(本頁は「絶景安ノ滝・前編」の続きである。)
鎖とロープの垂れる急斜面を登ると、一段目の滝が大きく見えるようになった。
以前来た時はさらにこの先、滝壺まで行ったが、今回はここまでで終了とした。
理由は午後5時半までに帰宅すると家人に約束して来たから。
そのためには滝の入り口駐車場に遅くとも3時までに戻らなければならない。
時計を見たら、午後2時を過ぎて居た。
(右上)滝の隣の紅葉
白糸滝の水量は乏しいが、スラブの紅葉が素晴らしい。
安ノ滝右側のスラブも凄かった。
スラブ下部の紅葉
中ノ又沢渓谷の西側を望む。
名残り惜しいが、帰途に就く。
(右上)花の終わったクロバナヒキオコシ
花は全て終わっていたが、
オニシモツケはひと株だけ咲き残りが有った。
渓谷を下って行く。
帰り道で見る紅葉は黄葉が多かった。
そのせいだろうか、川の水も黄色、いや黄金色に染まって見えた。
午前中に行ったノロ川は紅に染まっていたが、
安ノ滝の方、中ノ又沢川は黄金色がみごとだった。
駐車場が近くなり、右側(北側)に現れたスラブは黄や橙の紅葉に彩られていた。
もうすぐで駐車場というところで男性と交叉した。
その御方は今朝、桃洞滝で出会った紳士だった。
私より二時間も遅れてここにやって来たことになる。
これから滝に向かっても大丈夫かと質問されたが、まだ間に合うでしょうと答えておいた。
以上。
(本頁は「ノロ川で紅葉狩り・後編」の続きである。)
滝続きで恐縮。
10月25日は桃洞滝のあとに安ノ滝に行った。
安ノ滝は絶景だ。
ところでこのふたつの滝は次のマップを見るとお分かりのように
直線距離では3キロ程度しか離れていない。
滝の間には一応、歩道が有るようだが、
手持ちのガイドマップ
(北秋田市の関連団体発行の「ぐるっと森吉山」トレッキングガイド)
に記載されているコースタイムを合算してみたら、休みなしでも6~7時間はかかっていた。
私のような足弱には丸一日かかっても踏破できるものやら。クマも怖い。
(詳しい御方の話では現在、この区間は道が無いに等しく、踏破は困難ではないかと言われた)
したがって私としてはクルマで行くことにした。
ところが同じ北秋田市でありながら、森吉山の山裾をほぼ一周しなければならないので、
走行距離はかなりのものになる(実測してないが60kmくらいはありそうだ)。
まずはノロ川から太平湖入り口の湯ノ岱に出る。
ここからくまげらエコーライン(県道309号線)を西進し、旧森吉町の阿仁前田に出る。
次に国道105号線を南に走り、旧阿仁町の比立内から県道308号線に入り、
今度は東進する。
阿仁中村付近から森吉山を望む。
最奥の集落、阿仁打当から少し先、途中から中ノ沢林道に入り、
走っていると、途中でチラリと安ノ滝が見えて来た。
中ノ又沢林道途中から見えた安ノ滝
(右上)安ノ滝の入り口
今日、ノロ川の野生鳥獣センターを出発したのは11時45分。
安ノ滝入口駐車場に着いたら、13時5分だった。
出発当初はけっこう飛ばしたものの、国道105号線に入ったら、
時速40キロ走行の軽自動車が先頭の車列に入ってしまい、
超遵法運転を強いられた。結局、一時間半近くかかってしまった。
安ノ滝とは実に遠いものだ。
滝入口から先の散策路はよく整備されているが、
私は昔、ここでクマに遭っている(こちら)。
途中の渓流の紅葉は赤味が欠けていたが、
それなりに奇麗だったので、見た順に並べてみる。
中ノ又沢の渓流
屏風岩のスラブ
左側に屏風岩のスラブが現れると、行く手に安ノ滝が。
安ノ滝はすぐ見えなくなり、坂道になった。
小さな滝を過ぎたら、
目の前に突然現れたのは、二段に変身した安ノ滝だった。
白糸滝
(右上)二段になった安ノ滝(縦構図)
滝の入り口から滝までのコースタイムは45分と聞いていたが、
今回は急いで歩いたので30分で到着した。
ここで小休止しようかと思ったが、三脚を立てたカメラマンが多く、
殺気だった雰囲気だったので、更に上に進むことにした。
滝の隣の紅葉
(右上)ロープ鎖箇所
以上。
「絶景安ノ滝・後編」へ続く。
(本頁は「2024年10月25日、ノロ川で紅葉狩り・前編」の続きである。)
桃洞滝に到着した。
今日は先着の方(男性)が一名居た。
この滝の形態を語ることは秋田県の条例で固く禁じられている(嘘)。
もうそろそろ十分だろう。
先着の紳士はまだ熱心に撮影していたが、私は先に帰ることにした。
最後にまた六段滝。
桃洞渓谷のスラブと稜線の針葉樹を見ながら、帰途につく。
水中甌穴
川の水が紅葉の紅に染まって見えた。
帰り道で見た木の実やキノコ。
ヒメモチ
(右上)こちらはホウノキの落果。
ノロ川の川べりには白い砂が堆積していた。
このあたりは落ち葉の層が厚かった。
今回は昼前に野生鳥獣センターに戻り、
車中で昼飯(にぎりめし)を食べて、11時45分頃、センターを後にした。
センターの出口付近から八幡平方面の山々が見えた(朝は雲と逆光で見えなかった)。
八幡平の前衛、柴倉岳(左、1202m)と焼山(右、1366m)。
「絶景安ノ滝」へ続く。
以上。
ノロ川(北秋田市)の流域にはブナの美林が広がっており、
奥には桃洞滝を始めとした素晴らしい滝がある。
ブナが紅葉する時期を見計らって、2018年以来、6年ぶりに訪ねてみた。
朝7時、出発点の野生鳥獣センターに着いたら、広い駐車場に先着の車は一台だけだった。
西側に見える山並みはヒバクラ岳など森吉山の支峰だ。
参考マップ
センターの裏から始まるブナ林は紅葉していたが、
前回(2018年10月25日)、前々回(2015年10月17日)のように
色付きは好くなかった。よく色付かないまま、落葉が始まっているように感じた。
ツリガネタケ
ヒメモチ
(右上)イタヤカエデだろうか。
白っぽい紅葉はコシアブラ。
ほどよく色づいたブナ林。
横滝
桃洞渓谷は真っ赤になっていた。
桃洞滝にだいぶ近づいて来た。
(右上)六段滝
「ノロ川で紅葉狩り・後編」へ続く。
(季節外れの話題で恐縮)
秋田県の南半分を流れる雄物川の支流のひとつ、皆瀬川の上流部には小安峡と呼ばれる渓谷がある。
ここは渓谷から温泉が噴出し、紅葉や新緑時、その眺めは素晴らしい。
個人的には絶景だと思っている。
2010年は紅葉のシーズンに行く機会があったが、この年は何故か全県的に紅葉が不作だった。
しかも当日は雨に見舞われ、色も冴えなかった
(記録は『高松川と皆瀬川の時雨紅葉(2010年11月2日)』参照)。
その後もなかなかタイミングが合わなくて、このエリアの素晴らしい紅葉を見ることは叶わなかった。
2016年10月29日、
本業で湯沢に行く機会があった。
少し時間が余ったので、小安峡にも足を延ばしてみた。
この日は晴天ではなかったが、時折、日が差すこともあった。
小安峡の状況はこうだった(河原湯橋からの眺め)。
少し上流の大湯温泉付近の渓谷。
折角来たので、近くの三途川渓谷にも寄ってみることにした。
途中、見えた兜山(670m)。
その反対側には、高松岳(1348m)。
三途川渓谷。
以上。