モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

カテゴリー「焼石岳/花と山容」の目次

2024年03月20日 | 焼石岳/花と山容

【カテゴリーごとの目次・頁の作成にあたって】
ブログを始めて三年目を越すと、
いつの間にか記事の数が増え、自分自身でも旧記事を探すのがタイヘンになって来ました。
当初はカテゴリーを細分化して対応しておりましたが、カテゴリーの数は本ブログでは百個まででした。
また私の使用しているテンプレートでは、
カテゴリーをクリックして出る「カテゴリーごとのブログ記事一覧」は五個まで表示される設定となっております。
すると、記事数が六個以上あるカテゴリーでは目的の記事を探すには、
記事一覧の最下段、「前ページ」を1~複数回、クリックする必要があります。
もう少し楽に記事を探す方法はないものか。
ブログではあまり例のないことかもしれませんが、
カテゴリーごとに目次の頁を作成し、「カテゴリーごとのブログ記事一覧」の先頭に据えることにしました。
というわけで、記事数が多めのカテゴリーから徐々に「カテゴリーごとの目次」の頁を作って行きます。
なお新しい記事を加えたら、その都度、目次の頁が先頭に来るようにしなければなりません
(現実には年一、二回やれればいい方かもしれません)。
ちょっと面倒ですが、少なくとも今までよりは効率よく記事が探せるようになることでしょう。
冬場は山に行かないので、新ネタ記事は夏場に較べて格段に少なくなります。
しばしの間、「カテゴリーごとの目次」の新規作成や更新が続きますので、どうかご了承お願いいたします。


【焼石岳の花】

New 焼石岳の花(1) 6月低所編 

New 焼石岳の花(2) 6月高所編 

New 焼石岳の花(3) 7月低所編 

New 焼石岳の花(4) 7月高所編 

New 焼石岳の花(5) 8月低所編 

New 焼石岳の花(6) 8月高所編 

New 焼石岳の花(7) 9月編 

New 焼石岳の花(8)秋田斜面、南本内岳編 

New いにしえの焼石岳・花シーン 

焼石岳で見た花の海(1)天国のお花畑編  ・・・ 「my 花の絶景」と共用。

焼石岳で見た花の海(2)イエローガーデン編  ・・・ 「my 花の絶景」と共用。

焼石岳の紅葉は絶景かもしれない。 ・・・「my絶景」と共用。


【焼石岳の山容】 

焼石岳を見た(冬から春) 



2019/06/04 姥石平のお花畑



2015/02/21 焼石岳の冬姿(十文字町から)



以上。

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いにしえの焼石岳・花シーン

2024年03月19日 | 焼石岳/花と山容

1980年代後半から1990年代前半にかけて、
リバーサルフィルムで撮った焼石岳の花シーンを復刻してみた。
画像は2000年代にフィルムスキャナーを用いてパソコンに取り込んだが、
既にフィルムの劣化が進んでおり、色調が変化、汚れもついていた。
そのため色調や汚れは一部修正している。
見苦しい点もあるがどうかご寛容願いたい。


本頁を作成して思ったのは昔の焼石岳、特に姥石平は現在よりも花が多かったということ。


1994/06/12 姥石平のお花畑



1994/06/12 姥石平のお花畑・ミヤマキンバイの多い場所。



1992/06/27 姥石平のお花畑



1994/06/12 姥石平のお花畑。バックは横岳。



1994/06/12 ハクサンイチゲとユキワリコザクラ、ミヤマキンバイ。
 

                                           1990/06/23 ヒナザクラ


1994/06/12 焼石岳山麓のヒナザクラ群生。



1994/06/12 南本内岳中腹のミズバショウ、リュウキンカ



1994/06/12 南本内岳山頂直下のミズバショウ、リュウキンカ



1992/07/29 銀明水付近のシナノキンバイ、ミヤマキンポウゲ群生



1992/07/29 上沼ほとりのトウゲブキ群生。
他にヤマブキショウマ、コバイケイソウ、オニシモツケ、カラマツソウなどが混じっている。



1993/08/24 南本内岳のコバギボウシ群生。

他にトウゲブキ、シロバナトウウチソウが混じっている。バックは三界山。



1993/08/24 南本内岳のオニシオガマ群生。
奥の方にシロバナトウウチソウが群生している。バックは三界山。



1993/08/24 南本内岳のオニシオガマ群生。



1993/08/24 南本内岳のオニシオガマ。奥の方にコバギボウシが群生。
 

                                      1987/08/15 上沼~ツブ沼分岐点間のミズギク群生。
                                        コバギボウシやトウゲブキも混じっている。


1987/08/15 中沼のミズギク群生。この年はミズギクの当たり年だった。



1994/08/22 中沼のウゴアザミ群生。オクトリカブトも混じっている。



1994/08/22 中沼のオクトリカブト他。



1994/08/22 上沼のチョウジギク。他にゴマナやオニシオガマも。



以上。

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焼石岳の花(8)秋田斜面、南本内岳編

2024年03月18日 | 焼石岳/花と山容

(本頁は「焼石岳の花図鑑(7)9月編」の続きである。)

今までの花図鑑は主に中沼コースで見られる花を扱って来たが、
焼石岳の西側、東成瀬コースや北側の湯田コースも面白い。
同じ山域とは思えないほど、違った顔ぶれの花が咲いている。
本編では東成瀬コースと南本内岳山頂付近で見られる特徴的な植物を咲いた順に列記してみる。
なお、東成瀬コースの八合目・焼石沼から、九合目・焼石神社までの南本内岳南西斜面を、
ここでは、「秋田斜面」と呼ぶことにする。
行政上は岩手県なのに何故、「秋田」と思われるかもしれないが、
東成瀬コースは唯一、秋田県(東成瀬村)から始まるコースであり、
この斜面からは秋田側がよく見渡せる。
他にもそう呼ぶ御方が居たので、その呼び名を使わさせてもらう。




六月下旬、八合目・焼石沼の辺りでは、黄色い花がいっぱい咲いている。
当初、ミヤマキンバイの栄養状態の良いものかと思ったが、
花がちょっとでかすぎる。

しかも小葉は三枚(⇒ミヤマキンバイ)ではなく、五枚あるので、
真昼岳や秋田市の太平山でも見かけるエチゴキジムシロではないかと思う。
もしそうだとしたら、東北では最大規模の群生地ということになる。

焼石沼付近のエチゴキジムシロ?大群生。バックは三界山とモッコ岳。 2018/06/23



同じ場所が、十日後にはまた別の黄色い花に覆われる。

焼石沼付近のミヤマキンポウゲ大群生。バックは三界山。2017/07/08



こちらは明らかにミヤマキンポウゲだ。
ミヤマキンポウゲとハクサンチドリは一般的な高山植物で、焼石では中沼コースにも多いが、
群生の規模では、焼石沼周辺には敵わないので、こちらでも紹介する。

ミヤマキンポウゲ 2017/07/08
    


(右上)ハクサンチドリ 2017/07/08


同じ場所には、バラ科の白い花も混生している。

近くには、よく似たノウゴウイチゴ(花弁は7,8枚)も多いが、こちらの花弁は五枚。
シロバナノヘビイチゴではないかと思われるが、
もしそうだとしたら新分布地ということになる
(シロバナ・・・は福島から岐阜にかけての太平洋側に分布)。

白い花は、シロバナノヘビイチゴだろうか。2017/07/08



初夏の秋田斜面には、
エチゴキジムシロ、ミヤマキンポウゲ、ハクサンチドリ、シロバナノヘビイチゴ?がやたらと多い。

こんなお花畑は他の山では見たことが無い。
秋田斜面上部に丈が40~50センチのアブラナ科が生えていた。イワハタザオだろうか。

イワハタザオ? 2017/06/17
 

(右上)ズダヤクシュ 2017/07/08

ズダヤクシュは焼石全体、主に樹林下に多いが、
焼石沼付近では明るい草地なのに大群生している。


何故此処(焼石沼や秋田斜面)にこのような特殊なお花畑が出来たのか。

20年くらい前までこの場所は南部短角牛の放牧場になっていた(夏場のみ)。
当時、此処を通ると、ベゴがモ~♪と鳴いてすり寄って来たり、
その産物が湯気を上げていたりして (´π`;)たじろいだ記憶がある。

植物に関しても、おそらくは牛の好みを反映し、
毒があるとか味が悪い、棘が痛いなど牛の嫌な植物だけが残って繁栄していた可能性がある。

此処は牛の放牧圧によって、維持されてきた特殊なお花畑なのかもしれない。

シナノキンバイは日本アルプスではあたり前の花だが、東北では何故か少ない。
焼石では銀明水付近にも少し生えているが、秋田斜面や南本内岳の方が多く、登山道からも容易に観察できる。
先のミヤマキンポウゲとよく間違われるが、シナノの方は花が大きく、花色が少し橙がかっている。
実は花弁のように見えるのは萼が変化したものなので、ミヤマキンポウゲのように花弁の裏側に緑色の萼は見つからない。
秋田斜面には、両種が混生しているので、比較することが出来る。

シナノキンバイ 2017/07/08



オオカサモチ 2017/07/14
    

                                                                                                                                                        
(右上)マルバダケブキ 2017/07/14



秋田斜面には、マルバダケブキが生えている。
しかもここには同じメタカラコウ属のトウゲブキも生えており、混生している。

両種は総苞の有無や頭花の色(マルバダケブキの方は橙色がかっている)で容易に識別できる。

タカネスイバは地味だし、高嶺の花としての有難味はあまり感じないが、
東北の山では珍しい。

タカネスイバ 2018/06/23
 
                                       
(右上)ベニバナイチヤクソウ 2017/07/08


秋田斜面は盛夏になると花がすこぶる多くなる。

その立地やフロラ、相観から、
植物生態学的には「亜高山帯・広葉草原」と思われるが、とにかく種類が豊富だ。

こんな場所は東北ではおそらく此処だけだろう
(フロラだけ見ると、真昼岳の稜線付近にやや似ている。 ⇒ こちら参照)。


タカネナデシコ 2017/08/06



タカネナデシコ白花 2017/08/06
 

                                                                                                                           
(右上) エゾニュウ 2018/07/27


エゾニュウは中沼コース・銀明水付近にも多い。バックは鳥海山。

同じシシウド属だが、ミヤマトウキは丈が低い。こちらは姥石平にも多い。

ミヤマトウキ 2018/07/27



タカネナデシコに囲まれて、カンチコウゾリナ。

カンチコウゾリナ 2017/08/06



イワオウギ 2017/08/06



タカネナデシコ、イワオウギは東北では珍しい。
前者は他では、早池峰、真昼岳、朝日連峰くらい。
後者は和賀真昼山塊、蔵王の一部(不忘山)、朝日連峰くらいか。

イワオウギ 2022/08/05
 

                                        
(右上)タカネセンブリ 2017/08/06

タカネセンブリは以前、ヤケイシセンブリと呼ばれ、
焼石岳の特産種と思われていた。ここでは南本内岳に多い。

なおタカネセンブリ自体、生育地は限られ、
他には和賀山塊、朝日連峰、北アルプス北部など。地味だが見逃せない花だ。  

ハクサンサイコも東北では珍しい。真昼岳南峰でも見かけた。

ハクサンサイコ 2022/08/05



エゾシオガマ 2017/08/27
 

                                          
(右上)オオレイジンソウ 2017/08/06
 


オオレイジンソウは東北では珍しい。焼石では南本内岳に限定的か。

クガイソウは秋田斜面に多く、南本内岳山頂近くの沼の群生はみごとだ。

クガイソウの大群生 2017/08/06



クガイソウ 2017/08/06



オニシモツケ 2017/08/27



オニシモツケは焼石のあちこちで見かけるが、秋田斜面や南本内岳の群生はみごとだ。


以上。

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焼石岳の花(7) 9月編

2024年03月12日 | 焼石岳/花と山容

(本頁は「焼石岳の花図鑑(6) 8月高所編」の続きである。)

他の山では、秋めいてくると、花の数はめっきりと少なくなるものだが、
焼石では逆に多くなるように思える。
特に中沼のトリカブトや銀明水上部のアザミの群生はみごとだと思う。

中沼のオクトリカブト群生 2017/08/27



サラシナショウマ 2020/09/16
 

                                          ツルニンジン 2022/08/29


ミヤマセンキュウ 2022/08/29
 

                                        ヨブスマソウ 2022/08/29


ミゾソバ 2017/08/27



オクトリカブト 2017/08/27



オクトリカブトとゴマナ 2020/09/16



オニシオガマは日本海側の深山湿地に見られる大型の半寄生植物だが、奥羽山系では焼石岳に多産する。

中沼コースでは中沼から先、銀名水の上部まで延々と見られる。
また南本内岳では山頂直下にも生育している。

オニシオガマ  2017/08/27
 

                                              オニシオガマ 2020/09/16


チョウジギクもオニシオガマ同様、日本海側の要素。
他の山では渓谷沿いや湧水地など限られた場所で見られるが、

焼石では湿地も含め、比較的広範囲で生育している。
開花は8月下旬~9月。

オニシオガマと並び、初秋の焼石岳を特徴づける花風景になっている。

チョウジギク 2020/09/16



チョウジギクの花は、実にユニークな形をしている。
高山植物のウサギギクの仲間、同属とはにわかに信じ難い。

チョウジギク  2017/08/27
   

                                         ミソガワソウ 2022/08/29


ミソガワソウは大型のシソ科植物。
登山道沿いには少ないが、渓谷沿いなどに群生している。


ミソガワソウの群生 2020/09/16



クロバナヒキオコシ 2022/08/29
 

                                         ヒトツバヨモギ 2021/08/05


ゴマナとウゴアザミ 2020/09/16



ウゴアザミ 2020/09/16



エゾオヤマリンドウ 2020/09/16



エゾオヤマリンドウ 2022/08/29
 

                                            ダイモンジソウ 2020/09/16


さすがに九月になると、姥石平より上で咲く花は限られてくる。

先のエゾオヤマリンドウの他にはウメバチソウくらいだろうか。

ウメバチソウ 2022/08/29



ゴゼンタチバナ実 2020/09/16
  

                                      ハクサンイチゲの残り花 2017/10/01


ハクサンイチゲだけは例外のようで、10月になっても残り花に出会った。


以上。


(8)秋田斜面、南本内岳編」に続く。

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焼石岳の花(6) 8月高所編

2024年03月11日 | 焼石岳/花と山容

(本頁は「焼石岳の花図鑑(5) 8月低所編」の続きである。)

七月に休んでいた姥石平も
八月の声を聞くと(年によっては七月下旬から)、花数が増えて来て、お花畑が復活する。

姥石平のお花畑。2017/08/06



クルマユリ 2017/08/06
 

                                         コバギボウシ 2017/08/06 


今頃の姥石平から東焼石岳にかけての草原で多いのは、

トウゲブキ、ミヤマアキノキリンソウ(黄)、コバギボウシ(薄紫)、
オオバギボウシ(白)、
ハクサンシャジン(薄青紫)、ハクサンフウロ(ピンク)、
ウスユキソウ(白)、
タカネアオヤギソウ(黄緑)、シロバナトウウチソウ(白)、
白いセリ科のミヤマトウキ、シラネニンジン、イブキゼリモドキなど。

タカネアオヤギソウとハクサンシャジン他。2021/08/05
 

                                    タカネアオヤギソウとシロバナトウウチソウ。2021/08/05


ハクサンシャジン 2021/08/05



ハクサンシャジンとハクサンイチゲ 2021/08/05



この山で面白いのは、ハクサンイチゲが二度咲きする点。

六月の開花と較べるとパワー不足だが、確かに咲いている。
二度咲きは焼石ハクサンイチゲの専売特許かと思っていたら、
鳥海山や月山、朝日連峰でも似たような事例がある。

これはハクサンイチゲという種のキャラクターなのか。
この山では、同じ「ハクサン」を冠する
ハクサンシャジンやハクサンフウロと一緒に咲く点も面白い。

ハクサンイチゲの二度咲き。2017/08/06



少し湿った場所ではキンコウカやイワショウブが見られる。

キンコウカ 2022/08/05



イワショウブ 2017/08/06
 

                                      ノギラン 2018/07/27


ノギランは本来、低山性の植物だが、焼石では高山にも進出している。
この傾向は焼石岳だけでなく、和賀岳や森吉山、朝日連峰でも見ている。
案外、東北では一般的な現象かもしれない。
ノギランを高山植物に加えて欲しいものだ。

ウスユキソウ 2017/08/06
 

                                        タテヤマウツボグサ 2018/07/27

七月から咲き出したウスユキソウが見頃を迎えている。

タテヤマウツボグサは奇麗な青紫だが、この山にはあまり多くない。

焼石岳山頂部も姥石平と同じような花が咲いているが、
強いて違いを探すとなると、キオンの存在だろうか。
キオンは低山にも生えているが、
月山、乳頭山では高山の稜線に多い。焼石では山頂部に限定的だ。

キオン 2017/08/06



キオン 2017/08/06
 

                                        ハクサンフウロ 2022/08/05 


ミヤマアキノキリンソウ(コガネギク) 2021/08/05



オクキタアザミはアザミ属でなく、トウヒレン属だ。
焼石以外は鳥海山、羽後朝日岳と産地が限られる。  

オクキタアザミ 2021/08/05
 

                                    ウゴアザミ 2017/08/06


ウゴアザミは中沼コースでは登山口の湿地から中沼、銀明水、姥石平まで

ほとんど切れ目なく咲いている。
トウゲブキと並んで最も個体数の多い植物かもしれない。
トモエシオガマは上沼から銀明水付近、焼石岳山頂部や南本内岳などに多い。

トモエシオガマ 2017/08/27
 

                                         ミヤマリンドウ 2017/08/06


セリ科の活躍シーンを。

シラネニンジンの群生地 2021/08/05


  

シラネニンシン 2021/08/05
 

                                      ハクサンボウフウ 2022/08/05

以上。

「(7) 9月編」へ続く。

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