モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

カテゴリー「信州の高原・花」の目次

2023年04月14日 | 信州の高原

【カテゴリーごとの目次・頁の作成にあたって】
ブログを始めて三年目になると、
いつの間にか記事の数が増え、自分自身でも旧記事を探すのがタイヘンになって来ました。
当初はカテゴリーを細分化して対応しておりましたが、カテゴリーの数は本ブログでは百個まででした。
また私の使用しているテンプレートでは、
カテゴリーをクリックして出る「カテゴリーごとのブログ記事一覧」は五個まで表示される設定となっております。
すると、記事数が六個以上あるカテゴリーでは目的の記事を探すには、
記事一覧の最下段、「前ページ」を1~複数回、クリックする必要があります。
もう少し楽に記事を探す方法はないものか。
ブログではあまり例のないことかもしれませんが、
カテゴリーごとに目次の頁を作成し、「カテゴリーごとのブログ記事一覧」の先頭に据えることにしました。
というわけで、記事数が多めのカテゴリーから徐々に「カテゴリーごとの目次」の頁を作って行きます。
なお新しい記事を加えたら、その都度、目次の頁が先頭に来るようにしなければなりません
(現実には年一、二回やれればいい方かもしれません)。
ちょっと面倒ですが、少なくとも今までよりは効率よく記事が探せるようになることでしょう。
冬場は山に行かないので、新ネタ記事は夏場に較べて格段に少なくなります。
しばしの間、「カテゴリーごとの目次」の新規作成や更新が続きますので、どうかご了承お願いいたします。


(記事の配列は所在地が北にあるものを上とした。)


白馬八方尾根の花2(2013年8月17日)

白馬八方尾根の花1(2013年8月17日)

五竜と親海湿原の花(2013年8月17日)


霧ヶ峰と湯ノ丸高原(2015年8月10日)

真夏の高峰高原(2015年8月9日)


霧ヶ峰・八島ヶ原湿原トレッキング(2007/08/16)

霧ヶ峰・車山トレッキング(2007/08/15)その2

霧ヶ峰・車山トレッキング(2007/08/15)その1

霧ヶ峰・八子ヶ峰トレッキング(2007/08/14)


2015/08/09 高峰高原のヤナギラン



2007/08/15 霧ヶ峰から蓼科山、白樺湖方面を望む。


以上。

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五竜と親海湿原の花(2013年8月17日)

2022年08月28日 | 信州の高原

本シリーズ、行った場所は北アルプスの一部だが、登山ではなく、
リフトやゴンドラに乗って高原の花を見ただけなので、カテゴリーは「信州の高原・花」に含めた。

(本頁は「白馬八方尾根の花2」の続きです。)

8月17日は八方尾根から降りた後、もう一箇所、ゴンドラに乗って花見をしている。
すぐ南にある白馬五竜高山植物園だ。
ここは五竜岳(2841m)に連なる尾根の標高1500m付近にある。

バックにある峰はさっき(午前中)まで歩いていた八方尾根。雲を被っているのが唐松岳2696m。



五竜と唐松の間に突き出した岩山は大黒岳



八方でもパラパラ咲いていたカライトソウがここではドッサリ有った
(もちろん植栽だ)。

カライトソウ






カライトソウの花はホント綺麗な紐なので、私も初期に園芸導入した。
葉も素晴らしい。地植えで五年くらいは持ったが、今は無い。

シモツケソウ
   

                                               タカネバラ

エーデルワイス



コマクサも大面積に植わっていたが、残念ながら花の盛りは過ぎていた。

コマクサ
   

                                               クロクモソウ


ミソガワソウやハクサンフウロ
 

                                           ハクサンオミナエシ


カンパニュラ・カルパティカ



ヨーロッパ原産の高山植物も出たので、ヒマラヤや中国奥地原産の高山植物も少し。


たぶんプリムラ・カピタータ。
手前に一本だけ青味の抜けかかった青ケシ(メコノプシス)。
 
                                                                                                          メコノプシス・ネパレンシス


ここを訪ねるのは、時期的には7月中がベターかなと思った。

そろそろおいとま。




またまたゴンドラに乗って、酷暑日常の下界へ。




続いて姫川源流部にある親海湿原へ。
信州STYLEのホームページ該当頁)によると、
『親海湿原(およみしつげん)は長野県白馬村、姫川の源流(姫川源流自然探勝園)の南に位置し、
日本海と太平洋を隔てる中央分水嶺の北側にある直径300mほどの凹地で、底部は標高744m。
冬の豪雪地帯を反映して、亜高山帯から高山帯にかけて生育する低層・高層の湿原植物が豊富で、
長野県下で唯一のホロムイソウの自生地。』だとか。
更に
『現在は湿原ですが、江戸時代~昭和初期には田んぼとして開墾されていた歴史があり、
戦後、耕作する人が減って、昭和50年ころから徐々に湿原に戻ったもの。』
との記載もあった。

まずはオタカラコウの群生に驚いた。
この大型キク科植物は秋田には無い(厳密には宮城県境近くに自生あり)ので、個人的には珍しい。

オタカラコウ



 


バイカモ



サワギキョウ
 

                                         ナガミノツルキケマンだろうか。


フシグロセンノウは秋田にはほとんど無いので珍しい。

フシグロセンノウ



 


右上は一般的なヤブカンゾウ。この花は秋田にもいっぱい生えている(こちら)。


以上。

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白馬八方尾根の花2(2013年8月17日)

2022年08月27日 | 信州の高原

(本頁は「白馬八方尾根の花1」の続きです。)

今回の信州巡りは晴れてはいたが、視程は良くなかった。
なんかいつも舫っている感じで、
期待していた北アルプスの連峰を始め、途中の妙高戸隠連峰もさっぱり見えなかった。

八方尾根はとても眺めの良いところ。
折角お金をかけて登ってきたのに(T_T)残念と思っていたら、

ホンの数分間だけ、このように山が見えた。







三角の立派な山は白馬鑓ヶ岳。



雲が晴れたのはこの時だけだった。

八方尾根の草原は前の月(7月下旬)に観た宮崎映画『風立ちぬ』の高原みたいだった。




このシリーズ、花については、色別に紹介している(前頁はピンクと紫)。
次は黄色い花。

ニッコウキスゲ
 

                                           シナノオトギリ?  

シロウマタンポポ?
 

                                       シロウマタンポポ?とユキワリソウ


高山性タンポポは東北の高山には分布していない。
もし有ったらセイヨウタンポポが紛れ込んだものだろう。

ここではろくに調べもせずにシロウマタンポポ?としたが、道端の植生復元箇所に少しだけ咲いていた。


キンコウカの群生



キンコウカ。バックの葉はイカリソウの仲間のようだ。




イカリソウの仲間がこんな高山に生えるとは知らなかった。
これも蛇紋岩マジック?

続いて白い花。

イワショウブ。バックはキンコウカ。
   

                                               ウメバチソウ


ウメバチソウは低地での開花は秋だが、こちらは高所のせいか開花が早い。

ヤマブキショウマ。低山のものと較べると葉も丈もコンパクト。
   

                                        タテヤマウツボグサとイワシモツケ


イワシモツケ



ミヤマウイキョウ



オヤマソバ。
下の方にタカネセンブリ。
   

                                            ミヤマコゴメグサ


ミヤマコゴメグサはハマウツボ科の半寄生植物。秋田の山にはたぶん無いと思う。

丈は10センチ足らず。めんこい花だ。

ホソバツメクサ



赤黒い花をふたつ。

タカネシュロソウ
   

                                              ワレモコウ


実は秋田ではワレモコウはとても珍しい。
花そのものは綺麗ではないが、草姿に風情があり、個人的には好きだ。




いよいよ山を降りる。
昼近くなったので、人が増えてきた。リフトの乗り継ぎ道路には行列が出来ていた。




下のリフト



これより下はゴンドラになる。

白馬の街から八方尾根を仰ぎ見る。




五竜と親海湿原の花」に続く。

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白馬八方尾根の花1(2013年8月17日)

2022年08月25日 | 信州の高原

本シリーズ、行った場所は北アルプスの一部だが、登山ではなく、
リフトやゴンドラに乗って高原の花を見ただけなので、カテゴリーは「信州の高原・花」に含めた。

8月17日は白馬村の八方尾根を歩いた。
ここはゴンドラやリフトを乗り継げば一気に1830mの高みまで行ける。

更に稜線をテクテク歩けば、やがては2696mの唐松岳山頂に至るが、
今回の目的は登山ではなく花巡りなので、山頂は極めていない。

どころか八方池の手前、せいぜい標高2000mくらいのところまでしか行かなかった。これはお散歩の範疇だ。




この稜線の面白いところは、東北ではほとんど見られない珍しい高山植物が多いこと。

北アルプスの高山帯は2500m以上と聞いているが、
この稜線に限っては2000m以下、もしかしたら1000m以下の高さまでそれが降下しているかもしれない。

逆に稜線を高く登り、唐松岳が近くなると、
今度は亜高山帯の低木林が現れて高山植物が少なくなるという珍現象も見られる。

理由は稜線の中ほどより下に蛇紋岩という特殊な岩石が剥き出しになっており、
通常の植物が生えにくくなっているから。

蛇紋岩の山と言えば、岩手の早池峰山や群馬の至仏山、北海道の夕張岳などが有名で、
それぞれ珍しい植物の宝庫になっているが、

八方尾根もそのような場所だと思って欲しい。

ゴンドラ、リフトと乗り継いで行く。

 



リフト終点間近の草原



今の時期、この尾根のお花畑を特徴づける色彩はピンクと紫だった。

いつもなら山の花を紹介する時は出会った順(低いところから順)に並べることが多いのだが、
この山の植生は逆転、混乱(?)しているので、
どこから始めても同じようなもの。色別に紹介してみる。

まずはマゼンタ(紅紫)やピンクから。

ヤナギランは高原の草花の女王だが、
八方尾根ではあまり多くない。写真はリフト駅の陰に細々と咲いていたもの。

 


ピンクはシモツケソウとカライトソウ。

 



ともに東北には無い花。シモツケソウを見るのは2007年の霧ケ峰以来だ。

残念ながら花は最盛期を過ぎていた。

シモツケソウとタテヤマウツボグサ



ハクサンタイゲキ
 
                                          ハクサンタイゲキの紅葉


ミヤマアズマギク(右下にぼんやりとタテヤマリンドウ)
 

                                  クガイソウとシモツケソウ(終わった穂花はヤマブキショウマ)


クガイソウ(ピンク花はヤマホタルブクロ)
     

                                        シモツケソウとクロトウヒレン


クガイソウもヤマホタルブクロもともに小型でスリムだった。他の植物にもその傾向があった。

これは蛇紋岩ゆえに土壌に栄養分が極めて乏しいからだろうか。

クロトウヒレンとシモツケソウ
 

                                        タムラソウとハクサンシャジン?


何やらピンクと紫が混ざってしまったが、紫は・・・タテヤマウツボグサがよく目立った。

紫と青い花に移行する。

タテヤマウツボグサ



タテヤマウツボグサ。エゾシオガマも少々。
   

                                          タカネマツムシソウ


タカネマツムシソウ



マツムシソウは東北では珍しい花、私にとっては高嶺の花だ。

タカネセンブリも珍しい。東北では焼石岳で見たきりだ。
萼の脈が不明瞭なことから、変種のハッポウタカネセンブリとするとも聞いた。

タカネセンブリ
   

                                      タカネセンブリ(ミネウスユキソウもちょろっと)


天候のせいか、時期が遅かったのか、はたまた自分の日頃のおこないのせいか、

今回は総じて花つきが良くなかったように感じた。

イブキジャコウソウとタカネセンブリ。植生復元中箇所にて。



白馬八方の花2」に続く。

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霧ヶ峰と湯ノ丸高原(2015年8月10日)

2021年08月16日 | 信州の高原

(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしてアップ。その後、内容を少し改め、再アップしたものである。)


今回の信州高原探訪は当初、霧ヶ峰をメインに廻るつもりだった。

ところが8月9日、高峰高原(記録はこちら)に寄って夕方近く霧ヶ峰に入ったらガックリ、草原に花がさっぱり無いのだ。
おかしいなと思い、その日の宿泊先(ペンション)の
ご主人(霧ヶ峰の草原維持活動にも関わっておられる御仁)に聞いてみたら、
日本鹿が増えすぎ、その食害で花が激減してしまったとのこと。
今頃の季節は特にニッコウキスゲやヤナギランを好んで食すことから、霧ヶ峰観光にも影響が出ている。
ただしレンゲツツジやコバイケイソウは有毒なので食べないから、初夏の花は大丈夫とか。

そんなわけなので、今回、霧ヶ峰はパスし、浅間山方面にまた戻ることにした。
とは言うものの、遠国の秋田からはるばる来たのだから、霧ヶ峰に来た証拠を少しだけ。

8月10日早朝の霧ヶ峰・八島ヶ原湿原と花たち。

8月10日、早朝の八島ヶ原湿原




奥に見える山は車山。手前に咲くのはノアザミやアカバナシモツケソウ。



 コオニユリ                                                                                                イブキボウフウ
 


オミナエシ


ビーナスラインから車山の山頂を望む。




昼近くなって湯の丸高原に到着。
ところで湯の丸高原、池の平湿原なんて言ってもどこの高原なのか。実は私も今回行って初めて知った(´π`;)☆\バキ

場所は群馬長野県境にある浅間山噴火口の西6~7キロ付近、標高2000mくらいの高原。
昨日、訪ねた高峰高原よりもホンの2~3キロほど西、長野県側にある。
昨日、高峰高原で会話したハイカーから、いろんな種類の花が有ると聞いていたので、急遽、霧ヶ峰の代わりに訪ねることにした。
地形図で見ると、高原の中心地、池の平湿原は大きな噴火口のようだ。




池の平湿原入口の駐車場から歩き出した途端、次のような花たちが咲いていた。

マツムシソウ                                     ハナイカリ
 

シャジクソウ                                                                                                ワレモコウ
 



池の平湿原に向かう道の両側はカラマツの疎林だった。


林床はびっしりとササに被われていたが、ところどころで個性的な花たちが。


シュロソウ                                      バイケイソウ
 


マルバダケブキ                                       アオスズラン
 



やがて目の前がパーッと開け、池の平の湿原部分が始まった。




ヤナギラン
 



ここにもヤナギランが生えていた。
昨日の高峰高原と違うのは湿原(の木道沿い)に咲いていたこと。そして丈が低いこと。

エゾカワラナデシコだろうか。


 

湿原の中でナデシコが咲いているのにも少し驚いた。此処は見かけよりも乾燥化が進んでいるのかもしれない。

他にはノハナショウブとアヤメの残り花が少しだけ。

池の平湿原から南西にトコトコ歩いて行くといつのまにか三方ヶ峰の山頂(2040.7m)に着く。




周辺の裸地にはコマクサがあるようだが、今の季節は葉だけでしかも遠くて見えにくいので省略。

他に咲いていたのは・・・

イワインチン



これは北東北には無い花だ(昔、山形市郊外の低山岩壁で見た)。


イブキジャコウソウ                                   ミネウスユキソウ
 


他にはミヤマアキノキリンソウ、ハクサンオミナエシ、マツムシソウなど。

なおミネウスユキソウは湿原の中にも咲いていた。これも急速な乾燥化の表われなのか。
マツムシソウをもう一度。

 




高原のちょうちょ。ベニヒカゲとアサギマダラ。

 


池の平湿原をあとに林道を下る途中、クガイソウの小群生を見つけた。




これでヤナギラン、マツムシソウ、クガイソウと夏の高原・御三家花を見たことになる。

クガイソウ                                      フシグロセンノウ
 


ヤマホタルブクロ




そろそろ秋田に戻らなければならない。

帰りは一旦、群馬県に出て、万座温泉から志賀高原を越えて、また長野県へ。そして新潟県・・・


以上。



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