口は災いの"素"

音楽テクニカルライター布施雄一郎のポジティブなネガティブ語録/独り言編

ア・ラ・カルト

2005-12-07 09:26:14 | 音楽/楽器

2時就寝、7時起床。


   *****


教授の『Playing The Piano /05』のチケットも、
あっこちゃんの『さとがえるコンサート』のチケットも
買ってないのに、


今夜は、こどもの城・青山円形劇場で
ア・ラ・カルト ~役者と音楽家のいるレストラン~
というお芝居を観に行って来ました。



「お芝居」といっても、ちょっと変わった構成で、
高泉淳子白井晃陰山泰という3名の役者さんによる
フレンチレストランを舞台にしたショートストーリー&ショータイム。

そして、音楽監督を勤めるバイオリニストの中西俊博さんを中心に、
バイオリン、ギター、ピアノ、ベースの生演奏がお芝居の間に入るという
大人の演劇、といったものです。

今年初めて行ったのですが、
このア・ラ・カルトは、今年で17年目だそうで、
ファンの間では、年末恒例のイベントとなっているようです。

東京では12/26までほぼ連日、
そして大阪で12/29、30、31と公演が残っていますので
内容については控えますが、

笑いの中にも心に響くものがあり、
予想以上に楽しく、そして素晴らしいものでした。


   *****


ここからは、
あんまり普通のお客さんが感動しないところのお話 ^^;)


この『ア・ラ・カルト』は、
3名の役者さんと中西さんの4名で構成されていて、
これに毎年ゲストが加わるのですが、

今年はアコーディオンの名手であり、
そしてシャンソン歌手でもあるパトリック・ヌジェさんでした。
ハーゲンダッツのCMの歌を歌っている人だそうです)


で、そのパトリックさん、
ローランドのVアコーディオンを使ってました \(◎o◎)/

#イベント以外で使われているのを初めて見た ^^;)


Vアコーディオンを知らない方も多いと思いますが、
この楽器は、簡単に言うと


   アコーディオン版シンセ


と言ったもので、
見た目はまったく伝統的なアコーディオンなのに、
中身はシンセサイザーなわけです。


でも、ただアコーディオンの音色をサンプリングして
内蔵しているのではなく、

ローランドお得意のモデリング技術を使って、
ベローズ(いわゆる蛇腹)の空気の動きを感知して
リアルにアコーディオンの音色を再現しているのです。


でもって、音源部はシンセサイザーですから、
アコーディオン以外の音色も鳴らせるわけで、

アコーディオン奏法のままで、
フルートやサックス、エレキ・ベースなどをプレイできるってわけです。

今日のような、(薄っすらでしたが)PAを使うようなイベントでは
非常に使いやすいのかもしれませんね。


   *****


PA絡みの話をすると、
中西さんが弾いていたバイオリンは、
おそらくヤマハのエレクトリックアコースティックバイオリンV60Eだと思います。

通常、バイオリンをPAで鳴らすときには、
バイオリンに別売りのピエゾ・ピックアップを取り付けて、
その出力をPAに送るのですが、

ヤマハのエレクトリックアコースティックバイオリンは、
駒の部分にピックアップを内蔵しているため、
バイオリン本来の響きを最大限に活かした状態でPAを使える、
というメリットがあります。

楽器本体は、ヤマハがクラシック用として単体で発売しているもので、
その音色はまったくもって問題なく、
それとピックアップを一体設計することで、
トータルな音色の作り込みがされている、というわけです。


う~、なんか新製品紹介みたいになってきた ^^;)


   *****


最新デジタル技術で、
アコースティックな音色を作り出すローランド

アコースティックな響きを
いかにそのままPAに送れるかと追求したヤマハ


今回のような、ある意味でクラシカルなステージ(お芝居)でも、
楽器の最新技術ってぇのは、重要な役割を果たしているんですねぇ。


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2 コメント

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Unknown (もれっくす)
2005-12-08 18:02:25
コルグが無いよ~(泣)。入るとすれば
ギター・ベースのアンプシミュレータでしょうか。
あるいはチューナーとか。いずれも目立たない(号泣)。
返信する
Unknown (MR.YF)
2005-12-09 08:10:01
あ、でもマジでマイクロチューナーAW-1は、オケ&ブラス系の人はよく使ってますねぇ>コルグ

コレっす↓
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