2時就寝、7時起床。
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教授の『Playing The Piano /05』のチケットも、
あっこちゃんの『さとがえるコンサート』のチケットも
買ってないのに、
今夜は、こどもの城・青山円形劇場で
『ア・ラ・カルト ~役者と音楽家のいるレストラン~』
というお芝居を観に行って来ました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/9d/ac4fd5885846478039b6dd1e82901b7f.jpg)
「お芝居」といっても、ちょっと変わった構成で、
高泉淳子、白井晃、陰山泰という3名の役者さんによる
フレンチレストランを舞台にしたショートストーリー&ショータイム。
そして、音楽監督を勤めるバイオリニストの中西俊博さんを中心に、
バイオリン、ギター、ピアノ、ベースの生演奏がお芝居の間に入るという
大人の演劇、といったものです。
今年初めて行ったのですが、
このア・ラ・カルトは、今年で17年目だそうで、
ファンの間では、年末恒例のイベントとなっているようです。
東京では12/26までほぼ連日、
そして大阪で12/29、30、31と公演が残っていますので
内容については控えますが、
笑いの中にも心に響くものがあり、
予想以上に楽しく、そして素晴らしいものでした。
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ここからは、
あんまり普通のお客さんが感動しないところのお話 ^^;)
この『ア・ラ・カルト』は、
3名の役者さんと中西さんの4名で構成されていて、
これに毎年ゲストが加わるのですが、
今年はアコーディオンの名手であり、
そしてシャンソン歌手でもあるパトリック・ヌジェさんでした。
(ハーゲンダッツのCMの歌を歌っている人だそうです)
で、そのパトリックさん、
ローランドのVアコーディオンを使ってました \(◎o◎)/
#イベント以外で使われているのを初めて見た ^^;)
Vアコーディオンを知らない方も多いと思いますが、
この楽器は、簡単に言うと
アコーディオン版シンセ
と言ったもので、
見た目はまったく伝統的なアコーディオンなのに、
中身はシンセサイザーなわけです。
でも、ただアコーディオンの音色をサンプリングして
内蔵しているのではなく、
ローランドお得意のモデリング技術を使って、
ベローズ(いわゆる蛇腹)の空気の動きを感知して
リアルにアコーディオンの音色を再現しているのです。
でもって、音源部はシンセサイザーですから、
アコーディオン以外の音色も鳴らせるわけで、
アコーディオン奏法のままで、
フルートやサックス、エレキ・ベースなどをプレイできるってわけです。
今日のような、(薄っすらでしたが)PAを使うようなイベントでは
非常に使いやすいのかもしれませんね。
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PA絡みの話をすると、
中西さんが弾いていたバイオリンは、
おそらくヤマハのエレクトリックアコースティックバイオリンV60Eだと思います。
通常、バイオリンをPAで鳴らすときには、
バイオリンに別売りのピエゾ・ピックアップを取り付けて、
その出力をPAに送るのですが、
ヤマハのエレクトリックアコースティックバイオリンは、
駒の部分にピックアップを内蔵しているため、
バイオリン本来の響きを最大限に活かした状態でPAを使える、
というメリットがあります。
楽器本体は、ヤマハがクラシック用として単体で発売しているもので、
その音色はまったくもって問題なく、
それとピックアップを一体設計することで、
トータルな音色の作り込みがされている、というわけです。
う~、なんか新製品紹介みたいになってきた ^^;)
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最新デジタル技術で、
アコースティックな音色を作り出すローランド、
アコースティックな響きを
いかにそのままPAに送れるかと追求したヤマハ。
今回のような、ある意味でクラシカルなステージ(お芝居)でも、
楽器の最新技術ってぇのは、重要な役割を果たしているんですねぇ。
ギター・ベースのアンプシミュレータでしょうか。
あるいはチューナーとか。いずれも目立たない(号泣)。
コレっす↓