鳥海山には複数の登山ルートがある。
本カテゴリーでは秋田県側、にかほ市の鉾立を起点に登った記録(時期は九月~十月)を扱っている。
(記事の配列は訪ねた年に関係なく、月日の順に並べ、降順とした。)
密命を帯びて秋の鳥海山へ。(2015年10月18日)
紅葉と初冠雪の鳥海山へ。(2017年10月5日)
鳥海山稜線の草紅葉。(2020年10月2日)
New 2024年9月30日、鳥海山草紅葉紀行・後編
New 2024年9月30日、鳥海山草紅葉紀行・中編
New 2024年9月30日、鳥海山草紅葉紀行・前編
鳥海山草紅葉紀行・前編(2022年9月29日)
鳥海山の紅葉はどうだろう。(2014年9月27日)
鳥の海は干上がるのか。番外編(2023年9月8日)
鳥の海は干上がるのか。2(2023年9月8日)
鳥の海は干上がるのか。1(2023年9月8日)
初秋の鳥海山・鳥の海編(2021年9月3日)
初秋の鳥海山。時には山頂まで。後編。(2016年9月3日)
初秋の鳥海山。時には山頂まで。前編。(2016年9月3日)
2015/10/18 長坂道から鳥海山と鳥の海を望む。
2014/09/27 鍋森
2017/10/05 鉾立上の紅葉と鳥海山初冠雪
以上。
(本頁は「鳥海山草紅葉紀行・中編」の続きである。)
御浜から先は扇子森に登ることにした。
御浜から見下ろした鳥海湖と鍋森。
その先は雲が湧き出して来た。
雲のかげに入って、景色が見えにくくなって来た。
扇子森の山頂間近から稲倉岳を望む。
扇子森の山頂間近から鳥海湖や鍋森、笙ヶ岳を見下ろす。
鳥海湖と鍋森
扇子森山頂で千畳ヶ原方面を眺めながら握り飯を食べる。
千畳ヶ原
千畳ヶ原はほどよく紅葉しているようだ。
御田ヶ原から見た山頂部。
御田ヶ原の構造土地帯
チングルマの草紅葉。右上はハクサンイチゲ。
チングルマの草紅葉。右上はチョウカイアザミ。
御田ヶ原分岐から先は直進しないで右の道を下りて行く。
道の両側はみごとな草紅葉。晴れたら行く手に鍋森が見えた。
草紅葉の様子。
振り返ると鳥海山本体が。
ここから望む鳥海山は基盤が草紅葉になっているように見えた。
鳥の海分岐まで下り、今日は千畳ヶ原に下りず、
右折して鳥海湖へ。
ここから望む鳥海湖はでかいので、パノラマ写真にしない限り、一枚には収まらない。
三枚に分けて左側から並べてみる。
奥の丸い山は扇子森。
鳥海湖に着いたら、鳥海山本体は雲で見えなくなってしまったが、
草紅葉は十分堪能できた。
以上。
(本頁は「鳥海山草紅葉紀行・前編」の続きである。)
長坂道T字分岐で出会った道を左折し、御浜へと向かう。
少し登ると鳥海湖に向かう道が分岐する。
鳥海山を望むと、下の方に鳥海湖が見え出して来る。
右を見ると、鍋森が佇んでいる。
後ろを振り返ると笙ヶ岳。
手前には扇子森。左の小ピーク山頂には御浜神社。
稜線を登り詰めた場所から望む鳥海山は素晴らしい。
同一視野に鳥海湖が収まっている。
鳥海山の山頂部をアップで。
鳥海湖もアップで。
ちょっと場所をずらして鳥海湖を見下ろす。
手前の草紅葉は赤味が強いが、それはキンコウカが混じっているせいだろう。
以下、長坂道の稜線上で見た草紅葉、残り花を列記する。
手前の白っぽい枯れ花はイワショウブ。バックはチングルマの草紅葉。
(右上)ハクサンフウロの草紅葉。
このハクサンフウロは紅葉しながら咲いていた。
ハクサンイチゲの残り花。この花の葉っぱは青いままだが、もう少し経つと黄変する。
ハクサンシャジンは黄葉だった。
オクキタアザミ(トウヒレン属)の紅葉は紫がかっていた。
(右上)ホソバイワベンケイの紅葉
ネバリノギランの草紅葉は意外と派手だった。
ネバリノギランをもう一枚。こちらはミヤマキンバイも混じっている。
エゾオヤマリンドウとトウゲブキ(丸葉)
(右上)このエゾオヤマリンドウは紅紫に紅葉していた。
チョウカイフスマは黄葉になるはずだが、今回はまだ緑だった。
最後にミヤマウスユキソウの古花。
以上。
「鳥海山草紅葉紀行・後編」へ続く。
九月も末になり、北の方や高いところから紅葉の便りも届くようになった。
鳥海山は何故か秋の樹木紅葉がパッとしない山だが、
草紅葉は良さそうだ。紅葉する時期も少し違い、やや早いと聞く。
今回はそれを確かめるべく、9月30日に入山した。
この日の鳥海山は夜明け前、下界の象潟では全容を表していたのに
鉾立に到着したら、山頂部は雲に包まれてしまった。
朝6時頃、鉾立展望台から稲倉岳を望む。
鉾立付近で見た草木の実や残り花(写真は下山時に撮った)
ナナカマドの実
ノコンギク
クロバナヒキオコシ
(右上)マルバキンレイカ(実)
タムシバの実
ブナの実
クサボタンの実
(右上)マイヅルソウの実
県境付近、白糸滝上部(標高約1350m)の樹木紅葉はまだこの程度だった。
来し方を振り返ると、雲下ににかほ平野が浮き上がるように見えた。
ウゴアザミの残り花
(右上)エゾオヤマリンドウの残り花
賽ノ河原から(大平ルート)河原宿方面を望む。
賽ノ河原から先は
御浜に直登しようか、河原宿や長坂道経由で行くか迷ったが、
河原宿の方が晴れていたので、後者のルートを選択した。
アオノツガザクラの実
(右上)イワイチョウの草紅葉
長坂道T字分岐が近づくと、イネ科の草紅葉が奇麗だった。
イネ科とチングルマの二段階草紅葉。
長坂道T字分岐に到着したら、鳥海山の全容が見渡せた。
右の真っ黒い小山は鍋森。
以上。
「鳥海山草紅葉紀行・中編」へ続く。
(本頁は「鳥の海は干上がるのか。2」の続きである。)
今回は猛烈な風に追い立てられるようにして下山した。
賽の河原まで下がったら、日が差すようになったが、風はまだ強かった。
県境を越えたら、不思議と風が止んだ。
朝、登る時は薄暗くてよく見えなかった草花を帰り道で撮影した。
ミヤマアキノキリンソウ
ウゴアザミ
マイヅルソウ実
ミヤマヘビノネゴザ?
鉾立の手前まで下山したら、稲倉岳がだいぶ見えるようになっていた。
鳥海山本体はまだ雲に取りつかれたまま。
TDK東雲荘上の坂道まで降りて来たら目の前に稲倉岳がまた現れた。
完全に下山した後は中島台の園地に行った。
ここに来た目的はアケボノソウ。
昨年10月13日、たまたま訪ねたら、アケボノソウの咲き残りに遭遇していた(詳細はこちら)。
そろそろ咲いてるだろうと今回寄ってみたら、
やっと数株咲き出したばかりだった。見頃は来週以降と思われるが、二株を報告してみる。
折角来たのでブナの奇形木も少しだけ眺めてから帰った。
帰り道、小滝(象潟町)を通ったら、鳥海山全体が見えるようになっていた。
昼頃のあの猛烈な風はいったい何だったのだろう。
以上。