ケ峰もこういう日は (´π`;)暑くなるんだ。 

だいぶ高度が下がって来た。
あともう少し歩けば、冷たいアイスクリームが食べられる。





車山下山後、姫木平の宿に戻るまでの間に見た山岳風景を二枚。

蓼科山や白樺湖を望む。



八ヶ岳連峰から雲が取れて来た。




八島ヶ原湿原」に続く。


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霧ヶ峰・車山トレッキング(2007/08/15)その1

2021年01月29日 | 信州の高原

(本頁は「霧ヶ峰・八子ヶ峰トレッキング」の続きです。)

この年(2007年)は7月、北海道に行った(こちら)ばかりなのに、8月のお盆休みは信州の高原を訪ねてみた。
ここは同じ本州だが、秋田からはやたらと遠い(片道550キロ以上)。
この距離を一気に縮めるにはJRが有利だが、着いてからの脚にはならないし、
二人で乗ると割高なので、思い切ってマイカー、私の単独運転で行ってみた。
途中、新潟で追突事故(さいわい身体は大丈夫)に遭ったり、暑い陽射しにへたりそうになったものの、
総体としては愉しい旅になった。

信州に入って二日目は霧ケ峰。
ここは長野県のど真ん中、日本全体で見てもヘソの位置。
車山(1925m)を中心に標高1600~1900mの花咲く高原が広がる。

8月15日の朝、姫木平の宿(ペンション・アルペンフロラ)を6時前に飛び出し、ビーナスラインを西に疾駆。
そこで見たものは朝日に輝くヤナギラン穂花の林立だった。

ヤナギランとヒヨドリバナの群生
 



 


これぞ高原の花の女王、いやお嬢さんかな。 

ヒヨドリバナの他、マツヨイグサの仲間やチモシー(オオアワガエリ)などの帰化雑草も混じっている。
ヤナギラン自身、火事の跡地や伐採地など新生の空間にいち早く進出する点など、
その生態は雑草的、パイオニア的である。

 



もっとゆっくり眺めていたかったが、

いかんせん場所はビーナスラインの(^^;)もろ道端。早朝とは言え、秋田の田舎とは違って交通量が多く、
そんなにゆっくりと停まってられない。

朝飯もまだ食べてなかったし、連れ合いも宿所に置いたままだった。急ぎ宿所のアルペンフロラに引き返す。
 

朝飯を終え、8時過ぎに再挑戦。

非合法マップ




まだスカスカだった車山高原の駐車場にマイカーを置き、

いざ車山\(`◇´))))へと歩いて登る



 

つもりだったが、文明の利器を目の前にして・・・(´π`;)☆\バキ
結局、誘惑には勝てなかった。当然だが、あっという間に山頂に着く。
リフトを降りた私たちを最初に迎えた花は
帰化植物のアレチマツヨイグサ?やヘラバヒメジョオン、ヨモギの仲間だった。

 



霧ケ峰には月見草の仲間はあまり似合わないと思う。

リフトを下りても車山山頂までは少しだけ歩かなければならない。
家内が直ちに音を上げた。
八十歳を優に超えたお婆ちゃんがスタコラ登ってると言うのに、
三十歳以上、若い自分がどうして歩けないのか!と自省の念にかられているようだ。

私の家内。バックは車山山頂の気象レーダー観測所。               ヤマホタルブクロ
 



その足許にはタイムの一種、イブキジャコウソウが。




同じく足許には、マツムシソウがへばり付くように咲いていた。




 



マツムシソウはヤナギランと並び、今回、最も期待していた花。 

なお自然状態のマツムシソウを見るのは今回が初めてだろう。
何故なら東北の山にはとても少ないし、秋田や岩手では皆無(秋田では絶滅種)なのだ。

まだ咲き出したばかりなので、一面のマツムシソウ状態には至ってなかったが、
個々の株の初々しい咲きざまに(○´ε`〇)余は満足。

植被が薄い、地面が剥きだしになっているような場所で多く見かけた。
日本在来の野草としては、珍しく二年草。日当たりの良い乾燥気味の場所を好む地中海系、パイオニア植物と見た。

 

車山山頂から八ヶ岳方面を望む。早朝かすかに見えた富士山は雲の中。
 



地味な花も少し。

イブキトラノオ                                 イブキボウフウ(とマツムシソウ)
   



車山山頂から車山乗越、姫木平方面を望む。



下りは花を眺めながら、ちんたらと・・・
 

ツリガネニンジン                            ウスユキソウ(ミネウスユキソウ?)
 


この斜面は花の種類が多かった。



左からウスユキソウ、ハクサンフウロ、ツリガネニンジン、ヨツバヒヨドリ、クガイソウ・・・



ゴマナ                                     クルマバナ
 



この場所も花は疎らのようでいて、種類は物凄く多い。

君は何種類言えるかな。


 


カワラナデシコ                                 白っぽいトモエシオガマ?
 


その2」へ続く。

コメント (2)
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霧ヶ峰・八子ヶ峰トレッキング(2007/08/14)

2021年01月28日 | 信州の高原

(本記事は自ホームページの超古い記事をブログ用にリメイクしたものである。)

この年(2007年)は7月、北海道に行った(こちら)ばかりなのに、
8月になったら今度は信州の高原に出かけている。
北海道の方は逃避行のような旅行だったが、
帰って来たら、少し好い話も有り、気分は上向きになって行った。
更にお盆休みもちゃんと取るよう促された。
(実はまともにお盆休みを取ったのは、入社して29年、この年が初めてだった。)

よって信州行きは新しい門出を祝うかのような雰囲気の旅行になった。

ここは同じ本州だが、秋田からだとやたらと遠い(片道550キロ以上)。

この距離を一気に縮めるにはJRが有利だが、あちらに着いてからの脚にならないし、
家内と二人で乗ると割高なので、思い切ってマイカー・私の単独運転で行ってみた。
途中、新潟で追突事故(さいわい身体は大丈夫)に遭ったり、暑い陽射しにへたりそうになったものの、
総体としては愉しかった。
40年以上も前の子供の頃からずっと憧れていた信州の高原の花にも逢えた。
これから順次それらの旅行記(花紀行?)をアップして行くつもりだが、手始めは霧ケ峰の東にある八子ヶ峰。
登山口のスズラン峠に着いたら、午後三時頃になっていた。

2007/08/15 車山から望んだ八子ヶ峰、八ヶ岳方面。




八子ヶ峰と書いて「やしがみね」と読む。
霧ケ峰や美ヶ原のようにポピュラーではないので、知らない人も多いと思う。

実は私も知らなかった(´π`;)☆\バキ
今回の信州行きにあたり、花の見どころを教えて欲しいと拙ホームページBBSに書いたところ、

神奈川のmさんという方から直メールで教えられた。

非合法マップ


実際に行ってみると、ここも立派な高原だった。
有名でない分、登山者も少なく、静かな山歩きを満喫出来た 


登山コースは複数あるが、私は一番楽そうなスズラン峠近くの「蓼科山登山口」から入った。
このルートは登山口のスズラン峠付近の標高が既に1750m。

八子ヶ峰は最高地点の東峰で1869mだから標高差は僅か120m程度しかない。
(それでも当時は山歩きから遠ざかっており、足もすっかり萎えてしまっていたので、 (´π`;)とてもしんどかった。) 




針葉樹林帯を歩き出してすぐ

{>(´π`)<}〃パタパタ舞う大型のチョウチョに出会う。 



浅葱斑(アサギマダラ)だ!
実物に出会ったのは今回が生まれて初めて。
しかもこんなにいっぱい{>(´π`)<}〃飛んでいるとは夢にも思わなかった(写真は無いが十匹内外飛んでいた)

ヒヨドリバナ類の花の蜜がことのほか好きのようだ。 
高度を上げ、林が途切れると、花の種類がワーッと増えてくる。
 

クガイソウとヨツバヒヨドリ                          クサボタン
 



キオン                                    コウリンカ
 



キオンが出て来るといかにも高原にやって来たという気分になってしまう。
同じキオン属のコウリンカに出会ったのは、ここが生まれて初めてである。

最初の個体を見つけた時、「もう花は終わりごろかな。でも間に合って良かった。」
なんて思ったが、これが最盛期の姿らしい。

まりもっこりとした蓼科山が間近に聳えている。手前の羊歯はヤマドリゼンマイと思われる。




ノコギリソウ                                  シオガマギク
 


シオガマギクはキク科ではなくハマウツボ科。

東峰山頂付近から西方を望む。遠くに見えるのは霧ケ峰(車山)。



東峰山頂(1869m)に到着。                              ハバヤマボクチ
 


この山は翌15日、訪ねた霧ケ峰・車山に較べると、花は明らかに疎らだった(と後でわかった)。

しかし人影はもっと疎らであり、私と家内だけでこの広い草原を独占していた。 

東峰山頂付近から東方を望む。奥の山小屋はヒュッテ・アルビレオ。

 

マルバダケブキ
 
 

マルバダケブキは北東北では珍しい花。ここでは真夏の高原の王者のような風格があった。 


ワレモコウ                                  シュロソウ
 
 

キンバイソウ

 

キンバイソウは一見シナノキンバイに似るが、
オレンジ色の細い花弁がオシベより長く突き出ている点で区別(外側の花弁のように見えるのは萼)。

中部地方から伊吹山にかけて分布すると聞く。

下山時、正面に見えたのは北八・横岳だろうか。




この後、姫木平のペンションに宿泊。高冷地・霧ヶ峰とは思えないほど暑く寝苦しい夜を過ごす。


霧ヶ峰・車山トレッキング1」 へ続く。



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